MMLとは、Music Macro Language の略であり、テキストで楽譜を書く事が出来る機械言語である。
概要
メディア容量、音声の発音性能など、まだ出来ることの多くなかった初期のコンピュータにおいて、音楽の演奏を実現するためによく用いられた技術である。BASIC言語系のプログラミング言語に搭載されていることも多い。
「C4」と記述すると「ド」の「四分音符」になるように、アメリカの音階名と対応する11文字、それからテンポやデフォルトの音の長さなどを規定する文字などがあり、それらを組み合わせて音楽を記述する。
ニコニコ大百科では2008年9月1日、ピコカキコという機能において実装された、FlMMLというモジュールが知られている。大まかな楽譜の記法の概略は多くのMMLに共通だが、MMLには方言があり、それらの間では基本的に互換性がない。あるモジュール向けに記述されたMMLを他のMMLに移植する場合には、その方言に合わせた書き換えが必要である。
そういったこともあり、ある程度の共通はあるものの、各種の具体的な記法については使用MML向けのドキュメントをしっかり確認したい。ピコカキコに関していえば、ニコニコ大百科の記事「ニコニコ大百科:ピコカキコヘルプ」が参考になる。基本的なことであればWikipediaも取り扱っているので参照したい。
他所での利用
- マビノギ - ゲーム内にてオリジナルなどの音楽を演奏する際に利用される。
- はてな(人力検索サイト) - ダイアリ等で利用出来る「メロディ再生記法」として実装されていたが、実質的に廃止状態。実装には「FlMML」を使用していた。
- VOCALOID系動画のP(プロデューサー)であるHMOとかの中の人氏がDTMマガジン09年8月号にて、MMLを用いて楽曲製作を行っていると語っている。
- 東方projectで有名なZUNは、ZUNの後輩が作ったSTG(西方projectのプロトタイプ秋霜玉)にBGMが無かったのでMMLを用いて、急遽その場で作曲した。所要時間は約15分かかった。
- Smileboom提供のBASIC言語「プチコン」シリーズの自作音楽を作成する際に利用される。
用途が同じ言語
- MusicXML
- Music Markup Language - こちらは"Markup"。別物。
- Medical Markup Language - こちらは医療のための記述するための言語であり、電子カルテを記述するためのマークアップ言語。
関連動画
関連項目
外部リンク
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