輝く翼で奇跡を起こせ! 新たなHERO!
融合召喚!
E・HERO シャイニング・ネオス・ウィングマン!!」
「POWER OF THE ELEMENTS」とは、遊戯王OCGのカードパックである。略号は「POTE」。
名前の由来は過去のレギュラーパックの「POWER OF THE DUELIST」から来ていると思われる。
概要
CMのナレーションは遊戯十代役のKENN。
パッケージには《E・HERO シャイニング・ネオス・ウィングマン》が登場しており、E・HERO、HERO、ネオス、ネオスペーシアンの新規カードが登場している。
また、アニメ関連ではARC-Vから柊柚子の幻奏や光津真澄のジェムナイトの新規も登場している。
他にも様々な新カードや新テーマが登場しているが、収録カードの影響でOCGの環境は劇的な変化を迎える。
今度のパックは新たなテーマが盛りだくさん!
春化精は地属性天使族を主体としたテーマであり、自身とモンスターを墓地に送ることで墓地の地属性モンスターを特殊召喚する効果を持つ。
地属性テーマとの相性が良く、スクラップやアダマシア、プランキッズや後に登場したイシズと組み合わせて用いられる。
スプライトはレベル2・ランク2・リンク2雷族を主体としたテーマであり、場にレベル2・ランク2・リンク2モンスターがいれば、下級モンスターの特殊召喚を行うことが可能。また、ランク2《ギガンティック・スプライト》の効果が通ればそのターン自分・相手はレベル2・ランク2・リンク2モンスターしか特殊召喚出来なくなるため、《原始生命態ニビル》を封じることも出来る。
レベル2・ランク2・リンク2モンスターとの相性が良く、ガエル、素早い、イビルツイン、リチュア、鉄獣、メルフィーといった幅広いテーマと組み合わせることが可能。
ティアラメンツは墓地融合を主体としたテーマであり、自身のデッキからカード複数枚墓地に送り、墓地に送られたモンスターの効果で素材をデッキに戻すことで融合召喚が可能。再利用が可能なため、11期より強化が続く融合召喚における1つの到達点とも言っても良い。
融合テーマとの相性が良く、烙印や捕食植物、シャドールや後に登場したイシズやクシャトリラと組み合わせて用いられる。
君のデッキを強化して、最高のデュエルを楽しもう!
勿論、既存テーマにも強化が加えられており、前述のE・HERO等の他、斬機・エクソシスター・軍貫・六花・スプリガンズ・P.U.N.K・スケアクロー等の新規カードが登場。《アルバスの落胤》《ヴィサス=スタフロスト》関連のカードも追加されている。
よく見るとこれらの強化カードもほとんどが性能の水準値が非常に高い。
- 《斬機サーキュラー》は1枚初動でX召喚やリンク召喚を用いた展開に繋げることが出来、《斬機超階乗》をサーチして相手ターンに妨害することが可能。
- 《エクソシスター・マルファ》は1枚でX召喚に繋がる初動となり、更に展開札があれば既存妨害手段である、《エクソシスター・マニフィカ》まで繋ぎやすくなった。また、新しい罠カードである、《エクソシスター・リタニア》で妨害の質が大幅に上昇。
- 《六花のしらひめ》はX召喚がしやすくなり、手札から発動出来るテーマ内の妨害手段に
- 《P.U.N.K. エクストリーム・セッション》と《P.U.N.K. ドラゴン・ドライブ》が登場し、「P.U.N.K.」パーツのリソース問題の解決に加え、蘇生効果により展開の上限値を引き上げることが可能。
- 《メルフィー・ワラビィ》、《メルフィー・ラッシィ》が登場し、相手ターンでレベル4シンクロ出来るギミックが成立。それに合わせて、《うきうきメルフィーズ》というシンクロモンスターが追加
- 《スケアクロー・ライトハート》が【スケアクロー】のリンク1として登場し、テーマの安定性が大きく向上。
- 《E・HERO シャイニング・ネオス・ウィングマン》は素材こそやや出しづらさがあるものの、後に登場したカードと組み合わせると《フェイバリット・コンタクト》が【HERO】における、魔法罠ゾーンから撃てる妨害手段と化した。
