The Crew 2とは、Ubisoftから2018年6月29日(Stadia版のみ2020年3月25日)に発売されたMMOレーシングゲームである。
対応ハードはPS4、XboxONE、PC(Windows)、Stadia。
概要
『The Crew』の続編であり、前作同様アメリカ全土(アラスカとハワイ除く)を舞台としたレーシングゲーム。前回は「走り屋の主人公が復讐のため潜入捜査に協力する」というストーリーだったのに対し、今作は「レース界へデビューしたての主人公が、メカニックの相棒と共に全米を舞台とした大会へ出場してのし上がっていく」というストーリーになっている。
一応、あるレースでは前作に登場したアリータが出てきたり、走り屋グループ5-10のその後について等、前作要素も少しではあるが触れられる。
フリードライブ中はサーバー上にいる他のプレイヤーと常時マルチプレイ状態になったり、クルーを組めるという点、LIVE SUMMITと呼ばれる週替りでのプレイヤー同士でのスコアランキング戦といった要素は前作と殆ど同じではあるが、今作では車/バイクに加え、船や飛行機、果てはホバークラフトといった乗り物でも自由にドライブやレースができるのが特徴。
ちなみに車種も大幅に増加しており、前作では登場しなかったホンダやスズキが登場する他、飛行機では現代モデルの他にP-51マスタングやスーパーマリン・スピットファイアMk.6等も登場する。
同じフリードライブや街や地域をまるっと使ったレース大会という点ではForzaHorizon4等と共通しているが、向こうと比較すると車種の数では劣り、飛行機や船が使用可能なこと、カスタマイズ要素の多さやモンスタートラック等のバリエーションが豊富という違いがある。
SUMMIT
前作からの引き継ぎ要素の一つに、世界中のプレイヤーとレース結果によるポイントで争うSUMIITがあり、毎週水曜日に更新される(2019年4月より実装)。
毎週イベントごとにスキル3種&レース6種が設定され、それぞれの結果によってポイントが与えられる。
そして合計ポイントの順位によってランクが設定され、一定順位以上入賞でプラチナランクとなり、賞品を総ざらいできる。賞品の中にはディーラーでは入手できない特殊仕様のマシンが出てくることもあるので要チェック。
また、その1週間限定でSUMMITに必要なお題車がセットになったバンドルが販売される。普通に1台ずつ買うよりも約30%OFFで購入できるためお得(特にハイパーカーは単価が高いので他カテゴリ1台分の値段が浮くことも)。
ちなみにこれらのスコアランキング及びプラチナのボーダーラインはサーバー=機種ごとになっている。ボーダーラインについてはTheCrewHubをチェックのこと。
車種
今作では400種類を超えるマシン(2021年9月時点)が登場するが、正確には同一車種のカテゴリー違いを含めての台数。
例:日産・フェアレディZ(Z34)の場合、ストリートレース、ドリフト、ドラッグ、ラリークロス、ラリーレイド、ツーリングカー、モンスタートラック仕様があるが、それぞれ別の車扱い。
今作では大まかな分類として4つのスタイルがあり、その下に4種ずつジャンルが派生して16種類のカテゴリとなっている。詳細は以下で解説。
ストリートレーシング
前作で言うストリート、ドリフト、ドラッグ、パフォーマンススペックがここに入る。
ストリートレースというとNFSみたいに警察とドンパチしながらの非合法レースを想像するが、今回は合法なのでご安心を。
ジャンル | 略号 | 概要 |
---|---|---|
ストリートレース | SR | 前作で言うパフォーマンススペック(ハイパーカー除く)。 レトロなアメ車からモダンランボルギーニまで様々な車が揃う。 |
ドリフト | DF | ドリフト競技に特化したマシン。 そのため直線安定性は皆無。 |
ドラッグレース | DR | 極めれば600km/h以上の猛スピードを発揮する。 その代わり殆ど曲がらない。 |
ハイパーカー | HC | 一台数億円、世界最速を争うハイパーカーでのバトル。 レースでは普通に一般車が出てくるので注意一秒怪我一生。 |
オフロード
雄大な自然を感じながら走り抜けていく。しかし、見とれているとあっという間に牙を向かれるぞ。
前作で言うダート、レイドスペックはここに入る。
ジャンル | 略号 | 概要 |
---|---|---|
ラリークロス | RX | グループBマシンも参戦している、ラリーといえばこれなカテゴリ。 暴れ馬をいかに手なづけられるかが勝負の鍵。 |
ラリーレイド | RR | 道なき道を走るラリーレイドに特化したスペック。 走る技術だけでなく、地形を読み取る技術も大事。 |
モトクロス | MX | ジャンプ台だらけのコースでリアルエキサイトバイク。 レイドバイクよりも遅いが、すごく回せる。 |
ホバークラフト | HT | ホバークラフトで水陸合わさったレースを行う。 挙動はものすごく癖が強い。 |
フリースタイル
誰も思いつかなかったようなことをいろんなマシンでやってのける。
前作で言うモンスタースペックはここ。
ジャンル | 略号 | 概要 |
---|---|---|
モンスタートラック | MT | ラリーレイドよりもパワフルで走破性に優れる。 しかし低速域で不安定なので注意。 |
デモリッションダービー | DD | ハリボテめいた車でどつき合う、悪道カップもかくやの大乱闘。 このカテゴリのみ、マシンにHPが設定されている。 |
