SZBH方式とは、Webラジオをニコニコ動画で合法的に楽しむ手法である。
概要
これは、削除されやすいWebラジオにニコニコ動画でコメントを付けるため
再生時間だけを表示した無音の動画とWebラジオを同時再生しコメントをするという方式のことである。
元は「さよなら絶望先生」のWebラジオ「さよなら絶望放送」でこの手法を取り入れたことから。
ドラマCDやラジオCDなどでもこの手法が使われることがある。
起源と経過
当初、「さよなら絶望放送」は会員の手によりアニメイトTVサイトにて放送された内容(音声)がそのままニコニコ動画にうpされていた。比較的ニコニコユーザーに人気のある「さよなら絶望先生」関連のコンテンツであり、内容の面白さも相まって再生数、ならびに再生数に対するコメント率も非常に高かった。コメントは主にパーソナリティ(神谷浩史・新谷良子)のトークに対するツッコミがほとんどだった。当然ながら、それらは権利者による削除対象となる動画であり、結果的に権利者削除となった。
それでも、放送内容に「ツッコミたい、コメントしたいという」リスナーの意志は非常に強く、苦肉の策として編み出されたのがSZBH方式の動画の起源となる。
一番最初に作られたSZBH方式の動画は「終始黒画面・無音」で再生時間の表示すら無い極めてシンプルなものだった。同期は「ニコニコプレイヤーの再生時間表示」を基準に行うものであったため、少々使いづらいものであった。
動画としては「真っ暗かつ無音」であるにもかかわらず、それまでと数量的に変わらない多数のリスナーコメントで溢れかえり、大いに盛り上がる結果となった。
その後、動画内に時間表示が挿入されるように改善され、Web放送との同期が取りやすくなった。現在でもSZBH方式を用いた「さよなら絶望放送」動画はWeb放送リスナーに人気のある動画といえる。
動画自体は、あまりにもシンプルすぎるゆえに「さよなら絶望先生」本編のネタである「最低限文化的な~」になぞらえ「最低限文化的な動画」というタグが付いた。また、「さよなら絶望放送」は架空のステーションコール「SZBH」を称して放送されていることもあり、この手法を採用した動画全体を指して「SZBH方式」という呼称が自然に定着していった。
SZBH方式は「さよなら絶望放送」という垣根を越え、他の作品ジャンルへの利用も広がっている。但し、SZBH方式を採用して盛り上がるジャンルと、そうでないジャンルがあるのもまた事実である。
Yes!プリキュア5 Go Go! Webラジオ「CLUB ココ&ナッツ」削除事件
2008年6月17日頃、SZBH方式を用いていた動画シリーズ"Yes!プリキュア5 Go Go! Webラジオ「CLUB ココ&ナッツ」"の#06~#18が一斉削除された。→Yes!プリキュア5 Go Go! Webラジオ「CLUB ココ&ナッツ」 コメント用動画リスト
該当の回は既に配信終了しているとはいえ、他のSZBH方式による動画と同様に無音+フリーの背景画像という形式をとっており、ニコニコ動画の利用規約違反および著作権侵害には該当しないため、運営側がタイトルだけを見て判断した誤削除であるという可能性が高い。
この件について投稿者が運営側に問い合わせを行ったが、テンプレ回答しか得られなかった。
(6/21更新) 運営からお詫びのメールが。「どこの弁護士に相談しようっかなー♪」と半分本気で探してたら先越されたよw。無事復活しますた。
「仮面のメイドガイ・強制ご奉仕ラジオ」削除事件
2008年6月27日頃、今度は"仮面のメイドガイ・強制ご奉仕ラジオ"の#01~#09・#11が一斉削除された。→仮面のメイドガイ・強制ご奉仕ラジオ
おそらく誤削除だと考えられる。
黒になる要素のないSZBH方式では、こういった際に完全な身の潔白を訴えるため、画像など白になりきらない要素を一切用いないことが肝要である。
視聴支援ツール
- commeon (こめおん) - コメント付き動画プレイヤーです。
- commenomi (こめのみ) - ニコニコ動画/ニコ生のコメントファイルを読み込んで透明なウィンドウ上にコメントを流します。
- Niconico My Theater - 自分のPC内の動画ファイルと差し替えてニコニコできます。
- Niconico Batch Commenter - ニコニコ動画のコメントをまとめて投稿します。
関連項目
- さよなら絶望放送
- 神谷浩史
- 新谷良子
- 小林ゆう
- 久米田康治
- さよなら絶望先生
- ときめきナーミンナイト
- 最低限文化的な~
- SZBH
- コメント専用動画
- ニコニコDVD
- ニコニコ実況
- ゼロの使い魔 on the radio
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