nimocaとは、西日本鉄道の子会社「株式会社ニモカ」が発行する交通系IC乗車券である。
当頁では、熊本市エリアの「でんでんnimoca」、函館市エリアの「ICAS nimoca」、大分エリアの「めじろんnimoca」についても触れる。
概要
マスコットキャラクターはフェレット。Suicaなどと同じく、特に決まった名前は無い。
2008年5月18日に導入され、現在西鉄バス全線・西鉄天神大牟田線・貝塚線の他に
昭和バスや大分交通・大分バス・亀の井バスの一部路線、シティループバス「ぐりーん」など
北部九州の広範囲で使用できる。
遠距離高速バスも福岡・佐賀・大分間を運行するものは使用できる場合が多い。
2010年3月13日から福岡市営地下鉄「はやかけん」、JR九州「SUGOCA」、JR東日本「Suica」を加えた4社で、相互利用を開始した。
そのため、nimoca利用可能エリアでモバイルSuicaでの乗車・ショッピングも可能となっている。
また、2013年春にはこれらに加えKitacaやPASMO・TOICA・ICOCAなどとも相互利用サービスがスタートする予定である。
2017年3月25日より北海道の函館市を中心とした地域(函館市電・函館バス)で「ICAS nimoca」として導入、九州の外にもエリアが生まれた。これは函館市がICカードのシステムを公募したところ、結果としてnimocaが採択されたため。
現在の発行枚数は2010年時点で既に100万枚を超えており、九州地区で発行されているIC乗車券の中でダントツの数字である。2011年3月末時点では約131万枚となっている。
要因は多々あるが、定期券類(エコルカードやグランドパス65なども含む)をすべてnimocaに置き換えたこと、
元々福岡県民に根づいていた交通機関が西鉄バスであったためnimocaを選択したことなどが挙げられる。
※nimoca導入に伴い2010年3月31日をもって、西鉄バスでの「バスカード」、「よかネットカード」の利用が終了する。 これにより、「バスカード」は2009年9月30日に、「よかネットカード」は2010年3月31日に販売が終了。「バスカード」の払い戻し方法は西日本鉄道のホームページ、「よかネットカード」の払い戻し方法は、福岡市交通局のホームページを参照されたい。なお、「よかネットカード」は2010年4月1日から2011年10月31日まで、西鉄電車、福岡市営地下鉄のみで使用できる。
導入社局とカード種類
- 西日本鉄道
- 西鉄バス
- 熊本市交通局(熊本市電):「でんでんnimoca」発行
- 筑豊電気鉄道
- 松浦鉄道・長崎電気軌道・九州急行バス・長崎県営バス(長崎県交通局・長崎県央バス)・西肥自動車・させぼバス:「nagasaki nimoca」発行
- 昭和自動車(昭和バス)
- 大分交通・大分バス・亀の井バス:「めじろんnimoca」発行
- 日田バス
- 宮崎交通
- 佐賀市交通局(佐賀市営バス)
- 祐徳自動車(祐徳バス)
- JR九州バスの直方線
※嬉野線・牛の岳線は2022年9月20日から対応。 - サンデン交通
- 北九州市交通局(北九州市営バス)
- 函館市企業局交通部(函館市電)・函館バス:「ICAS nimoca」発行
- 福岡西鉄タクシー、柳川西鉄タクシー、久留米西鉄タクシー
ポイント
電車利用は乗車回数に応じて数%が、バス利用は一律2%(ボーナス有り)の割合で運賃から算出されたポイント(カードポイント)が加算されていく。スターnimocaやクレジットnimocaであれば買い物などのポイント(センターポイント)で更に加算させることが可能。
得たポイントは、1ポイント=1円としてSF(ストアードフェア:チャージ金額)に還元できる。
しかし、ボーナスや買い物などを考えない純粋な乗車ポイントだけを考えた場合nimocaで得ることができるポイントはそれほど大きくなく、実はバスカードやよかネットカードの方が得だったりすることも。
関連動画
関連項目
関連リンク
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