Moto2単語

モトツー

Moto2とは、MotoGPの中排気量クラスである。

Moto2クラスの概要

従来の中排気量クラス250ccクラスと呼ばれ、2ストローク250ccエンジンを使っていた。
2ストロークエンジン環境負荷が大きいので、2009年シーズンをもって250ccクラスが終了した。

2010年から4ストローク600ccエンジンを使用するmoto2クラスが始まった。

エンジンのワンメイク

エンジンは、1つのメーカーが製造するエンジンワンメイクである。全てのチームに、同じ品質になるよう調整されたエンジンを抽選で配布する。3レースに1度の頻度で抽選会が行われる。抽選で渡されたエンジン改造不可であり、3レースを使用し終えたら、レース催者に返却する。

こういう均質なエンジンを各チームオリジナルフレームに載せて参戦するという、従来までとはかなり違った方式を採用している。

(何だかんだと理由を付けてはいるが、要は「エンジンを一から開発してたら参戦費用バカにならねぇよ」というチーム側の苦情を察した運営が、エンジン開発費用がかからない制度を導入して、参戦の敷居を下げようとしたわけである。当時は2008年リーマンショックの余波があり、世界が不気だった)

かしこワンメイクエンジンという制限ゆえにマシンによるタイム差が生まれにくく、時に40台近くに及ぶという多数の参戦も重なり、熱したレース展開が続出した。


3レースに1度の抽選会の様子を報じている記事はこちらexit

ワンメイクエンジンの制度を実現するには、エンジンを均質に製造するだけでなく、チューニングを正確に行う必要がある。エンジンチューニングを担当するのはエクスターンプロ(ExternPro)exitという会社で、スペインモーターランド・アラゴンに本社がある。同社の仕事っぷりを報じた記事はこちらexit

4ストローク765cc 3気筒のトライアンフエンジン

2019年から英国バイクメーカートライアンフワンメイクエンジンを供給することになった。

排気量765ccの3気筒で140程度。2018年までの共通エンジンだったホンダCBR600RRエンジン130なので、が増したことになる。

ライダーが口々に「トライアンフエンジンは以前のCBR600RRエンジンよりもはるかトルクが強い」とっている。トルクというのは静止状態からグイッと加速していくのことをす。コーナーの立ち上がりから直線で速いマシンということになる。

アレックス・マルケスは「以前のマシンはコーナリング速度を高める乗り方をしていたが、トライアンフエンジンマシンでは立ち上がりを重視することになるだろう」とコメントしていた。

シャヴィ・ヴィエルヘは「トライアンフエンジンマシンリアタイヤグリップが非常に良く、ホンダエンジンマシンのようなリアタイヤを滑らせる走りが難しい」とっている。

電子制御を導入

2010年から2018年までのホンダCBR600RRエンジンは、エンジンを電子制御することがほとんどできなかった。Moto3マシンよりも電子制御を活用していないマシンだった。

2019年からのトライアンフエンジンでは、エンジンの電子制御が可になる。最大排気量クラスでおなじみのマニエッティ・マレリ社がハードウェアソフトウェアの両方をワンメイクで供給する。


電子制御の機の1つは、コーナー入口でのエンジンブレーキの制御である。エンジンブレーキを利用して、以前よりも強いブレーキングが可となる。

また、電子制御が入ったことで、シフトダウンするときにクラッチを握る必要がくなった。
コーナー入口でのライダーの負担が大きく軽減されることになる。
 

電子制御は最大排気量クラスのものと比べて簡素

最大排気量クラスの電子制御にべるとだいぶ簡素なソフトである。コーナリング最中のトラクションコントロールは一切し。コーナー脱出時のアンチウィリーの機し。

先述のように、コーナー入口でのエンジンブレーキの制御は可である。ただし、コーナーごとにエンジンブレーキの効かせ方を設定することができない。最大排気量クラスではコーナーごとにエンジンブレーキの効かせ方を設定するのだが、そこまでのことができない。
 

シャーシ製造企業同士の競争

エンジンワンメイクのため、シャシーレース専門のコンストラクターが作る例が多い。
KTMMVアグスタといったメーカーが参入することもある。

以下は参戦メーカーを列挙した表。背景であるのはその年にチャンピオンを輩出したメーカー

レース専門企業 製造企業
2010 KALEXSPEEDUP、Tech3Suter、TSR、FTR、モリワキ、Bimota
2011 KALEXSPEEDUP、Tech3Suter、TSR、FTR、モリワキ
2012 KALEXSPEEDUP、Tech3SuterTSR、FTR、モリワキ、Bimota
2013 KALEXSPEEDUP、Tech3Suter、TSR、FTR、モリワキ
2014 KALEXSPEEDUP、Tech3Suter、TSR
2015 KALEXSPEEDUP、Tech3Suter
2016 KALEXSPEEDUP、Tech3Suter
2017 KALEXSPEEDUP、Tech3Suter KTM
2018 KALEXSPEEDUP、Tech3Suter、NTS KTM
2019 KALEXSPEEDUP、NTS KTMMVアグスタ

