THE HOUSE OF THE DEAD Ⅲとは、2002年にセガからリリースされたアーケード用ガンシューティングゲームである。
「HOD」シリーズの3作目。
ストーリー
2002年、世界各国に突然イレギュラーな事件が発生。翌年、各地で相次ぐ非常事態に呼応するかのように始まった混乱は、世界を壊滅させるのにさほど時間を要さなかった。
……それから16年の歳月が流れた。2019年、生き残った人間たちは、世界崩壊へと導いた“EFI研究施設”の場所を特定。
全ての謎を解明すべくその地に元AMSエージェント「トーマス・ローガン」が降り立ったが、ある時を境に彼からの連絡は途絶えてしまう……。
絶望的な状況の中その地に足を踏み入れた一組の男女……。
幾重にも重なる謎と恐怖に翻弄させながらも、父親を……真相を求めて進む2人。
そこに隠されていた驚愕の真実は、彼らを意外な結末へと向かわせていった。
システム
- 武器
ガンコンはオートマチックショットガンを採用。装弾数は6発。従来のような銃口を画面外へ向ける方式ではなく、ポンプアクションによってリロードを行うようになった。
しかし大型で重いために腕への負担が大きく、さらにレバーが壊れてしまうとリロードができなくなる欠点もあった。
また、コマンドを入力することで2挺モードが解禁になる。このモードではリロードが自動になるので、腕力に自身のあるプレイヤーは挑戦してみてはいかがだろうか。 - 表ルート・裏ルート
今作では道中のルート分岐が存在しない。その代わり、「Chapter1」の「PARKINGルート」「ENTRANCEルート」のどちらを選ぶかによって、ステージの内容が変わってくる。 - ステージ選択制
「Chapter2」~「Chapter4」までは、プレイヤーがステージを自由に選択できる。最後に選んだステージによってEDの内容が変わる。
アイテム
- 金貨
撃つと300点のボーナス。 - ゆがんだ金貨
撃つと200点のボーナス。 - 銀貨
一回撃つと100点のボーナス。最大15回まで撃てる。 - 黄金のカエル
その場でぴょんぴょん飛び跳ねる。撃つと1000点のスコアボーナス。 - 黄金のミニマジシャン像
撃つと2000点のボーナス。出現させると「HOD2」のセリフをしゃべりながらランダムに動き回る。 - メカゾンビー
ゼンマイ仕掛けのゾンビのおもちゃ。15発撃ちこむと3000点のボーナス。 - ライフボーナス
撃てばライフを一つ回復する。ライフが満タンの場合は、300点のスコアアイテム扱いとなる。
登場人物
- トーマス・ローガン
- 「Chapter0 -追憶-」の1Pキャラ。初代HODの主人公であり、1998年の「キュリアン邸事件」を解決した元AMSのトップエージェント。
AMSが2003年の世界崩壊と同時に既に解体しているため、私設師団を組織して世界崩壊の謎を調査していた。 EFI研究私設の最深部にたどり着くがDEATHに殴り倒され、そのまま消息を絶つ。 - ダン・テイラー
- 「Chapter0 -追憶-」の2Pキャラ。ローガン私設師団員の唯一の生き残り。
HOD2の主人公・ジェームズ・テイラーの甥と言われているが定かではない。 EFI研究所の最深部にてDEATHに撲殺された。 - リサ・ローガン
- 「Chapter1 -追想-」以降の1Pキャラ。19歳。 トーマス・ローガンの一人娘。
2週間たっても戻ってこない父親を案じ、母親からの頼みと言い張ってGに協力を依頼した。ツンデレである。
つかみかかったゾンビに対し「セクハラ」と叫んだり、ボスを倒した後にジョークをつぶやくなど、精神的にかなりタフ。 - G
- 「Chapter1 -追想-」~「Chapter5 -運命-」前半までの2Pキャラ。 ローガンと同じく、「キュリアン邸事件」を解決した元AMSのトップエージェント。
キュリアン邸事件(HOD1)、ゴールドマン事件(HOD2)、ロンドン崩壊事件(HOD4)すべてに関わっており、 世界崩壊の原因を探るために単独で調査を続けていた。 - ダニエル・キュリアン
- 「Chapter5 -運命-」後半の2Pキャラ。 キュリアン博士の一人息子。
幼いころに末期の難病に侵され生死をさまよっていたが、 博士の研究によって一命を取り留めた。 ローガンからは「人類最後の希望」と呼ばれている。 - Dr.ロイ・キュリアン
- 「キュリアン邸事件」の首謀者。
