RTA in Japan(アールティーエー・イン・ジャパン)とは
以下この両方について解説する。
1.の概要
2016年12月28日から毎年開催されており、2018年以降毎年8月、12月に開催されている。
8月にオンライン開催、12月は引き続きオフライン開催という形式だったが、新型コロナの影響により2020年から12月もオンラインで開催、後、感染対策などを行いながら再びオフライン(現地開催)になり、2024年現在に至る。
2020年6月18日に一般社団法人「RTA in Japan」を設立。今後は海外のRTAイベントのようにチャリティイベントとして活動していくことを目的としている。(公式サイトより)
日本で行う大規模オフラインRTAイベント。RTAプレイヤーが一同に介し、それぞれの持ちゲームを代わる代わるRTAとしてプレイしていくイベントである。(引用元:Twitch)
ゲームスケジュール内のカテゴリによく表記されている「Any%」はRTA用語で、達成率は気にせずとにかく最速でゲームをクリアする事を意味している。Any=「全ての、あらゆる、どれでも」。
応募の際にカテゴリについてSpeedrun.com等の外部サイトを参考にしていることもあるが、必須ではないので応募者自ら新たなカテゴリを開拓している場合も。
配信は主にTwitch内で毎年行われている。アーカイブは各プレイゲームが配信された後残るTwitchと、YouTubeは後日全RTAをアップロードされている。
主な詳細はWikipedia:RTA in Japanを参照。
RTA走者の多くがニコニコ生放送もやっていたり、ニコニコにも動画をあげていたり、視聴者もニコニコのRTA動画も見ている層が多いため、ニコニコのネタやノリも強い。ただ近年はチャットルールの厳格化が進んでいるため注意。(ゴールデンタイムのテレビですらしていないような規制をしている。「同人誌」などのワードだけでも削除されたりする。またモデレーターへの批判的コメントも全て削除される、(なおチャットルールはトップに記載済、旧来は「おばあちゃんに言えないことは駄目」という暗黙ルールがあった。)
マスコットキャラクターとしてRTAちゃん、Rちゃんがいる。
イベント内でRTAの新記録が出ることもあるが、イベントでは基本的にRTAの記録を狙っているわけではなく、走者が上手い走りを見せて、視聴者はそれで盛り上がるというのが主旨である。(これはRiJの元になったGDQや、多くの他のRTAイベントにおいても基本的に同様である。)
募集内容
開催の3ヶ月前頃から募集が始まり、運営で選考が行われ、スケジュールが決定する。
WebサービスのOengusが用いられ、応募する際はDiscord、Twitch等のアカウントにてログインが必要。また、RTA in Japanの公式Discordサーバへの参加も必要となる。
RTA以外のレギュレーションや企画等の応募も認められており、実際に以下のようなゲーム・レギュレーションの採用実績がある。
(他RTAイベントでも非RTA企画を「Showcase」という枠組みで披露されるが、それと似たようなもの)
- Twitch Plays Crypt of the NecroDancer:Crypt of the NecroDancerを視聴者のTwitchコメントによるコマンド入力にてプレイする
- DELTARUNE、スーパーマリオ64、マイクタイソン・パンチアウト!!: 目隠しによるRTAプレイ
- KORG Gadget for Nintendo Switch: ゲーム内の機能を用いた、時間、音源等に制限を設けた作曲デモ
- デススマイルズ、バトルガレッガ、怒首領蜂最大往生、テトリス(NES): ハイスコアアタック
応募に際してはそのRTAを走ることが出来ることの証明として、動画の提出(各種動画共有サイトのURLなど)が必須。非RTA企画についても同様。
勿論ニコニコ動画のものも使用可能であり、応募レギュレーションでのプレイングが確認できるものであれば純粋なプレイ動画でもゆっくり実況等でも可。
2.の概要
上記のイベントを行っている他、個別のチャンネルが無い他のRTAイベント(Stylish Speedrun Showcaseなど)も行っている。他のイベントもアーカイブが残り、後で見ることができる。
サブスクライブすることで、固有のチャットスタンプ(RTAちゃんのものなど)を使えるようになる。
用語