タイヤ

タイヤMoto3同様、ダンロップexitワンメイク

最大排気量クラスべてタイヤが細く、接地面積も小さい。このためタイヤマシンの走行に与える影が少ない。「タイヤ選択で明暗が分かれる」というのが最大排気量クラスでよく見られるが、Moto2クラスではほとんど見られない。
 

2019年シーズンの参戦チーム

レッドブル・KTM・アジョ
アキ・アジョ監督exitが率いる。本来のチーム名はアジョ・モータースポーツexit。本拠地はフィンランドアカーexitKTMのMoto2におけるファクトリーチームに相当する
使用シャーシはKTM
名前 出身地 身長・体重 誕生日
41 ブラッド・ビンダーexit 南アフリカ ポチェフストルームexit 170cm62kg 1995年8月11日
88 ホルヘ・マルティンexit スペイン マドリードexit 168cm62kg 1998年1月29日
スカイ・レーシングチーム・VR46exit
ヴァレンティーノ・ロッシチームオーナーを務める。本拠地はガラス張りの建物exitで、ロッシ邸の近くのこの場所exitにある。ロッシの友人のウーチョが様々な雑事をこなし、ロッシの子の集団であるVR46アカデミーexitの若手選手を登用する。チーム監督パブロ・ニエトexitメインスポンサーイギリスロンドンに本社がある衛星テレビSKYexit。お落好きのイタリアチームらしく、しばしばスペシャルカラーリングにする
使用シャーシはKALEX
名前 出身地 身長・体重 誕生日
10 ルカ・マリーニexit イタリア ウルビーノexit 184cm69kg 1997年8月10日
11 ニッコロ・ブレガexit イタリア モンテッキオ・エミーリアexit 181cm65kg 1999年10月16日
Estrella Galicia0.0 MarcVDS
ベルギーに本拠地を持つ。メインスポンサーEstrella Galiciaexitスペインガリシア州exitに本社があるビール企業で、「ガリシア」という意味。Estrella Galicia0.0exitは同社のノンアルコールビール
使用シャーシはKALEX
名前 出身地 身長・体重 誕生日
73 アレックス・マルケスexit スペイン サルベラexit 180cm65kg 1996年4月23日
97 シャヴィ・ヴィエルヘexit スペイン バルセロナexit 175cm66kg 1997年4月30日
ダイナヴォルト・インタクトexit
ドイツバイエルン州メミンゲンexitに本拠地を持つドイツチームドイツライダードイツ語ライダーを優先して雇う傾向がある。トーマス・ルティスイス人だがドイツ語話者。チーム監督ユルゲン・リンクexitチームオーナーステファン・ケケイセンexitチーム名のIntactドイツ語で「傷」という意味。メインスポンサーダイナヴォルトexit中国バッテリーメーカー
使用シャーシはKALEX。ちなみにKALEXドイツバイエルン州に本社がある。
名前 出身地 身長・体重 誕生日
12 トーマス・ルティexit スイス リンデンexit 172cm62kg 1986年9月6日
23 マルセル・シュロッターexit ドイツ ランツベルクexit 171cm68kg 1993年1月2日
ポンス・HP40exit
スペイン250ccクラス世界チャンピオンであるシト・ポンスexit監督が率いる。HP米国PCメーカーヒューレット・パッカード40Los40exitのことで、スペインを中心にラテンアメリカを結ぶ際的ラジオ局。Los40の影で、このチームエースライダー色のゼッケン40番を強制される。
使用シャーシはKALEX。Moto2が始まった2010年からKALEXを使い続けている。
名前 出身地 身長・体重 誕生日
7 ロレンツォ・バルダッサーリexit イタリア サン・セヴェリーノexit 183cm69kg 1996年11月6日
40 アウグスト・フェルナンデスexit スペイン マドリードexit 1997年9月23日
イタルトランス・レーシングexit
イタリアの食品業界向け物流企業イタルトランスが所有するチーム
使用シャーシはKALEX
名前 出身地 身長・体重 誕生日
33 エネア・バスティアニーニexit イタリア リミニexit 169cm61kg 1997年12月30日
5 アンドレア・ロカテリexit イタリア アルツァーノ・ロンバルドexit 173cm65kg 1996年10月16日
スピードアップ・レーシングexit
イタリアのシャーシ製造企業スピードアップが所有するチーム2010年のMoto2初年度から参戦し続けている。イタリアヴィチェンツァexitに本拠地がある。チーム監督は元二輪レーサールカ・ボスコスクーロexitチームLCRexitと同じように、レースごとにメインスポンサーを替える手法で小規模なスポンサーをかき集めている。
