SWATとは
- アメリカの自治体警察における特殊部隊。Special Weapon And Tactics(特殊火器戦術)の略。特に、ロサンゼルス市警察のメトロポリタンディビジョンD小隊。(後述)
- 1を題材にした、東映動画のRPG形式のゲーム。ファミコン用ソフトで発売された。
- 1を題材にした、Sierra EntertaimentのRTS及びFPSゲーム。PC用ソフトで発売された。→SWATシリーズ(ゲーム)
- 1を題材にした、アメリカのテレビドラマ及び映画。「特別狙撃隊―」、「S.W.A.T.」。
- その他「~SWAT」と名づけられたコンテンツ。ブルースワット、J-SWATなど。
本頁では1.について記載。
概要
SWATは1968年にロサンゼルス市警察で編成された。以後、同様の部隊は連邦、州、郡、市町村などの各法執行機関で編成されている。当初はSpecial Weapon Attack Team(特殊火器攻撃隊)とされたが、「文民警察なのに、Attackって単語を使うのはどうなのよ?」と疑問が呈されたことから、頭文字はそのままに先述のような名称となった。
部隊名はロス市警と同じSWATとするところもあれば、別の名称を用いることもある。また似たような目的で編成されていても、任務が異なることもあり、機関によって差異が見られる。特殊部隊ではあるが、凶悪犯罪や家宅捜索に借り出されることも多く、一般的に秘密部隊ではない。機関によって対応に多少の違いは見られるが、隊員が素顔でメディア露出することがあり、また装備や訓練が公開されることも珍しくない。
日本では警視庁特殊部隊(SAT)や警視庁刑事部捜査一課特殊犯係(SIT)と比較されることが多いが、部隊の性質としては後者に近いだろう。
SWATのお仕事
軍の特殊部隊と大差ない装備を持っていることから、「勢い良く踏み込んで、被疑者をぶっ殺す兄貴達」と誤解されがちだが、SWATも文民警察である以上は普通の警察官と同じ基本原則で執行を行う。SWATの特徴は、家屋など狭隘な状況での近接戦闘技術に長けている事、その為の部隊編成など運用のノウハウを有している事、武装した凶悪犯でも制圧できる火力を有している事など、といったことが挙げられる。
SWATが突入すると、下手に抵抗しても撃たれて死にかねないことが多くの犯罪者に知れ渡ったので、昨今は交渉で事案が解決する事も多い。そこからSWATの略称を「Sit,Wait,and,Talk」(座って、待って、お話しする)とする自虐ギャグも生まれている。警察としては、交渉で解決するならそれに越した事はないので、SWATは十分にその役割を果たしていると言えるだろう。
「SWATがなければダメなんでしょうか?交渉で解決できるなら、SWATは要らないのではないでしょうか?」
などというバカはいないようだが、念を押すとSWATがいるから交渉で解決できるのである。SWATがなければダメなのです、2位ではダメなのです。
SWAT隊員に求められる資質
何よりも経験である。銃をぶっ放すのは、仕事のごく一部でしかない。危険な状況でも冷静さを失わず、統制にしたがって落ち着いて行動でき、いざという時には正確に射撃する事が求められる。かといって爺様でも困るので、20代で警察官になったとして、30~40代ぐらいが一番適した年齢と言えるだろう。
映画版「S.W.A.T.」のギャンブルみたいなやつは全く向かない。そもそも警察官自体に向いていない。あいつは就職先を間違えている。誰だ、採用したやつは。
SWATのような部隊
SWATの装備
SWATの装備は機関毎にことなるので、細かい機種を列挙するのは程ほどにしておく。
- 短機関銃
- アサルトライフル(タクティカルライフル)
- ショットガン
- 狙撃銃
- 拳銃
- テーザー銃
- ヘルメット、防弾ベストなどの防具
- ドアストッパー
- ブリーチングギア(ドアぶち破り器具)
- 手錠
- ナイフ
- 盾
- 機材車
- 突撃車
- ヘリコプター
スワッティング(swatting)
警察に虚偽の通報を行ってSWATを他人の家に突入させるという危険ないたずら。ゲームプレイをライブ配信しているゲーマーがターゲットになることが多い(実際に突入される現場がリアルタイムで配信されてしまうため)。いたずらを仕掛けられた側がSWATに射殺されてしまうという事故も発生している。多くの場合SWAT以外に爆弾処理班、消防車や救急車などが出動するため、税金が無駄に使われることにもなる。FBIは2008年からスワッティングを把握しているが、通報を受ければ対処するほかはなく、根本的な防止手段は無いようだ[1]。
関連動画
関連商品
関連項目
外部リンク
脚注
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