概要
1989年にU12型ブルーバードに採用されたのが初め。これ以降、長きに渡って日産の2リッタークラスの様々な車種に採用されている。排ガス規制の影響で現在は後継のQR型エンジンに世代をバトンタッチしている。
直列4気筒、排気量1998cc。「SR」は型式を表し、「20」は2000ccを表している(正確には1998cc)。
一部パーツにアルミを採用するなどして軽量・コンパクトなためプリメーラやブルーバード等セダンはもちろん、セレナやエクストレイルなど大柄なものから、シルビア、180SXなどのFRスポーツスペシャリティカーにまで採用されるほどSR20は汎用性に長けていた。
とはいえ横置き用と縦置き用ではほぼ別エンジンと化していた。そのためS15シルビアにエクストレイルのSR20VETは搭載されず、最後までSR20DETが搭載されていた。
SR20はNAのSR20DE型で出力はおおよそ150馬力前後と、2リッター級エンジンとしてスペック上特に際立ったものは見られないが、エンジンレスポンスがシャープであり、なにより市販状態から改造により大きく馬力を上げても耐えられる頑丈さを備えていたため、SRエンジンはチューニングベースとしてスポーツ走行愛好者からの人気が高い。
が、SR20が出た当時はY型ロッカーアームや、ライナー付きとはいえ鋳鉄ブロックよりは柔らかいアルミブロックに手こずらされたチューナーは多く、ノウハウが蓄積されていたCA18改2.1リッター仕様の方が使いやすいとも言われてしまった。
ノウハウが蓄積されてからの評価は一気に変わり、中には不可能とまで言われたOver1万回転の領域を達成したチューナーも存在した。
特に、S13~S15型シルビアにNAのSR20DE、ターボのSR20DETが採用されており、シルビア人気もあってSRエンジンは自動車用2リッターエンジンの中でも支持者が多い。
バリエーション
- SR20DE・・・・NA。最も汎用的。
- SR20VE・・・・NA。可変バルブタイミング機構NEO VVLを備えNAながら約200馬力を発生させる。
- SR20DET・・・ターボチャージャー搭載。
- SR20VET・・・NEO VVL装備のターボ搭載モデル。280馬力は市販のSRエンジン最強の出力を誇る。
T30エクストレイルに採用。
この他にも排気量の異なるSR16やSR18、改良型のSR20DE改などが存在する。
ちなみに排気量後の単語についてはD=デュアルカム、E=電子制御、T=ターボ、V=可変バルブタイミングの意味。
関連項目
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