このチャンネルのチャットで使われる用語や、ミームと化したゲームなど。他のRTAチャンネルでも使われるかも。japanese restream(海外のRTAイベントを日本語で解説してるチャンネル)の用語の項も参照。
なお、これらは一種の内輪ネタであることから、RTA in JAPAN以外の場所で用いることは推奨しない。
通年
- EST
- 「Estimated time」の略で、基本時間とされている。
この基本時間というのは、「前説+ゲームプレイ時間+後説」の合計を表し、基本のゲームプレイ(RTA)と、ミスやトラブルからのリカバリ、場合によっては再走も含め、あとはゲームの前説・後説などの、必要な時間を含めたものになっている。
原則、運営や後続などのスケジュールなどの調整他、迷惑がかかる場合があるので、できるだけEST内で終わらせる必要がある。
なお、視聴者の一部は「ゲームタイム」で考えてしまっているので「すごく早くクリアしたすごい。」という誤解を招きやすい。
なお、RiJでも 2021年・2023年等で運営方法等の変更などにより、この認識が変わる場合もある。 - バックアップ (枠)
- 上記のESTが予想よりも早く終わり、進行が巻き(早まった)になった場合において差し込まれる枠のこと。
- 本番の魔物
- 本番特有の緊張からなるプレイミス、確率の下振れ、不測の事態などの不幸など…プレイヤーが襲われるとコメントされる。
これが立て続けに襲い掛かると、リプレイが多くなったり場合によっては、EST超過が視界に入るので、どう立て直すかも見どころの一つ。
後術の「デメる」も本番の魔物の一つではあるのだが、インパクトが強烈すぎて独立した用語となっている。 - 無敵時間さん
- RiJのスポンサーである、アパレルメーカーの無敵時間さんの事。
転じて、RTAの協議中において、被ダメージによる一定の無敵時間により、「何か」を行うシーンが有った場合、 「無敵時間」のワードに反応して視聴者からは「無敵時間さん!?」のコメントが多く行われ、走者や解説ではそれに応答するように宣伝が始まる…というお決まりのネタの一つ。
なお、RiJ公式や無敵時間さんから「宣伝を入れてくれ」というようなお願いがあったようなことは一度もない。 - 国境なき医師団
- RIJにおける、チャリティの寄付先。RIJはゲームイベントを通じて「国境なき医師団」への寄付を募るチャリティRTAイベントであるため。
なお、ゲームの待機中では広告が流れる。併せて「泣き顔」のチャットアイコンなどが流れる。 - 石油王
- イベントへの大型寄付や配信者への大型ビッツ(Twitchの機能)を行った人のこと
- RTAちゃん/Rちゃん
- RTAチャンカワイイヤッター。
ゲームプレイの待機時間の間に流れる、アニメーション等における金髪ツインテールの女の子
場合によっては寄付額投票などでゲームキャラクターになることがある。 - 走者
- ゲームをプレイする人
- 解説
- ゲームの解説と、その技や内容について解説する人。
- GL/GG
- GoodLuck / Good Game の意味。
- 「悪いことをする」
- RTAでタイムの短縮のためにバグを活用すること
- PixelPerfect
- プレイにおいて位置調整がぴったり出来た場合にコメントされる。
(例:「この壁抜けは1ピクセルなので調整をして…はい、出来ましたね。」 - FramePerfect
- プレイにおいてコマンド入力などFrame(ゲームの入力時間など)がぴったり出来た場合にコメントされる。
(例:「この入力は1フレーム技ですので入力で出すのが難しいんですが…出来ましたね。」 - レース枠
- パズルゲーム等における、複数走者が同時にプレイする枠。その枠は世界一位さんだったり世界二位さんだったりする。
- リレー枠
- シリーズ物を通してプレイする枠で、こちらも走者が複数だったりする。(クロックタワー1+クロックタワー2…)
- 詠唱
- 司会や解説の人がイベントの概要などを説明すること。
- カラオケ(合唱)
- ゲームプレイにおいて、権利上うまくない場合などにおいて走者や解説者が「歌う」事になった場合の枠
- デメる、花火(はまずい)
- RIJ 2019 (Online) において、 DEMENTOのRTA中、走者のソードフィッシュ氏の自宅の近所で行われている花火大会の音が配信に載ってしまう事を始め、何かと不運に見舞われ、EST(持ち時間)を大幅に超過してしまったことから来たネタ。