- 《赤しゃりの軍貫》は基本的に《しゃりの軍貫》として扱うことが出来、それぞれ3枚採用することでX召喚に必要な《しゃりの軍貫》が事実上6枚に増加。
など、様々なテーマを大きく引き上げる強化が一気に行われ、その内容もほとんどが足りなかった部分をピンポイントで補完しに行く性能になっていたため、【スプライト】や【ティアラメンツ】がなくても恐らく伝説級のパックになったであろうというレベルの代物である。
TCG収録
TCG版「POTE」で先行収録されたテーマは「Ghoti(ゴーティス)」。
こちらは上記の収録カードと比べるとカードパワーは落ちているが、魚族と除外とシンクロがコンセプトとなっている新しいギミックが搭載されている。
更に、ゆるゆる素材の融合モンスターである、《共命の翼ガルーラ》が登場。超融合のための弾であったりリーサル詰めとしての性能が良く、墓地へ送られてもドローがついてくるという遊戯王的にはハイリターンではないがどこか無駄のない性能である。
ちなみにTCG版では再録されるカードがあるが、「Starlight Rare」という特別なレアリティが存在し、それに選ばれたのはなんと《D-HERO デストロイフェニックスガイ》である。
他の再録カードとして《悪魔嬢ロリス》や《パワーツール・ブレイバー・ドラゴン》と強いカードが目白押しである。
TCG版になっても尚、強いカードばかりのパックとなっている。
環境の変化
POTEの登場により、斬機とエクソシスターが環境で活躍するようになったが、それ以上にスプライトとティアラメンツが猛威を振るうこととなった。
スプライトとティアラメンツは妨害性能の他に高い攻撃力を押し付けられる性能になっていることも多く、1周回ってステータスのやり取りも重要視される方向性にゲーム性も変化していく。このパックのカードが後の発売カードにも影響を及ぼしていることも少なくない。
スプライトは《餅カエル》、《ユニオン・キャリアー》といった強力なランク2・リンク2モンスターの採用した【ガエルスプライト】を中心に登場から二か月で環境一強に躍り出た。しかし、ティアラメンツ躍進と7月の《餅カエル》禁止で環境トップの座から落ち、《スプライト・エルフ》の禁止で更なる痛手を被った。
ティアラメンツは5月下旬「デュエリストパック-輝石のデュエリスト編-」の発売以降、【イシズティアラメンツ】として6月に躍進。7月の規制でほぼノーダメの上、同月新パックの新規により環境トップを維持。10月に規制を受け始めるも新パックに登場した《ティアラメンツ・クシャトリラ》によって【クシャトリラティアラメンツ】で環境トップに躍り出た。しかし、23年1月の規制で《ティアラメンツ・キトカロス》が禁止となり環境トップから陥落した。
ちなみに、ティアラメンツには《ティアラメンツ・メイルゥ》というレベル2モンスターが存在したため、《スプライト・エルフ》でメイルゥの効果を相手ターンでも駆使する手法が存在したが、エルフの禁止でry
両者はテーマとして想定通りのしているにも関わらず、強すぎるという共通点を抱えている。何故刷ったし
故に、OCGではテーマパワーそのものを封じるため両テーマの主軸となるカードが禁止または制限カードに指定された。
結果、発売から1年経たないうちに規制されたカードは10枚にも上った。これは、《灰流うらら》や《真竜皇V.F.D》等を生み出した「マキシマム・クライシス」、《八汰烏》や《強制転移》など古の(元)禁止カードが名を連ねる「Mythlogical Age ―蘇りし魂―」といった規制を経験したカードの枚数に並ぶ。更に、《斬機サーキュラー》が制限カードに指定されたことで規制されたカードは歴代最高の11枚となった。
発売から1年少々でこの規制、今後このパックのカードが緩和される日が来るのだろうか。
関連動画
関連項目
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