使用シャーシはスピードアップ。全体的にカウルがほっそりとしているのが特徴。2018年1位入線が2回(カタルーニャGPで優勝、日本GPは1位入線もタイヤ空気圧の技術違反で失格)で、実を見せた。
名前 出身地 身長・体重 誕生日
9 ホルヘ・ナヴァーロexit スペイン ラ・ポブラ・デ・バルボナexit 173cm64kg 1996年2月3日
21 ファビオ・ディ・ジャナントニオexit イタリア ローマexit 175cm62kg 1998年10月10日
アメリカン・チームexit
スイスに本拠地を持ち、スイス人を優先的に雇う傾向がある。このチームの本来の名前はCGBMエボリューションという。その名前で検索すると記事が多くヒットするexitオーナーフレッド・コルミンブフexit欠で悪名高く、2017年2018年の所属ライダーに給与を支払うことができなかった。MotoGPチームの懐具合をしっかり調するSPEEDWEEKに、何度もそのことを報じられている。2019年アメリカ合衆国企業支援を受けることができたので、このチーム名になった。
使用シャーシはKTM
名前 出身地 身長・体重 誕生日
16 ジョー・ロバーツexit アメリカ合衆国 マリブexit 180cm69kg 1997年6月16日
27 イケル・レコーナexit スペイン バレンシアexit 180cm70kg 2000年1月6日
フェデラルオイル・グレッシーニexit
イタリア125ccクラス世界チャンピオンファウスト・グレッシーニexit監督が率いる名門チームイタリアファエンツァexitに本社を持ち、ミサノサーキットすぐそばのサン・クレメンテexitに工場がある。メインスポンサーインドネシアの石油企業フェデラルオイルexit
使用シャーシはKALEX
名前 出身地 身長・体重 誕生日
22 サム・ローズexit イギリス リンカーンexit 169cm65kg 1990年9月14日
タスカレーシング・スクーデリアexit
イタリアチームスクーデリアとは、イタリア語馬小屋、厩舎、モータースポーツチーム、などをす言葉。チーム監督エンリコ・タスカexit
使用シャーシはKALEX
名前 出身地 身長・体重 誕生日
24 シモーネ・コルシexit イタリア ローマexit 175cm65kg 1987年4月24日
キーファーレーシングexit
ドイツバート・クロイツナハexitに拠点を持つ。2017年オーナーステファン・キーファーexitが急逝して、参戦の危機にあったが、クラウドファンディング等によって資を募り、参戦継続できた。現在監督ステファン・キーファーヨッヘン・キーファーexit
使用シャーシはKTM
名前 出身地 身長・体重 誕生日
3 ルーカス・トゥロヴィッチexit ドイツ エーバーバッハexit 2000年6月15日
レッドブル・KTM・Tech3exit
フランスに拠点を持つTech3のmoto2部門。2010年のMoto2初年度から2018年まで、Tech3が自分で作ったオリジナルのシャーシで参戦し続けてきた。2019年からはメインスポンサーオーストリアレッドブルを迎え、全にKTM営の一員になった。
使用シャーシはKTM
名前 出身地 身長・体重 誕生日
72 マルコ・ベッツェッキexit イタリア リミニexit 171cm57kg 1998年11月12日
65 フィリップ・エッテルexit ドイツ バート・ライヘンハルexit 174cm60kg 1996年5月3日
イデミツ・ホンダ・チームアジアexit
アジアライダーを受け入れるために作られたチーム現在アジアタレントカップexitというアジアライダー育成選手権があり、スポンサー出光マシンホンダワンメイクである。アジアタレントカップを協賛する企業がそのままチームを作ってMotoGPに参戦している。チーム監督250cc世界チャンピオン青山博一exit
使用シャーシはKALEX
名前 出身地 身長・体重 誕生日
20 ディマス・エッキ・プラタマexit インドネシア デポックexit 175cm65kg 1992年10月26日
35 ソムキアット・チャントラexit タイ チョンブリーexit 1998年12月15日
ストップアンドゴー・レーシングexit
スペインカタルーニャ州バルセロナに本拠地を持つ。チーム略称Stop And Go頭文字をとったSAGである。チームオーナーエディ・ペラレス(Edi Perales)で、この記事に画像があるexit
使用シャーシはKALEX
名前 出身地 身長・体重 誕生日
45 長島哲太exit 日本 神奈川県横須賀市exit 175cm66kg 1992年7月2日
87 レミー・ガードナーexit オーストラリア シドニーexit 178cm69kg 1998年2月24日