転じて、「デメる」は、致命的なミスをやってしまった(所謂ガバプレイがあった)場合にコメントされ、
後者の「花火」は、ゲーム中の花火演出(シーン)などがある場合に、「まずい」とコメントされる事がある。
なお、ソードフィッシュ氏はこれによりRiJ出禁を覚悟していたそう、(後の回にも登場している。) - ラグーン語
- RIJ 2020 (Online)において、レーシングラグーンのRTAが行われた際、その独特な台詞回しが多くの視聴者の印象に残り、流行した。作中で用いられた用語をそのまま使うことも、改変されて用いることもある。
(改変例:「PASSさ……」→「GABAさ……」(走者がミスした場合など)
- 発見者は自分
- RTAにおいて、「悪いこと」等を発見したのが走者の場合に使われる。
- glitch(グリッチ)
- 「欠陥」「故障」「異常」の意味であるが、よく言われる「バグ」とどう違うのかといわれると、海外などでは「不意の入力やコードの領域外のものによって引き起こされる、より神秘的で得体の知れないもの」の意味合いで使われる。
該当年
その年に流行ったもの等
- 納期のテーマ
- RiJ Winter 2020で、「KORG Gadget for Nintendo Switch」を用いた楽曲制作が行われ、そのときに完成した楽曲のタイトル。
KORG Gadget for Nintendo Switchは、ゲーム内の機能を用いて音源を活用して楽曲制作が行われるゲームソフトであるが、 ゲーム自体にクリアやエンディングが無いため、このRTAイベントにおいて「どのようにRTAするのか?」という前代未聞の試みの結果、「EST時間内に1曲完成させる」という、世の中の音楽関係者を表した様なRTAが始まった。
完成したところ、ランダム設定していた音階(スケール)のせいでもあるが、あまりにも奇っ怪で(色々な意味で)耳に残る楽曲が生まれることとなったので、視聴者のコメントから「納期のテーマ」と命名された。 - マザーマン (親フラ)
- RiJ Winter 2020で、「クロックタワー」のリレーRTAにおいて走者のソードフィッシュ氏がRTA中、そのプレイ音声(現実)があまりに大きかった為、実の母親が部屋を開けて怒られたネタ。(その声は配信されなかった)。
プレイ中の「クロックタワー」に出てくる、敵キャラクターの「シザーマン」になぞらえて「マザーマン」となった。
コメ欄では「マザーなのにマン?」と「?」が飛び交った他、深夜枠で自宅で絶叫してる走者などでは「マザーマンが来ちゃう」とコメントされるほか、この後に行われたDMC5のRTAにおいても走者の一人が親フラに見舞われ、再び「マザーマン」のコメントが流れることになった。 - ファイナルソード
- RiJ Winter 2020で採用されたゲーム。なお当初よりその「悪いこと」の多さや、某なんとかの伝説から音楽をインスパイアしているなど各所で有名となっていて、該当年では最大の同時接続数を記録。
RiJ Winter 2021では、完全版である、Definitive Editionで大トリを努めた。
そのゲームの内容の衝撃(笑撃?)があまりに大きいため、後に「ファイナル○○」などのミームが生まれてしまい。 「最終面」では「ファイナルラストステージ」等の妙な言葉がコメント欄に流れたりする。
なお、プレイ中では、走者(解説)からファイナルソードの続編(および完全新作となるアクションゲーム)が開発中であることが公式から発表されたりしている。 - 突然!マッチョマン
- RiJ Winter 2020で採用されたゲーム。ビッグ東海が発売したファミコンゲーム「突然!マッチョマン」の事。
ゲーム自体は、「一定のアイテムをとると突然マッチョなキャラクターになって敵を簡単に倒せる。」というアクションゲームであるが、RTAゲーム中に解説からの宣伝などが行われると「突然!○○」のようなミームとなってコメント欄を流れる。 - 吉野家
- RiJ Winter 2020で採用されたゲーム。現実の「吉野家」の仕事を模したSLG。
なお、同時期にNHKスペシャルで「吉野家」のドキュメンタリー番組がやっていたのでそちらも含めてネタになっていた。 - 高速回転寿司
- RiJ Winter 2020で採用されたゲーム。寿司がレーンの上を走るレースゲーム。
若干、F-ZER○っぽいが。 - ~しないと~ぜ!
