『SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS』とは、SNKプレイモアの対戦型格闘ゲームである。略称は『SVC』。
ゲームのタイトル画面では『SVC CHAOS』の文字が目立つせいで、どちらがサブタイトルかわかり辛いが、公式は現記事タイトルの表記である。
概要
カプコンとのクロスライセンス契約で、お互いのキャラクターを借り合って競演させるゲームが作られた。
カプコン側は『カプエス』シリーズを制作、SNKプレイモア側はネオジオポケット『SNK VS. CAPCOM 激突カードファイターズ』『頂上決戦 最強ファイターズ SNK VS. CAPCOM』を制作し、業務用対戦格闘ゲームとして制作されたのが本作である。
2003年7月24日にアーケード版の稼動が開始し、以降NG版、PS2版、Xbox版の家庭用に移植された。
ゲームはベーシックな1対1バトル。対戦前には掛け合いデモが用意されている。
ボタンはSNK準拠の4ボタン(『サムライスピリッツ』のキャラクターは弱,中,強斬り,蹴り)。
ただし『KOF』シリーズにあるシステムが削除されている。投げは弱(強)パンチ+弱(強)キックボタン。
そのほかの操作も説明書を読んで慣れよう。
グラフィック、SNK側は基本KOFシリーズのものを使用。草薙京はオロチ編の学生服。新規で描かれたキャラもいる。
カプコン勢は全て新規に書き起こされた。
デミトリについては一部の必殺技含め丁寧に描かれており、ファンからの評判は良い。
演出は良いが、残念なSEや永パ、厨キャラの存在が足を引っ張り、ゲームとしての評価は高くない。
ゲーム性
本作のシステムにおける最大の特徴は、ガード中にB+C、またはガード中に→→(要はレバー前2回)を入力する事で行える、ガードキャンセルフロントステップ(以下GCFS)である。
発動にはゲージを消費する。BC同時押しでは消費量多め、→→では消費量少なめ。
コマンドを入力すればガード中に無敵の付いたフロントステップが行えるもので、これにより防御に回ってGCFSから反撃するという受け身の戦法が強くなり、独特の読み合いが生まれた。
ちなみに中級者以上は→→での入力が殆どであり、BC同時押しはゲーニッツのよのかぜをGCFSする時ぐらいにしか使い道がない。
他にもKOFから輸入のどこでもキャンセル、一度しか使えない大ダメージ必殺技のEXCEEDがある。
登場キャラクター
以下、登場キャラを表記する。括弧付けされているものはアーケード版では隠しコマンドで使用可能となるキャラ。
赤字は家庭用のみ使用可能で、アテナとレッドアリーマーはPS2版Xbox版のみ使用可。
SNK
KOF
餓狼伝説
テリー・ボガード、不知火舞、キム・カッファン、(ギース・ハワード)
龍虎の拳
リョウ・サカザキ、Mr.カラテ、藤堂香澄、本気になったMr.カラテ
サムライスピリッツ
メタルスラッグ
(マーズピープル)
アテナ
(アテナ) ※『サイコソルジャー』や『KOF』シリーズに登場する麻宮アテナの先祖
カプコン
ストリートファイター
リュウ、ケン・マスターズ、春麗、ガイル、ダルシム、豪鬼、ベガ、バルログ、サガット、M・バイソン、ヒューゴー、(火引弾)、(洗脳されたケン)、(真・豪鬼)
ウォーザード
ヴァンパイア
ロックマンゼロ
魔界村
(レッドアリーマー)
キャラバランス
非常に悪い。カプエス2とはエライ差である。キャラバランスがゲームの評価と直結していると言える。
とはいえ、綿密な攻略がされる前に巷の対戦熱が冷めた為、キャラの強さにはいまだ未知な部分も多い。ジャンプが速すぎて見えない暴走庵を筆頭に、どこキャンコンボ最強のギース、大ダメージコンボを持つ春麗などが強キャラにあげられる。特に暴走庵は、飛んでいるだけで強い。時代によっては貼り紙レベルだろう。
弱キャラとしてはチョイ、カプコン四天王など。後者の扱いは酷く、タメ技が入力しづらい仕様もあり早々に対戦台から姿を消した。
なお、これらは筆者の対戦経験からの印象であり、弱キャラやマイナーキャラが熱心な研究によって化ける可能性は大いにある。
関連動画
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関連コミュニティ
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関連項目
- 格闘ゲーム
- SNK / SNKプレイモア / KOF / 餓狼伝説 / 龍虎の拳 / サムライスピリッツ / メタルスラッグ / アテナ
- カプコン / ストリートファイター2 / ヴァンパイア / ウォーザード / ロックマンゼロ / 魔界村
- CAPCOM VS. SNK / カプエス / カプエス2
- メトロシティ
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