概要
筑紫哲也時代
1989年10月に「筑紫哲也 NEWS23」として放送開始。メインキャスターに筑紫哲也を迎えて始まったこの番組は当初2部構成で始まり、それまで放送されていた「情報デスクToday」の役割も兼ねていた。
1987年~1989年まで「ニュースステーション」(テレビ朝日)に対抗する形で平日22時台に「ニュース22 プライムタイム」「JNNニュースデスク’88(89)」という番組をぶつけていたが「Nステ」との競争に敗れ、23時台に撤退して体勢を立て直す形で始まった。このため、朝日新聞記者や朝日ジャーナル編集長を経てフリージャーナリストとなっていた筑紫哲也を全面に押し出すスタイルを取ることとなる。
JNNニュースの平日最終版という位置づけであり、番組名にこそJNNの冠は付かないものの筑紫哲也とJNNのダブルネームとなっていた時期もある。
筑紫哲也時代は、阪神大震災のレポートの際に火災によって街中から煙が上がるさまを「温泉場のようだ」と発言したり、「TBSビデオ問題」(オウム真理教関係者にワイドショー「3時にあいましょう」のスタッフが坂本堤弁護士のインタビューテープを見せて結果的に坂本弁護士一家殺害事件を起こすきっかけを作ってしまった事件)をTBS側が認めた際に「TBSは今日死んだに等しい」と発言したりと、数々の物議を起こす発言がこの番組で行われた。
2007年頃から筑紫哲也が体調問題から番組を徐々に休むようになり、2008年3月31日から「筑紫哲也」の冠をタイトルから外した。先駆けて、2007年12月から2代目キャスターの後藤謙次に実質的にバトンタッチされている。
2008年11月7日に筑紫哲也は癌のため死去。これに伴う特別番組を編成した。
迷走期~現在
サブキャスター陣の数回の変更や第2部放送枠の変更などがありつつも番組としては安定していた。しかし、2006年10月以降はキャスター陣の入れ替えが激しくなり、さらにはメインキャスターの筑紫哲也の病気休養などもあり視聴率は低下傾向を示した。
2009年春の改編でゴールデン帯に社運を賭けた報道番組「総力報道!THE NEWS」がセットされた事で30分番組に変更されると、それまでサブキャスターだった膳場貴子がメインキャスターに昇格。「総力報道」のあまりのコケっぷりからNHK出身の膳場貴子をメインに据えた23が再評価されるも視聴率自体は苦戦を強いられていた。
その「総力報道」が2010年春改編で終了となった事で再び1時間番組に復帰。その際には番組名も「NEWS23X」と改題されたが、2013年春改編で再び「NEWS23」にタイトルが戻された。
しかし以降も番組の迷走が収まらず、さらに番組編成の変更で放送時間が前後へ移動するというのも繰り返しており、定期的に週刊誌等で番組の存続やメインキャスター交代が囁かれる記事が書かれている。
2019年6月より小川彩佳(元テレビ朝日アナウンサー)がメインキャスターに就任し現在に至る。
現在の出演者
過去の主な出演者
- 筑紫哲也(初代メインキャスター、元朝日新聞社記者・朝日ジャーナル編集長)
- 後藤謙次(2代目メインキャスター、元共同通信社記者・編集局長)
- 膳場貴子(3代目メインキャスター、元NHKアナウンサー)
- 星浩(4代目メインキャスター、元朝日新聞社記者、政治部特別編集委員)
- 草野満代
- 三澤肇(MBSより出向)
- 佐古忠彦
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関連項目
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