- RiJ Winter 2022で採用されたゲーム。「そろそろ寿司を食べないとしないと死ぬぜ!」の主人公のセリフをもじったもの。
- ゴルフ(枠)
- RiJ Winter 2021で採用されたゲーム。「WHAT THE GOLF?」というゲームによるネタ。
このゲームでは初期数面ではゴルフな物の、後に全然ゴルフではないものまでゴルフとして扱われていたことによる。
転じて、アクションゲームなどにおいて、キャラクターをゴールに投げるようなゲームまでゴルフ扱いされる。 また、>RiJ Summer 2023では「マリオゴルフ」や「プロゴルファー猿」の「ゴルフ枠」があった。
その他・見所など
どのプレイも見所がありますが、サクッと見られる物などを編集者の独断と偏見による一部紹介
- モンスターファーム1&2 (RIJ Summer 2024) [2時間]
- 石版回収RTAではあるが、最後の走者が「あっ…」と言ってしまうほどの感動のRTA
- ポケットモンスター赤&緑 (RIJ Summer 2024) [5時間]
- 走者が右手・左手でそれぞれプレイしながら、コメント欄なども読み上げるRTA
- SimCity (RIJ Summer 2024) [1時間]
- まさかのSFCで60万人を1時間でクリアするRTA。
- 帰ってきた魔界村 (RIJ Summer 2024) [1.5時間]
- 帰ってきた魔界村の最高難易度をプレイするRTA。
- ときめきメモリアル (RIJ Summer 2023) [1.5時間]
- ときめきメモリアルを目隠し(!?)で、詩織エンド(難しい)をするRTA。
- Geo Gesser (RIJ Summer 2023) [20分]
- Geo Gesserの世界版(30countrys)をプレイするRTA。電柱や草からサクッと見分ける超プレイ
- アタック25 (RIJ Summer 2023) [20分]
- 現実のアタック25に挑戦したことのある人が走者。競技クイズなどの解説もあり。
- 元祖西遊記スーパーモンキー大冒険 (RIJ Winter 2023) [6分]
- ながいたびがはじまる…(6分)
- 美少女戦士セーラームーン(AC) (RIJ Winter 2023) [26分]
- ニコニコ動画でもランキングにあった、セーラームーンRTAプレイ。
- だるま道場 (RIJ Winter 2023) [51分]
- 走者がだるま道場を開発したメーカーに突撃するといった裏話が聞ける、レースRTA
- まじかるキッズどろぴー (RIJ Summer 2022) [26分]
- ビッグ東海のどっかで見たことのあるようなゲームRTA
- Paris Chase (RIJ Summer 2022) [23分]
- ナイスセーヌ、そして2024年のパリオリンピックを象徴した方のようなRTA
- リングフィット アドベンチャー (RIJ Summer 2021) [33分]
- 実況者がプロ。走者もマッスルでプロ、解説者もプロという同接18万の超感動RTA
- DRAGON QUEST 3 (RIJ 2020) [34分]
- 界隈で騒がれたホットプレートRTA。
- SDガンダム外伝、ナイトガンダム物語 3 (RIJ 2020 Online) [16分]
- だれこの人たち。
- シルバーサーファー (RIJ 2019) [34分]
- シルバーサーファーさんがリアルに駆けつけてくれるというRTA。さすがシルバーサーファーさんクリアしてます。
関連動画
関連リンク
関連項目
- 非ゲーム系RTA
- RTA(Real Time Attack)タイムアタック
- 無敵時間 - 協賛 (2020夏~)
- レッドブル(飲料) - 協賛 (2020冬~)
- 日清食品 - 協賛 (2021夏~)
- Blue Microphones(ロジクール) - 協賛(2021冬)
- note - 協賛 (会場等)
- japanese restream - 海外のRTAイベントを日本語で楽しめるチャンネル。こちらのネタがRiJに入ったりもする。
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