SAGAWA SHIGA FCとは、かつて存在した、滋賀県守山市を本拠地としたサッカークラブ、及びサッカーチームである。
概要
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佐川急便を代表する強豪サッカークラブであった、東京支社の「佐川急便東京SC」と大阪支社の「佐川急便大阪SC」が対等合併し、佐川急便本社が直接運営するサッカークラブ「佐川急便SC」として2007年に誕生した。
合併した両チームともコツコツと下位リーグから這い上がってきて、晩年にはJFLで上位に君臨するぐらいの実力をつけており、2006年シーズンは東京が2位、大阪が3位であった。
また、特に東京は、2001年度の天皇杯で名古屋グランパスを4-0で下した実績があり、大会史上最大のアップセットと言われ、その他2004年度の天皇杯ではジュビロ磐田を2-3と、後一歩のところまで追い詰めたことがある。
そんな両チームが合併して誕生したこのクラブだが、合併年の2007年シーズンは翌年Jリーグ参入を果たすロアッソ熊本に勝ち点14の差をつけて初優勝を果たし、Honda FCに続く新たな「Jへの門番」と言われるようになる。
だが、「佐川急便滋賀FC(略称:SAGAWA SHIGA FC)」として名称変更して望んだ2008年シーズンは、期待を大きく裏切る形で12位という成績となってしまった。
コレは2007年シーズンの実績を買われて、当時の主力3人がJリーグクラブに引き抜かれてしまった経緯も関係していると言われており、Jリーグを目指さない強豪クラブの宿命と言えよう。
王座奪還を目指した2009年シーズンはクラブ名を再度変更、略称だった「SAGAWA SHIGA FC」が正式名称となった。
その2009年シーズンは2007年シーズンを彷彿とさせるような実力で、2年ぶり2度目の優勝を見事に果たした。
なお、このシーズンはJ2昇格枠にJを目指さない強豪クラブがSAGAWA SHIGA FCを含めて3つ入り、結局J2昇格となったのは4位のギラヴァンツ北九州だけとなり、ガイナーレ鳥取は5位であったために再びお預けとなったのだった。
JFLの強豪として活躍し続けてきた同チームであるが、2012年10月に活動停止が決定。
SAGAWA SHIGA FCについては2007年に佐川急便東京SCと佐川急便大阪SCが統合して以来、JFLで3回の優勝を果たし、「仕事とサッカーを両立させ、企業スポーツ としてアマチュア最高峰であるJFLで活躍する」というチーム設立時の理念について一定の成果を果たしたという結論に至り、このたび活動停止を決定いたしました。
【佐川急便】SAGAWA SHIGA FC 活動停止に関するお知らせ(2012/10/22)│ニュースリリース│佐川急便株式会社<SGホールディングスグループ>
同年の天皇杯ではヴィッセル神戸を破り、ジェフ千葉をPK戦まで追い詰めるも敗れた。2012年11月18日のJFL最終節(藤枝MYFC戦)が最後の公式戦となった。
その他
- 監督の中口雅史は名門・国見高校のエースストライカーだった人物で、1990年の高校選手権では優勝を果たしている。2008年にJリーグクラブの指揮も取れるようになる証でもある「JFA公認S級コーチ」を取得した。SAGAWA SHIGA FC解散後は、古巣であるガンバ大阪の強化部スタッフとなった。
- 「SAGAWA SHIGA FC」と名乗ってはいるが、本拠地が県庁所在地の大津市ではなく守山市であるのは、同市が佐川急便関連のスポーツ活動の中心拠点でもあることが関係している。そのため、ホームグラウンドも同市内の「SGホールディングスグループ健康保険組合守山運動場(旧称:佐川急便守山運動場)」となっている。
- 東京と大阪のチームが合併して、本社が直接運営に携わるようになったが、その代わり、その他の各支社のサッカーチームはJFLに上がれなくなった。その影響か、中国地方の強豪である佐川急便中国SCは、東京と大阪が合併して以降、何度か地域リーグ決勝大会への出場を辞退している。
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サッカーで高収益を上げているのかまでは知らないよ。
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関連項目
クラブ公式サイト
佐川急便サッカー部「SAGAWA SHIGA FC」公式サイト
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