PTAとは、以下の略語である。
- Parent-Teacher Association - 本記事で記述する。
- Paul Thomas Anderson(ポール・トーマス・アンダーソン) - 映画監督
- Petrus murder real Time Attack (ペトルス殺害RTA) - ゲーム「ダークソウル」内RTAの一種
- パンツ・たくさん・ありがとう - ゲーム「バニーガーデン」のシステム
概要
PTAとは、Parent(親)-Teacher(教師) Association(協会)の英文の頭文字取った略語であり、日本語では「父母と先生の会」「親と教師の会」「保護者と教職員の会」などと訳される。
学校・教育機関の生徒児童の保護者と教職員によって構成される団体である。近年では近隣の学校や自治会等の地域コミュニティを含めて「PTCA」などと称することもある。日本では各学校ごとに組織されていることが多い。
上位組織として都道府県PTA連合会、国内の統括組織として日本PTA全国協議会がある。
法律上は個人の同士が構成する任意団体(権利能力なき社団)であるが、社会教育法第三章第10条に定められる「社会教育関係団体」と位置づけられ、文部科学大臣や各都道府県の教育委員会に対し一定の助言や支援の権利を有する。そのため民間による団体ではありながら法的に公共性が高い利益団体の性格を有している。なお、ごく少数ではあるが一般社団法人として法人格を有するPTAもあり、全国組織である日本PTA全国協議会も公益社団法人である。
本家のアメリカでは、自発的なボランティア活動として組織されているが、日本では戦後連合軍当局によってトップダウンで導入されたため、半ば義務的活動と捉えられている面がある。PTAが入退会自由な任意加入団体であることが周知されていない場合も多い。(会費や無償の労働力を搾取できないため)
PTAが入退会自由な任意加入団体であることが周知されていない。
(会費や無償の労働力を搾取できないため)大事なことなので二度言いました。
PTAが入退会自由な任意加入団体であることが周知されていない。
(会費や無償の労働力を搾取できないため)大事なことなのでさらに強調しました。
勘違いされがちだが、「子供の生活・教育環境の支援や、子供を見守る組織」ではない。
もちろん1ミリたりとも子供に関係した事をしない組織ではないものの
「加入しないと子供のためにならない」こともなければ「子供を助ける正義の味方」でもない。
加入しなければ地域や学校で多大な不利益を被ることもない。
万が一にも「PTA非加入」が理由で村八分にされたり
施設や設備の使用を禁じられているなど不利益を被っているのであれば違法である。
「PTAに非加入」であることを理由に不利益を与えて良いという正当性は存在しない。
- 親たちを悩ませる「PTAガチャ」という大問題…学校ごとに「PTAの負担」がここまで違う理由 (gendai.media)
- 不適切なPTA運営で訴訟や刑事告発も 知らなかったでは済まされないNG運営とは? | ニュース | Book Bang -ブックバン-
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- PTA来賓接待ツイート(+PTA会費丸抱えの上部組織役員の宴会・旅行) - Togetter
- PTAの最上位団体「日本PTA全国協議会」の運営に不満と怒りの声 会員約750万人、子ども1人10円の会費が日Pに(東洋経済education×ICT) - Yahoo!ニュース
PTA任意加入 未加入者への対応|一般社団法人 全国PTA連絡協議会 (zen-p.net)
配布文書
地域PTAによって差が大きい。
2024年に新入生や在校生の保護者説明会の場などでPTAが配布した文書も問題となった。
もちろん加入が任意であることや、不利益がない事をあらかじめ明記するPTAもある。
「会費の支払いがあれば加入者として扱う」場合もあるが、中には勝手に引き落とす手口もある(後述)