元々は無から生命を生み出す研究を行っていたが、いつしかアンデッドの研究へと移行していった。 実験は凄惨を極めたため研究仲間の信頼を失い、さらにダニエルを難病から救えなかったと思い込んでしまったため、 徐々に狂気に取り付かれ、マッドサイエンティストへと変貌していった。
最終的に研究の成果が実ったのかダニエルは奇跡的に回復、 キュリアン博士は人造遺伝子「MAGICIAN(魔術師)」と「WHEEL OF FATE(運命の輪)」を完成させた。 - ミスティックマン
- エンディングにのみ登場する謎の男。 アンデッドの遺伝子が入ったカプセルを拾い、去っていく。
ボス
DEATH(Type 0011) | 「Chapter1 -追走-」および「管理情報システム部東棟」「管理情報システム部西棟」のボス。 元は人間で生前からビルの警備員だったが、警備の名のもとに暴虐を繰り返していたため、口止めの代償としてキュリアン博士の実験台となった。 侵入者を排除するまでどこまでも追ってくるため、Gから「しつこさはローガン以上」と太鼓判を押された。 殺害した人間の頭がい骨が埋め込まれた棍棒を武器に、今日も無人となった研究所で自宅警備に励む。 弱点は頭部。攻撃を受けるにつれ、次第に顔の皮膚がはがれていく。 |
攻撃技
|
SUN(Type 8830) | 「L2 バイオプラント」「L3 バイオ実験室」のボス。 HODシリーズ唯一の植物の敵。幹の部分には養分となった犠牲者の顔が浮かび上がっている。 植物であるがゆえにダメージが通りにくいのか、とにかく硬い。ここで腕の体力を使い果たすプレイヤーも多かったはず。 ステージ全体に根を張り巡らせており、道中でも壁の穴から「サンサン」という触手を伸ばして襲ってくる。 弱点は幹の顔と触手、根、さらに花の中に隠れている3つの頭部。 |
攻撃技 |
FOOL(Type 0028) | 「D.B.R 研究室」「EFI ゲノム研究室」のボス。 キュリアン博士が息子が病気で苦しんでる時に遊び心で作り上げたヤルキモノ怠けないナマケモノ。 研究員を殺害して天井から吊り下げ、自分の餌としている。 弱点は両手首と両足首だが、とにかく激しく動くのでキャンセルが非常に難しい。 手足を一つ潰すためには攻撃を3~4回キャンセルする必要があるため、精密な射撃の腕前が求められる。 特に最後の飛びかかり攻撃は、約一秒間で5発以上、弱点に正確に撃ちこまなければならない。 |
攻撃技
|
Wheel of Fate(Type 0000) | 「Chapter5 運命 -Wheel of Fate-」のボス。 大きなリングで自身を囲っている銀色のヒューマノイドで、前作のラスボスのエンペラーの完成体。 元々はマジシャン(Type 0)と同時期に開発された遺伝子プログラム(型番もほぼ同じ)で、 キュリアン邸事件以降、ダニエルによって管理されていた。 本来であればマジシャンと同じく無敵の存在のはずだったが、ダニエルにプログラムに細工を施され弱点が露出している。 戦闘では上下感覚のない特殊なフィールドを展開し、リングをルーレットに見立て、雷のカーソルが止まった箇所に応じた攻撃を行う。 弱点は胸のコア。小さい上にリングの陰になりがちで、さらにボス自身がちょこまかと動き回るので非常に当てづらい。 ここまで来て腕が死んでしまうプレイヤーも多く、HODシリーズの歴代ラスボスの中で最強と評価する声もある。 |
攻撃技 |
ユキオ | 「Chapter5 運命 -Wheel of Fate-」の中ボス。 ゲーム冒頭で殺害されたAMS隊員がゾンビ化したもの。他のゾンビに比べて体力が桁違いに高く、6回ダウンさせないと倒せない。 なお、戦闘中に以下のような言葉をしゃべっていると思われる。 "We're humanity's last hope.We can't lose!~" (「我々は人類最後の希望。負けるわけにはいかない!~」) |
攻撃技
|
関連動画
検索の際は、「HOD3」「THE HOUSE OF THE DEAD 3」「ハウスオブザデッド3」推奨。
関連項目
- 0
- 0pt
- ページ番号: 5101802
- リビジョン番号: 3133360
- 編集内容についての説明/コメント:
「関連動画」から非公開に設定されている動画1つ(sm4674698)を除去しました。「関連項目」に「ゲームのタイトル一覧」を追加しました。