Su-37はスホーイが開発した戦闘機の形式の1つだが、この型式番号を持つ機体は2種類存在する。
- 攻撃機として計画されていたが計画のみで終わったもの。NATOコードネームはフラウンダー。
- Su-27の発展型戦闘機。愛称はスーパーフランカーもしくはターミネーター、ロシア語ではテルミナートル(Терминатор)。NATOコードネームはフランカーE2。以下の記述はこちらの物。
概要
元々高い機動性を持っていたSu-27に、カナード翼を追加し、エンジンを推力偏向エンジンに換装したため、空前の機動性を持つに至った機体。このため、より戦闘機離れした高度な機動もできるようになった。
Su-27の弱点であったアビオニクスを、戦闘機搭載型レーダーとしては高い能力を持つものに改修したことで、索敵性能は大幅に向上し、複数同時ロックオンも可能となった。
エンジンの間にある「尻尾」のようなものには後部警戒レーダーが装備されていて、後方確認の助けとなっている他、短距離空対空ミサイルR-73を後方に向けて装備することで、それと連動させて、後方にいる敵機の攻撃も可能である。
当時のSu-27シリーズで最も優れた機体と言われていたが、本機体開発で製造された推力偏向エンジンは2代目Su-35やSu-30派生機の一部に応用されることとなったため、Su-37は実験機の段階で開発中止となった。なお、本機と同様にカナード翼+推力偏向エンジンを持ったフランカーとして、Su-30M2,Su-30MKI/MKM/MKA,Su-30SMが存在する。
ちなみに製造されたのは2機のみで、1機は墜落、もう1機は推力偏向エンジンが外されている。
ゲームなどの作品において
実戦投入予定のない機体であり、フライトシミュレーションではプレイヤーが使用できる機体として登場するのは稀であるが、戦闘機ファンの間における知名度は非常に高く、それはエースコンバットシリーズの影響が強いと思われる。
エースコンバットシリーズでは、Su-27シリーズの中でも最も多く登場しており、特に、エースコンバット04では、プレイヤーであるメビウス1のライバルの黄色の13率いる黄色中隊が使用する戦闘機として有名。
エースコンバット3では主役機としてパッケージイラスト機に採用された他、エース用機体としてストーリー上で大きく取り上げられている。ストーリー中盤以降でようやく乗り込めるようになるため、憧れの機体とする人も多いだろう。なお、このSu-37はさまざまな改修をした架空のSu-37である。
同シリーズでは一時期まで、F-22と並ぶ性能を持つ最強クラスの実在機として登場していた。本機よりも高性能なロシア戦闘機である2代目Su-35,Su-30SM,Su-57が登場してからは弱体化している。
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関連項目
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