問題点一覧
- 強制加入 参加義務はありません。そんな法律も無く、罰則もない。退会阻止もダメです。
- 刑法第223条:強要罪
「PTAは任意加入の団体」のため、勧める事自体は問題ないが、「入らなければいけない」「入ってはどうか」「みんな入ってるんだから」「なぜあなただけ」と強要するのは違法。 - 「私が苦労したんだから、若いアンタが楽するのは許さない」という強引な意見。
- 「入らなければ××するからな」と不利益を示唆・実行するのも違法。刑法第222条:脅迫罪
- 入らない理由の詳細説明、(病気や体質の場合は)診断書の提出は重大な人権・プライバシーの侵害であり、完全に違法である。提出したところで「あの人は××という病気だから近寄らない方がいい」と陰口をたたかれ続ける格好のネタを提供してしまう。
- 「卒業式や入学式の記念品がもらえないよ!」→もらえます。PTA関係ないから。脅迫罪。
実は「PTA会費を払っていない子が貰うのはおかしい!」→「もらえない」と尾ひれがついたもの。
仮に「PTAが裏から手を回して受け取れないようにしておいた」→完全に違法。 - 強制加入させないと個人流用できるPTA会費の額が減るので困る。(後述)
- 刑法第223条:強要罪
- 個人情報の共有・使いまわし・無許可の配布・公表、私的な利用。
- 有給を取ってまで無償で一日中ベルマークの集計など非効率な活動の強制。刑法第223条:強要罪
- 会費強制徴収
- 会費使途不透明
- 強制的に入らされ強制徴収+無償労働させられる分、極悪企業よりタチが悪い奴隷。
- 脱退が不可能。
あれれ~?おかしいぞ~? これにはコナン君もビックリである。というより、別に名探偵でなくても矛盾には気づいて頂けると思うが、横暴ばかり言ってくるなら録音しておこう。違法が相手なのだから嫌らしい行為ではない。
訴えられたら100%負ける犯罪のリスクを負ってまで強制加入させても何の得もない。
法律的なまとめ
前提:PTAが入退会自由な任意加入団体です。
強制加入/退会の阻止 無償での活動強制 |
刑法第223条:強要罪 |
非加入者に対して 不利益の示唆・実行など |
刑法第222条:脅迫罪 |
PTAの会費を非加入者から 同意なく勝手に引き落とす |
刑法第245条:窃盗罪 |
加入条件があると騙し (錯覚させた上で)会費を徴収 |
刑法第246条:詐欺罪 |
強制したけど、実はダメだったなんて知らなかったのよ、許して(笑)
刑法第38条3項
第三十八条 罪を犯す意思がない行為は、罰しない。ただし、法律に特別の規定がある場合は、この限りでない。
2 重い罪に当たるべき行為をしたのに、行為の時にその重い罪に当たることとなる事実を知らなかった者は、その重い罪によって処断することはできない。
3 法律を知らなかったとしても、そのことによって、罪を犯す意思がなかったとすることはできない。ただし、情状により、その刑を減軽することができる。
刑の軽減はできるが、逆を言えばバレなければ逃げ得である。
同調圧力
「PTAは入らなければいけないもの」「PTAに入らなければ恥ずかしい」「皆と同じでないことは恥ずかしいこと」という風潮を見事に作り出している部分は日本人の心理を上手く突いている。日本人は同調圧力に弱いため、「みんながそうだから」だと自ずと染まってしまいがち。
「私が苦労したんだからアンタもしろ」と縛り付ける世代もいるため、後は勝手に継続してくれる。これには主催側も笑いが止まらないだろう。
気に食わないものは規制します
また、過去にはTV局に対し「子供に悪影響を与える恐れのある番組」を掲げ自主規制を促したり,地域のPTAが独自に法律や条例とは異なる規則を申し合わせとして児童生徒に強要したりするケースもあるため、児童生徒の側や一部の保護者からよい印象を抱かれていないこともある。
