株式会社STVラジオとは、北海道を放送対象地域とするラジオ局である。NRN系列。本社は札幌市にある。略称は「STV-R」。コールサインは、JOWF。
概要
1962年に「札幌テレビ放送ラジオ」として開局。全国でも珍しい、テレビ部門のあとにラジオ部門が開局した放送局だった。2005年に分社化されて「株式会社STVラジオ」が発足。札幌テレビの100%子会社。
ラジオ、テレビ兼営局から分離独立した例は、TBSラジオ、CBCラジオ、朝日放送ラジオを含め4局のみである。
後発局とのことで高出力送信ができる地方局用周波数の確保が難しかったために先発局のHBCラジオにサービスエリアで負けていた。よってHBCラジオがJRN・NRNクロスネットを実施でき「オールナイトニッポン」を除くNRN系全国ネット番組の大半はHBCラジオがネットしていた(「テレフォン人生相談」「ミュージック・イン・ハイフォニック」「クラウンレコード1万円クイズ」「ザ・パンチパンチパンチ」「新日鉄コンサート」「ぽっぷん王国」など)。現在でも「オールナイトニッポンサタデースペシャル」はHBCラジオがネットしていたりと現在でもその傾向が強い。
一方、ニッポン放送の「ミューコミプラス」を地方で唯一ネットしている局でもある。これは長年放送されてきた名物番組「アタックヤング」が終了したものの、当該時間帯のNRNネット番組である文化放送発の「レコメン!」が既にHBCラジオでネットされてしまっており、同番組をネットできないために裏番組であるミューコミをネットせざるを得なかったという事情がある。但し製作局であるニッポン放送とは違い番組サポーター(スポンサー)は付かず、radikoやワイドFMでもモノラル放送となる。
また、静岡放送と同時であるものの、1970年6月に地方局で初めて「オールナイトニッポン」をネットし始めた局としても有名である。現在はサタデースペシャルなど一部番組を除いた全てのオールナイトニッポンをフルネットしている。
近年ではHBCラジオなどライバル局に押されてばかりだが、「MUSIC☆J」や「洋二と明石の無口な二人」、「藤井孝太郎のログイン!よる☆PA」など話題になる番組も多数制作しており、後述する「日高晤郎ショー」の後枠でSTVアナウンサー木村洋二がお相手を務める「ごきげんようじ」も日高晤郎ショーに並ぶ聴取率を持っている。また、アタックヤングを担当してから全国区の歌手となった松山千春のラジオ番組「ON THE RADIO」もNACK5のネットながらも、時々STVラジオのスタジオで生放送を行っている。
一方、スポーツ中継は北海道日本ハムファイターズの試合中継を行っている。しかし、かつては「日高晤郎ショー」を優先などでナイターのみの中継が多く、そのことが一歩早くファイターズ中継を全力で注ぐHBCラジオとの聴取率争いから大きく水を開けられた。2017年からようやくファイターズ戦全試合中継に踏み切っている。なお、NRN単独系列局である為、NRNに独占放映権を持つ東京ヤクルトスワローズ主催試合を放送できる(HBCラジオはJRAとNRNクロスネットであるが、STVラジオが中継しない限り日本シリーズを除き中継することができない)。それ以外は不定期にコンサドーレ札幌の試合や中央競馬の札幌競馬場や函館競馬場のレースの中継を担当している。
青森県も比較的良好に聴取することが可能であり、主に函館局の周波数から日中でも聞くことが可能である。
元AMステレオ放送実施局(札幌局1440kHzのみ)。1996年(平成8年)10月7日開始、2010年(平成21年)3月28日終了。
精密同一周波数放送実施局(札幌局、苫小牧局、室蘭局、1440kHz)でHBCラジオより本局周波数で聞けるエリアが広い。
主な番組他
日高晤郎ショー
2018年4月7日まで放送していた土曜午前八時からの長時間生ワイド番組。正式タイトルは「ウイークエンドバラエティ 日高晤郎ショー」
土曜の8時から17時までという長時間放送で12時から12時25分までと競馬中継以外は本人のトークが聞ける。
12時から12時25分まではサテスタ歌謡曲という中継コーナーであり、日高の休憩時間であるが、12時20分過ぎから事実上登場しており、日高とリポーターの掛け合いはなかなか面白い。特に石田久美子時代は石田のことをバカだのなんだのと言われていた。
パワフルかつ辛口なしゃべりで北海道では絶大な人気を持っている。ただ、自分の好き嫌いで話しているのでアンチも結構多かった。
晤郎が地元のハム会社のCMに出演しているため、番組では日ハムの話が出来なかった。(日ハムの語が出ると日本ハムの宣伝になるため。ただし、デーゲーム時の試合速報関係で一瞬だけ話題に上がることはある)というかそもそも晤郎は巨人ファンである。
長らくファイターズが移転してからも土曜の8時から17時までの長時間放送は維持してきたが、2017年からはそれまでナイトゲームのみだったファイターズ戦を全試合中継することが決まり、土曜デーゲームを中継する為、プロ野球のシーズン中は13時から14時までに短縮することになった(ファイターズ戦がナイトゲームである日も同様)。
以降はオフシーズンのみ17時までの放送になっていたが、2018年4月3日、日高晤郎が逝去。最後の出演は3月24日の放送だった。4月7日は日高晤郎の追悼番組を放送した後の翌週の14日から一年間は「ウイークエンドバラエティ 日高晤郎ショーフォーエバー」として放送した後、翌年2019年3月に終了となった。
アタックヤング(アタヤンPUSH)
STVラジオの誇る深夜番組であり、特に1980年代ではラジオ雑誌で有名なラジオライフでは人気番組として扱われるほどであった。理由は北海道内で人気である事と出力が50キロワット(神奈川、愛知、大阪、福岡の民放AMラジオ局並み)という比較的に高出力かつ深夜の電離層の関係で遠くまで聴こえる事を利用して、北海道外のリスナーもいたからである。
主にSTVのアナウンサーがパーソナリティであり、STVテレビの帯番組のアナウンサーが通る道と言ってもいいくらいである。ちなみに松山千春、田中義剛、KAN、山崎まさよしはこの番組を機に全国区の歌手、タレントになった。
このように歴史のある人気番組であったが2016年3月に惜しまれつつ終了。翌月からは前述のミューコミプラスが後継番組となった。
うまいっしょクラブ
1987年から1995年まで深夜枠で「会員制ラジオ番組うまいっしょクラブ」が放送され人気を博した。しかし一部コーナーが人権団体より差別だと激しい抗議を受けた。結局スポンサーが降板。抗議を受けたコーナーを終了させる対応をとったものの抗議は収まる気配がなく番組ごと終了に至った。
アニラジ
北海道のラジオ局は1990年代の三大都市圏の第三次声優ブームに伴うアニラジブームに乗らなかった。唯一当局が「mamiのRADIかるコミュニケーション(RADIコミ)」をネットしたぐらいである。
削除対応
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島本和彦のマンガチックにいこう! 080216 第332回 ゲスト:島本須美 |
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