shinobiとは
1.「Shinobi」(ゲーム) 2002年にセガより発売されたPlayStation2用ゲームソフト。同社の忍シリーズに連なる作品である。開発はオーバーワークス。続編に「Kunoichi-忍-」(2003年)がある。
2.「SHINOBI-HEART UNDER BLADE-」(映画) 甲賀忍法帖の実写映画化作品。仲間由紀恵、オダギリジョー主演のアクション時代劇。
本記事では1を解説する。
概要
忍シリーズ初の3Dアクションゲーム。比較的高い難易度と独特なシステムなどによりコアな人気を誇る。本項ではゲームシステムについて主だったものを紹介する。
- 殺陣(たて)
本作で最も特徴的なシステム。ステージ上に4体以上敵がいるときに連続ですべての敵を倒すと殺陣演出が挿入され、クリア評価ポイントが加算される。敵の数は”臨兵闘者皆陣列在前”と九字で表示され、一度に出現する数は最大で9体。一体の敵を倒してから4秒以内に次の敵を倒す必要があり(新しい敵を倒すとカウントがリセットされる)、慣れないうちは難しいが、後述する悪食(あくじき)システムと組み合わさることでより重要度が増す。この二つをうまく使いこなせるかが攻略のカギとなる。
- 悪食(あくじき)
三つ目のステージから解放されるもので、スラッシュゲージが追加され殺陣中は敵を倒すたびに攻撃力が上昇していくようになる(倍率は積んだ殺陣の数ごとに固定)。この際の攻撃力上昇は凄まじく、また悪食以外にも敵の側面もしくは背面に攻撃をあてることでそれぞれ2倍・3倍とダメージが増加するので、これらを組み合わせるとステージのボスですら一撃で倒すことが可能である。(側面や背面を攻撃できない一部のボスには一定時間ごとに挑発モーションが用意されており、そのモーション中は初撃のみダメージ3倍になる)
ただしスラッシュゲージは時間とともに減少していき、0になると体力ゲージが減り始め、ゲージが無くなると当然ゲームオーバーになる。難易度ノーマルだと満タンの状態から約3分で0になるが、倒した敵から得られる魄(はく)というアイテムで回復可能。殺陣を成功させた場合は必ず最大まで回復する。さらにゲージを3つ消費することで通常攻撃の2倍の威力を持つダッシュ突きを使用することが出来る。この攻撃も殺陣中は上昇補正を受けられるうえにガード不可であるため、フィニッシュ技として高い性能を誇る。
通常移動よりも素早く移動でき、一瞬だが無敵時間もある。移動は主にこれで行うことになる。ダッシュすると起点に一定時間分身が出現し、次の分身が出現するまでの間デコイとして敵を引き付ける。これを利用すれば敵を側面や背後から攻撃しやすくなり、スムーズに殺陣を決められる。ダッシュの軌道は通常は直線だが敵をロックオンしている間はその敵を中心に円を描くような軌道に変わる。
冒頭のあらすじ
時は21世紀、政府の影の諜報・特殊機関 Shinobiを統括する朧の里が何者かの襲撃によって壊滅した。機を同じくして首都は突然の大地震に見舞われ首都機能は完全に麻痺し、さらに臨海副都心には黄金の城が出現。そこから召喚された式神と呼ばれる魑魅魍魎が都内を跋扈徘徊、混乱は極致に達する。この一連の事件の首謀者と目されるのはかつて自らの野望のために関東大震災を引き起こし、今事件に匹敵する惨劇をもたらした陰陽師産土(うぶすな)ヒルコである。彼の以前の企みは当時の忍たちの手によって阻止され、その際に彼自身も産土神社に封印されていたはずであった。
政府は忍(しのび)である 秀真(ほつま)にヒルコ討伐を命じた。彼はすでに消滅した朧の里の若き当主であったが、襲撃の際には別の任務に就いていたため難を逃れていたのである。式神の妨害をすり抜けて首都潜入を果たす秀真。しかしそこに待ち受けていた敵は妖物ばかりではなかった。無人の歓楽街に足を踏み入れた彼に襲いかかってきたのはなんと殺されたはずの里の仲間達だったのだ。彼らは魂なき死体となってもヒルコの呪符によって強制的に動かされ、命じられるがままにかつての主に刃をむけているのである。そんな彼らを一瞬の迷いもためらいもなく、朧一族当主が代々受け継ぐ妖刀・悪食(あくじき)をもって一刀のもとに斬り伏せ、冷静に事態を把握する秀真。だがその瞳には仲間たちへの哀悼とヒルコの非道への静かな怒りが湛えられ、そしてただひと言
「仇は必ず・・・」
秀真はすべての元凶・産土ヒルコ討つべく黄金城をめざし魔都を駆る。
キャラクター
本作の主人公。他を寄せ付けない圧倒的な実力を誇り、若くしてShinobi機関を統治する朧の里の当主となる。当主を決める決闘の儀式において義兄の守恒を斬殺したことがトラウマとなっており、一見冷徹な忍にみえるのもそれによって心を閉ざしてしまったためである。里の消滅後も当主としての責を果たすべく、そして里の者すべての報仇のため単身過酷な戦いに身を投じる。
秀真の義兄。秀真以上に将来を嘱望されるほどの忍だったが決闘の儀式にて秀真に敗北。人格者でもあり、秀真だけではなく里の多くの忍からも尊敬を集めていた。
朧の抜け忍。守恒が斬殺されたのをきっかけに里を抜けたが、首都に潜入した秀真の前に突如姿を現す。秀真・守恒とは幼少のころから共に修行をした。
朧の里上忍衆のまとめ役であり秀真達3人の師匠でもある。秀真以外で唯一生き残った朧の忍。事件の黒幕を確かめるべく秀真に先立って首都に潜入していたが敵の式神により重傷を負わされる。
陰陽師・産土一族の末裔。一族の中でも突出した能力を有し、それゆえに幼少の頃より世間から隔絶された生活を強いられていた。産土ヒルコから何らかの目的のために付け狙われる。不遇な境遇とは裏腹に芯の強い凛とした性格。
今事件の首謀者。かつてその強大な呪力で関東大震災を引き起こした。当時の忍びたちの手によって封印されていたが復活し、首都の地震に端を発する一連の事件を引き起こす。妖刀・悪食の制作者でもある。
備考
・本作のキャラクターデザインは戦国BASARAで有名な土林誠が担当している。またムービー内のアクションにはジャパン・アクション・クラブ(現ジャパンアクションエンタープライズ)が協力している。
・ムービー内の口の動きは英語に合わせているので日本語では動きが合わない。
関連動画
関連コミュニティ
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関連項目
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