NTS・RWレーシングexit
オランダに拠点を持つ。優先的にオランダライダーを雇う傾向がある。
このチームの前身はアリー・モレナー・レーシングexitという。1994年から2010年までMotoGPで活動したオランダチームである。オーナーアリー・モレナーexit。しばしば日本人ライダーを受け入れており、1995年1996年には青木治親exitを出走させ、2年連続125ccクラス世界チャンピオンかせた。
チームオーナールロフ・ヴァニフェ(Roelof Waninge)exitで、オランダの資産2011年アリー・モレナー・レーシングを買い取り、RWレーシングという名前に称させた。RWはルロフ・ヴァニフェの頭文字である。
チーム監督ヤーノ・ヤンセンexitで、元・MotoGPライダー
チーフメカの1人はハンス・スパーンexitで、1989年1990年の2年連続でMotoGP125ccクラスランキング2位になった。特に1990年チャンピオン争いは熾で、最終戦に大騒動になったほど。そのことはロリス・カピロッシの日本語版Wikipediaに記されているexit。ちなみにハンス・スパーン青木治親のチーフメカであった。
使用シャーシはNTS。同社は日本・福島県石川郡浅川町exitに本社を持つ。生田目將弘(なまため まさひろ)社長exitが中心となり開発をしている。また、ホンダF1エンジン開発を担当した大物エンジニア後藤治exitが経営するスイスGEO Techonology社が、NTSに協している。空気力学の分野で支援をしているという。
名前 出身地 身長・体重 誕生日
64 ボー・ベンドスナイデルexit オランダ ロッテルダムexit 184cm69kg 1999年3月4日
4 スティーヴン・オデンダールexit 南アフリカ ヨハネスブルグexit 173cm68kg 1993年3月2日
フォワード・レーシングexit
スイスアニョexitに拠点を置くチーム。アニョはイタリアの大都市ミラノのすぐ隣にあるで、イタリアの影が非常に強く、実質的にイタリアチームと言っていい。
チームオーナージョヴァンニ・クーツァリexit。アニョの隣町のルガーノに住んでいる。
2008年シーズンを限りに撤退したカワサキワークスの残党を集めて2009年ハヤテ・レーシングを結成した。2010年からはハヤテ・レーシングからフォワード・レーシングと名前を変え、Moto2クラスへ参戦するようになった。
あまり評判が良いチームではなく、「ホスピタリティチームが所有する移動レストラン)だけはだが、それ以外は・・・」などとライダー批判される。
使用シャーシはMVアグスタ。42年ぶりにMotoGPに復帰したイタリアの名門企業スイスのシャーシ製造企業スッターが協している。
名前 出身地 身長・体重 誕生日
77 ドミニク・エガータexit スイス ロアバッハexit 174cm69kg 1990年9月30日
62 ステファノ・マンツィexit イタリア リミニexit 180cm68kg 1999年3月29日
ペトロナス・スプリンタ・レーシングexit
マレーシア営石油企業ペトロナスexitメインスポンサーに持ち、マレーシア企業が経営するセパン・インターナショナルサーキット略称SIC)が運営するチームスプリンタexitとは、ペトロナスが製造販売する潤滑油ブランド
使用シャーシはKALEX
名前 出身地 身長・体重 誕生日
89 カイルール・イダム・パウィexit マレーシア カンプン・ガジャexit 169cm63kg 1998年9月20日
アンヘル・ニエト・チームexit
スペインバレンシアexitに拠点を持つチーム
チームオーナーバレンシア出身で125ccクラス50ccクラスで合計4度の世界チャンピオンいたホルヘ・マルチネス
2017年までのチーム名はチームアスパーだが、アスパーというのはホルヘ・マルチネス称である。2017年に急逝したアンヘル・ニエトexit(13回の世界チャンピオンいたスペイン英雄MotoGPライダー。13という数字を不吉として嫌い、12+1というステッカーexitを好んでいた)に敬意を表し、チーム名をアンヘル・ニエト・チームめた
使用シャーシはKTM
名前 出身地 身長・体重 誕生日
18 シャヴィ・カルデラスexit アンドラ公国 アンドラ・ラ・ベリャexit 1998年5月15日
96 ジェイク・ディクソンexit イギリス ドーヴァーexit 1996年1月15日

関連リンク

関連項目

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スマホ版URL:
https://dic.nicovideo.jp/t/a/moto2

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