O(アウター)ガンダムとは、
- サイバーコミックスで1991年~1992年に連載していた漫画『アウターガンダム』。
- 月刊OUT誌1986年3月号で情報が初公開されたアニメ『機動戦士Ζガンダム』の後番組『機動戦士Oガンダム 光のニュータイプ』および、それを基に執筆した小説に登場するモビルスーツ。
この記事では2について説明する。
概要
OUTER GUNDAM Oガンダム |
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型番 | MSF-000 |
頭頂高 | 19.54m |
重量 | 26.4t |
搭乗 | タロ・アサティ |
試作コロニー・サイド0(ゼロ)にてスーパー・ジオンが開発した試作MS。
元々はスーパー・ジオンが開発したテスト機だったが新生エゥーゴが奪取、新たに改造を受け現在は新生エゥーゴが使用している。
本機はある「サイコミュ・システム」を搭載している。サイコミュというものは大きく分けてニュータイプが扱えるよう調整した純粋なサイコミュと、一般兵…すなわち圧を受けた特殊な感脳波が微弱なオールドタイプでもシステムを活用できる「準サイコミュ」の二つが存在する。
本機に搭載されたタイプはサイコミュに分類されるが、厳密に言えばそのどちらにも当て嵌まり、また異なっていると言える。
特筆すべき点は「パイロットと共に成長していくMS」という事である。Oガンダムの進化した特殊サイコミュはサイコミュに分類されながらオールドタイプとの親和性の高い準サイコミュと同じ仕様で、さらに「搭乗者からニュータイプの素質を引き出し、覚醒させる」というフィードバックシステムを備える。このように搭乗者に影響を及ぼし、革新を促すというのは他に類を見ない機能ではある。
鹵獲後、新生エゥーゴでの第二世代ニュータイプ「ステロタイプ」と思しきタロ・アサティがパイロットを担当し、戦闘を重ねるうちにステロタイプへの萌芽を促進させた、とする説が強い。
また、宇宙世紀0094年にテストされたMSN-001X「ガンダムデルタカイ」はシステム「ナイトロ」を搭載しており、オードタイプを強制的にニュータイプ/強化人間へと書きかえるという本機と類似したシステムを持つ。
ナイトロと本機のフィードバックシステムの関係は不明であるが、どうやら連邦軍にもグリプス戦役頃からナイトロの萌芽はあったようである。そこから振り返るにティターンズだけでなく、スーパー・ジオンにも当時から同じような技術が存在したという事だが、そもそも“強制的に頭の中を書き換える”という非人道的な側面を含むナイトロと、“操縦者の成長を促進させる”ものとでは、安全面に大きな開きがある。
名称のO(アウター)は規格外という意味。またサイド0で作られた試作0号機の意で、0(ゼロ)とO(オー)の表記上の問題をあえて混同させたようなダブルミーニング。
なおOガンダム…いやそもそもアニメ『機動戦士Oガンダム 光のニュータイプ』は、
…である。
真の概要
Oガンダムとは、月刊OUT誌1986年3月号に掲載された機動戦士ΖΖガンダムの嘘企画『機動戦士Oガンダム 光のニュータイプ』およびそれを基に執筆された小説に登場するモビルスーツ…という嘘設定であった。(しかし嘘から出た真。設定を一部流用し、同誌で小説「機動戦士OガンダムⅡ」が連載されたのだとか)
月刊OUTは宇宙世紀の各設定の源流となった別冊『ガンダムセンチュリー』の母体となった雑誌で、ガンダムに与えた影響で言えばとても疎かには出来ない。そんな雑誌のお遊び企画であるためか比較的クオリティが高くガンダムファンならば“見たい”と思わせるような設定を随所に盛り込んでいる。
またPS3版『機動戦士ガンダムUC』および漫画『機動戦士ガンダムU.C.0094 アクロス・ザ・スカイ』に登場する「ガンダムデルタカイ」のシステム「ナイトロ」が本機の設定と類似していたり、アムロ・レイとベルトーチカ・イルマの間に子供が生まれる(ベルトーチカ・チルドレン)という設定など、優れた先見の明にも着目しておきたいところ。
関連項目
- 機動戦士ガンダムΖΖ
- ガンダムデルタカイ (システムの類似性)
- ΖΖガンダム (真の主役機)
- ゼファーガンダム (同名の作品の主役機)
- ガンダムアストレイ アウトフレーム (語源が一緒)
- ガンダムシリーズのMS・MAの一覧
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