STEINS;GATE β外伝小説とは、2012年から2013年にかけて5pbから刊行された、「STEINS;GATE 閉時曲線のエピグラフ」「STEINS;GATE 永劫回帰のパンドラ」「STEINS;GATE 無限遠点のアルタイル」の3作のシリーズを総称したものである。
著者はたきもとまさし。イラストはカバーイラストはhuke、本文イラストは池田靖宏 (5pb.)が担当。
概要
ドラマCD「STEINS;GATE ドラマCDβ 無限遠点のアークライト ダイバージェンス1.130205%」で描かれたβ世界線を描いている。2012年までβ世界線はブラックボックス化として描かれていなかった。2010年に企画され発売したβ世界線を描いたドラマCDβ「無限遠点のアークライト」が大人気であったため企画されたという。
新キャラクターとして「椎名かがり」「比屋定真帆」「アレクシス・レスキネン」「ジュディ・レイエス」が新しく登場し、ゲーム本編では椎名まゆりのメールの中でしか登場しなかった、コスプレ仲間の「フブキ(中瀬克実)」と「カエデ(来嶋かえで)」も登場する他、ファンディスクで登場した「阿万音由季」も登場する。
各巻の限定版にはドラマCDが収録されている。
漫画版は「閉時曲線のエピグラフ」はファミ通コミッククリア(後のコミッククリア)にて毎月連載された。作者は恩讐のブラウニアンモーションを担当したの吉田糺が担当した「閉時曲線のエピグラフ」は全2巻。「永劫回帰のパンドラ」のコミカライズは鳥飼やすゆきが担当しておりファミ通コミッククリアにて連載していたが予告なく連載が止まり、作者は別の連載準備に入った状態となった。コミッククリア公式サイト上でアナウンスもない。既刊1巻。
2015年に発表された「STEINS;GATE」の続編、「STEINS;GATE 0 -シュタインズ・ゲート0-」に分岐の一つとして収録されると発表された。もともと「0」はβ外伝小説シリーズをゲーム化する企画だったものの、β外伝小説に囚われずに膨らませた展開になったと発表されている。
あらすじ
閉時曲線のエピグラフ
あの8月から3ヶ月が経った2010年11月。牧瀬紅莉栖を救えなかったβ世界線。再三の鈴羽の要請も拒否し、あの時から帰ってきた岡部倫太郎はタイムマシンへの情熱を打ち消してラボにも寄り付かなくなっていた。大学のサークル活動とゼミ活動に打ち込む岡部は、ゼミの教授から依頼されたセミナーの手伝い時、紅莉栖と同じヴィクトル・コンドリア大学からセミナーでの教授の助手として来日した「比屋定真帆」と会う。
永劫回帰のパンドラ
とある事件をきっかけに、比屋定真帆やレスキネン教授と親しくなった倫太郎は、『AMADEUS』と呼ばれる人工知能を見せてくれることを許される。日本のとある施設に招かれるとそこには、日本に帰国する前の『牧瀬紅莉栖』のAIが鎮座していた。
一方真帆は別の目的があり、倫太郎を撒き、とある人物と接触に係るが、その後意に反して倫太郎と合流してしまい、またしても何者かの襲撃を受ける。
無限遠点のアルタイル
クリスマスパーティーの最中にリーディング・シュタイナーが発動し、気づくと岡部は戦場の東京の中に佇んでいた。自衛隊の隊員に護送されながら、下水道などを用い東京を脱出を図る。最終的に沖縄にたどり着き仲間たちと再会を喜びつつも、すぐに引き離され尋問を受けるがその後すぐにリーディング・シュタイナーが発動し元の世界線に戻るが…。
主な登場キャラクター
- 岡部倫太郎
言わずと知れた主人公。紅莉栖を失ってしまった出来事により、カウンセリングを受け、薬を処方されるなど憔悴仕切っている。鳳凰院凶真は封印。ラボにはよりつかず、大学のゼミに入り浸っており、教授の仕事を良く手伝うようになっていた。 - 椎名まゆり
ラボメンナンバー002。ヒロイン。倫太郎を止めてしまったことに負い目を感じつつも、倫太郎の憔悴しきった姿を心配している。ラボには倫太郎がいずとも良く訪れている。 - 橋田至
ラボメンナンバー003。阿万音由季と付き合い始めたが、物怖じしてうまく付き合うことができていない。ラボ以外の仕事も自身のネットワークを介してしているようである。 - 阿万音鈴羽
失敗して帰ってきた倫太郎を強引に再度挑戦させようとするもまゆりに止められてしまう。その後も倫太郎を説得しようとするが失敗に終わり歯がゆく思っている。ラボに寝泊まりしている。 - 桐生萌郁
アークリライトという会社の編集者。ヴィクトル・コンドリア大学のセミナーにも取材記者として来訪していた。 - フェイリス・ニャンニャン
ラボメンナンバー007。メイクイーン+ニャン2のメイド。様子が変わった倫太郎を心配している。 - 漆原るか
ラボメンナンバー008。まゆりの同級生で柳林神社の巫女も務めている。倫太郎の様子を心配している。 - 比屋定真帆
ヴィクトル・コンドリア大学の大脳科学研究所の研究員。祖父母は沖縄出身で両親は日本人だが、本人の国籍はアメリカ国籍であるため、日系人。牧瀬紅莉栖の先輩であり、同じ日本系であることから仲が良かった。と同時に紅莉栖の天才ぶりに劣等感を感じた部分もあったという。上司であるアレクシス・レスキネンに伴われて来日する。生活スタイルは基本的にズボラ。 - 阿万音由季
阿万音鈴羽の母親で将来、至と結婚するとなる女性。中瀬克実、来嶋かえでとともに倫太郎が手伝っていたセミナーにも訪れている。 - 椎名かがり
β世界線上での椎名まゆりの養子。戦災孤児であったため、まゆりが引き取って育てていた。鈴羽と一緒にタイムマシンにて2036年から脱出したが、途中立ち寄った年代で鈴羽とはぐれてしまう。 - アレクシス・レスキネン
真帆や紅莉栖の上司で、ヴィクトル・コンドリア大学の教授で大脳科学研究所に勤めている。日本で行われるセミナーにおいて真帆を伴って来日する。そこでとある事件によって出会った倫太郎を高く評価する。 - ジュディ・レイエス
ヴィクトル・コンドリア大学の精神生理学研究所の教授。レスキネンや真帆とも顔見知りである。 - 中瀬克実
まゆりの友達でまゆりと同じく16歳。まゆりと同じコスプレサークルの一員でハンドルネームは『フブキ』。今までの作品はまゆりのメールによる伝聞でしかなかったが、キャラクター本人が登場するのは今作が初。倫太郎とも面識がある。 - 来嶋かえで
まゆりの友達で大学生。まゆりと同じコスプレサークルの一員。比屋定真帆やレスキネンが来訪したセミナーにも参加する。中瀬克実と同じくキャラクター本人が登場するのは今作が初である。
関連動画
関連項目
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