現在のテレビ番組がつまらないと言われ久しいが、そうしたテレビの状況を作り上げたのは他でもない『視聴者自身』である。こうした『視聴者の抗議』が原因となり、過激な収録、お色気、アポなし取材などに会社が億劫になってしまい、結果としてPTAのみなさんのお望みどおりの上品なテレビ番組となったのである。よかったね!・・・と思ったら逆にPTAが推薦する番組がやらせで打ち切りになってしまい(擁護はしないがやらせに走らせたのも『視聴者の抗議』が現場に過度のプレッシャーを与えたことが要因ともいえる)、さらにワースト1位が常にロンドンハーツだったことに疑問を持った田村淳が番組内でPTA幹部を呼んで話を聞いたところ「実は答えてるの全体の2割なんですよ」と実態をバラしてしまい、田村淳が公開処刑をしたところそのようなランキングが一切なくなったとされている。
また、かつては『悪書追放運動』などと称して漫画などの『悪書』を戦中の検閲のごとき様相で『お炊き上げ』と称して子供たちから無理やりそれらを剥奪し、全て焼いていたことすらある。このことは、手塚治虫の自伝などに詳しい。特に手塚が出現し、後年「アトム」で評価されるまでは蛇を書いただけで「気味が悪いからそんなものを書くな」として文句をつけられたことだってあるらしい。ん、近年も非実在青年なんてので似たようなことが起こっているな。きっと手塚治虫が草葉の陰で怒っているぞ?
さらに「暴走族の原因はバイクにある」という理由で三ない運動(「免許を取らせない」「買わせない」「運転させない」)という原付を含むバイクそのものを規制する運動を展開。京都府や広島県では「バイクは悪」という洗脳に成功し、教育委員会が「バイクの事故が減った」と成果を強調している・・・が、元暴走族のライターが「暴走族は無免許だしバイクも盗品を改造したものばかりだから3つのうち2つは見当違い」「実際は「でも意味がない」の四ない運動だった」と運動を全否定し、さらにバイクの事故は減ったが代わりに自転車の事故が増えたという結果も出ている(PTAも教育委員会も「自転車は安全」という考えを持っているが、教習所で教育したバイクと違い自転車は乗る練習以上のことをしていない場合が多く、また自転車に轢かれて死亡する事故も続出しており、警察はむしろ自転車のほうを問題視している)。このことや暴走族そのものが過去のものになっていることから三ない運動を取りやめるところが現れ、2017年には全国規模の三ない運動は終了した。
その割に、恒例行事や自分たちの主催するイベントは変化や新しい事柄の導入をものすごく嫌がる(要するに「今までと一緒でいいじゃん」というめんどくさがり)という一面もあり、まさに「人の振り見て我が振り直さず」という体質のことが多い(もっとも、仕事してたりするので一概に否定的には言えないが…)。
確かに今までと同じ行事なら、計算もだいたい同じで済むから楽だし、自由に流用できる金会費が減るから無駄金は使いたくない気持ちは分かる。
また、子持ちの既婚女性が半数以上を占めるという特殊な組織構成から、父親が参加するとかなり疎外感を味わう。一方で、結構な確率でいけない関係に発展することがあるらしい。
要するに
PTAへの加入は任意です。やりたい人だけやってください。
PTAをやりたい! → ご自由にどうぞ。
PTAをやりたくない! → ご自由にどうぞ。(不利益なし)
PTAは、PTA加入者の子供だけに対する活動ではない。
うちの地域では誰もPTAに入ってくれない!役員をやってくれない!どうすれば…
→ そもそも加入する義務すらない。
→ 誰も入りたくないなら、全員が入らなくても問題ない。
誰も入りたがらない時点で全会一致であり、逆に非常にラッキーである。
PTAのために100%敗北確定な強要罪、脅迫罪、窃盗罪、詐欺罪のリスクを負うのは割に合わないし、PTAという立場は免罪符にはならない。また会費・労働力は上部組織に上納される。
「それっておかしくない?」な事象は、相手の言い分を鵜呑みにせず必ず疑う・調べるのも重要である。「これが普通」「みんなやってる」の一言で騙されてはいけない。(広義にはPTAに限らないが)
関連項目
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