PHALANXとは、ZOOMから発売された横スクロールシューティングゲームである。
1991年にX68000用ソフトとして発売され、コトブキシステム(ケムコ)からスーパーファミコン(SFC)やゲームボーイアドバンス(GBA)に変更を加えて移植、2009年にはWiiWare版が配信された。
ストーリー
共和同名軍(RAF)第26資源惑星デリアからの通信が断たれて48時間。降下した調査隊も「細かい組織状の液体が侵入してくる」という報告を最後に消息を絶った。侵略の意志を持った異種生命体との遭遇に特殊戦術要塞・通称GODEYEのヒレンカーター司令官は全艦に迎撃体制を命じ、多目的戦闘機A-144 PHALANX投下作戦が決定された。AD2279・5・17、0時。A-144と支援艇を搭載した輸送艇はゆっくりとデリアに降下していく。目指すは、謎の液状生命体に乗っ取られてしまったシステムの中枢である。(Wikipediaより)
システム
8方向移動にショットとボムショット、コンシューマーではスピード調整と武器切り替え、ボム(GBA版のみ)も加えられている。
ショットは四発まで連続で発射する。WiiWare版は間隔を空けて発射を途切れないようになっている。
- 武器の種類
H:敵を追尾するホーミング。ボムショットは自機全体にバリヤーを貼りダメージを与える。
E:ショットボタンを押し続けることで強力な波動砲を発射できる。ボムショットは亜空間フィールドを発生させ敵全体にダメージ。
L:敵や障害物を貫通するレーザー。ボムショットは自機を回転させながら全方位に弾を撃つ。
尚、X68000版はオプションが自機の動きに合わせて、若干の慣性が働く。
R:壁や障害物に対して反射するショット。ボムショットはオプションとユニットを兎型ドロイドに変形させて追尾攻撃。 - ミサイルの種類
- X68000版とSFC版には弾数制限があり、GBA版には制限がない。
A:敵を追尾するミサイル。
B:一直線に発射し敵や障害物を貫通する強力なミサイル。
C:X68000版では上下に発射する対地対空用ミサイルで、
SFC・GBA版では自機を上下に動かすことでミサイルも上下に動くよう変更されている。
機種
- X68000版
基本となる機種。マニアックな機種の為、難易度は高めとなっておりパターン性が強い。
過去にZOOM公式でROMイメージが配信されていたがリニューアルに伴い、配信を終了した。
現在ではプロジェクトEGGにて購入できる。(コンテンツ購入+月額会費が必要) - スーパーファミコン版(コトブキシステム販売。開発はZOOM)
ハードの性能差もあって若干アレンジが加えられており、 BGMが全て新曲になっている。
なお、難易度はX68000版よりは抑えられているが、コンシューマーゲームとしては高い分類に入る。 - ゲームボーイアドバンス版(コトブキシステム販売)
SFC版をベースとした移植となっており、GBA初の横スクロールシューティングゲームとなっている。
ライフが四つになっている、ボムの追加等難易度は最も低い。 - プレイステーション版(Tiny Phalanx)
同社の格闘ゲーム「ZERO DIVIDE」のおまけゲームとして収録。全3面。
おまけといってもBGMは全て新曲になっており(ゲームオーバーとネームエントリーのみゼロディバイドの曲を使用)、弾もかなり出る等おまけの域を超えている。
元々、PS版ファランクスとして開発されていたが、売り上げが見込めないと判断し、ゼロディバイドのおまけゲームとして収録したという。 - セガサターン版(Mini Phalanx)
ZERO DIVIDE -THE FINAL CONFLICT-に収録。プレイ時間3時間以上経過で出現。
背景黒一色・音が鳴らない・敵やアイテムの種類が少ない等、名のとおりMiniな内容になっている。 - WiiWare版
2009年12月22日に500Wiiポイントで配信。
X68000版の移植に加えてWiiWare版アレンジモードも収録されている。
値段は良心的だが内容は…どうしてこうなった。
移植の際に変更されている点
ここでは基となるX68000版をオリジナルと表記、スーパーファミコン(以下SFC)版・ゲームボーイアドバンス(以下GBA)版で共通している部分をコンシューマーと表記する。(異なる場合はその機種を表記)
またWiiWare版は、そのままWiiWareと表記する。
- オープニングデモの変更
オリジナルではX68000の性能とZOOMの職人芸で盛り上がるOPだったが、コンシューマーではハードの都合上OPが再現出来ず変更されている。GBAではデモシーンが一新し台詞が追加されている。
WiiWareではオリジナルのオープニングが再現されているが、何故かX68000エミュ基準での再現で音のタイミングもズレてしまっている。 - ゲーム中でもスピードの調整が可能
オリジナルでは起動時のオプション画面でしか変更できないが、コンシューマーではプレイ中でも変更可能になっている。 - 武器の切り替えが可能
オリジナルでは武器を切り替えるにはボムショットを使う他無かったが、コンシューマーでは武器を減らすことなく切り替えることができる。 - 難易度の低下
それでもSFCシューティングの中では難易度は高い方。GBA版はより低くなっている。 - レーザーオプションの慣性が無くなっている
WiiWareには一応あるにはあるのだが、オリジナルと比べると変な慣性になっている。 - ミサイルCの性能変更
オリジナルでは上下に発射されるようになっているが、コンシューマーでは自機を上下に動かすことによりミサイルも上下に動くようになっている。 - BGMが全て新曲
GBAはSFCの曲をややテンポアップ、WiiWareでは音源を変更しながらもオリジナルと同じ曲が収録された。 - ステージクリア時の演出
オリジナルではボスを倒すと背景がフェードアウトし、ボスが消滅してから「STAGE CLEAR」のロゴが回転しながら出る。
コンシューマーではボスを倒してしばらく爆発してから画面ごとフェードアウトし、画面が切り替わってクリアのロゴが出る。 - 途中デモの変更
オリジナルでは台詞も無くGODEYEに向かうシーンだが、GBAは台詞が出て状況が分かるようになっている。 - エンディングの変更
グラフィックは一緒だが一部カット・変更されている(最後のおまけメッセージも無し)。
GBAではOP同様デモを一新・台詞が追加されているがメルとのキスシーンは無い。
WiiWareではオリジナルのエンディングが再現されているが、スタッフロールは無く(最後に出てくるお礼の言葉にスタッフ表示)メルとキスする前に終了する。 - ボムの追加
GBAのみ。ボムの種類が二つに増えたことになる。 - 一部3DCG追加
GBAのみ。途中デモやステージ表示、クリア時に3DCGが使用されている。 - おふざけ要素
WiiWareアレンジモードのみ。OPに歌詞が出る、ステージ開始前の一枚絵やステージ背景、敵キャラ等色々おふざけが仕組まれているが…
…まさに作者はウケると思ってたシリーズ。
関連動画
関連商品
関連項目
- 1
- 0pt