ジェットスプリント | JS | スクリューではなくポンプで推進力を得る、小回りの利く小型ボート。 スピードは遅いが出力は1000馬力は超える。 |
エアロバティック | AB | 曲芸飛行に特化した飛行機。 エアレース機よりは遅いが、旋回性能が高い。 |
プロ・レーシング
究極の速さを追い求める、ガチ競技のカテゴリ。前作で言うサーキットスペックはここに入る。
ジャンル | 略号 | 概要 |
---|---|---|
ツーリングカー | TC | 前作で言うサーキットスペック。 |
エアレース | AR | エアレース用に徹底的に強化された飛行機。 フルスロットル時には400km/hを超える猛スピードで空を駆け抜ける。 |
パワーボート | PB | 2000馬力以上の超絶パワーで水上を爆走する海のF1。 ただし細かい旋回は苦手。 |
アルファグランプリ | A | レッドブル・RB14等の、要はF1マシンカテゴリ。 ツーリングカーよりも更に速い。 |
AFFIX
今回マシンの強化は、レースで勝利すると賞金とフォロワー、そしてパーツ(高難易度で、長距離のレースであるほど多くもらえる)というように、基本的にレースか下記のコンテナのみとなっており、前回のように同ランクのパーツをチューナーで買うということはできない。
また、全米のいたる所に「LIVEリワードコンテナ」がランダムで設置されており、それを見つけて開けると若干のフォロワーに加え、中からパーツがランダムで数個出てくる。
今作でもパーツレベルがあり、「自分が持っているマシンのパフォーマンスレベル以上(育成途中の場合、エピック以上だと僅かにレベルよりも下のものが出ることもある)」のパーツが出る仕様になっている。高性能なマシンを手に入れてからレースを繰り返していったほうが早くパーツレベルがカンストしやすい。
パーツにはレアリティも設定されている。低い方からコモン(緑)、レア(水色)、エピック(ピンク)、レジェンド(黄色)で、レア以上になると「AFFIX」と呼ばれる特殊効果がつくようになり(レアで1個、エピック以上で2個)、レア度が高いほどその効果も大きくなる。ちなみにAFFIXの「ラッキー」の効果が高いほどレア度の高いアイテムが出やすくなる。
AFFIXの効果は「ニトロの回復量アップ」「賞金増加」「スキル系イベントでのスコアアップ」様々。
また、各パーツをスクラップにすると、レアリティに応じてスペアパーツポイントが貰える。これとBUCKS(ゲーム内クレジット)を消費することで、同じ内容で効果の強さが違うものか、全く違う効果に変えることができる(ただし内容と効果はランダム)。
さらにレジェンドになると、AFFIXに加えて「レジェンダリーボーナス」と呼ばれる効果が追加される。
これは、同じボーナスのパーツで揃えた場合のみでしか効果を発揮しないが、下記に示すようにその効果は絶大。頑張って揃えてみよう。
ちなみにレジェンドパーツはSUMMITの景品として登場することもあるので要チェック。
ボーナス | 概要 |
---|---|
ニトロマスター | ニトロの最大容量が2倍になる。 純粋にタイムを縮めたいのならこれ一択。 |
名声マグネット | 獲得フォロワー数が2倍になる。 フォロワーが増える=レベルがガンガン上がるので、ぜひ入手したい。 AFFIX「ポピュラー」とシナジーあり。 |
アイテムハンター | レース後に手に入るパーツ数が2倍になる。 「ラッキー」と組み合わせることで高品質パーツがウハウハ。 AFFIX「ゴールドフィンガー」とシナジーあり。 |
LIVE REWARDチェイサー | LIVEリワードコンテナの出現率が2倍になる。 レースではなくフリードライブで役に立つボーナス。 AFFIX「コレクター」とシナジーあり。 |
スコアブレイカー | スキルイベントでの取得スコアが2倍になる。 こちらもフリードライブで役に立つスキルだが、SUMMITでも役に立つ。 AFFIX「スキルフル」とシナジーあり。 |
ホビー
アップデート「Inner Drive」にて新要素「ホビー」が登場。
いわゆるやりこみ要素のようなものであり、「特定マシンで〇〇km移動する」「レースでライバルに〇〇回勝つ」「PBでニューヨークからサンフランシスコまで48分以内に移動する」といったお題をクリアしていくことで☆が貯まっていき、一定数貯まるとエモートやアンダーグロー、最終的にはマシンがもらえる。
また、通常ラインナップの他に、Summit開催期間中限定のお題も登場する。Summitで使う車のテストドライブがてら☆も貯まるのでそれはそれで美味しい。
似た要素としてはForzaHorizon4の「プレイリスト」が該当するが、あっちと比べるとSummit期間中のもの以外は無期限なので自分のペースでプレイできる。
しかし、「PvPで〇〇回勝利」「クルーで賞金を稼ぐ」等一部のお題はクルー結成が必要なものもある。ソロでマシン報酬まで辿り着こうとするとそれはそれで相当しんどい。
- レーサー:「日産か三菱でSRで〇〇回勝つ」「RXでレース中に800mジャンプする」等のレース絡みのお題が中心。報酬マシンはマツダ・サバンナRX-7(SR)。
- エクスプローラー:「ホワイトハウスを発見する」「ある都市からある都市まで特定マシンで一定時間内に到達」等移動・探索・スキル系のお題が中心。報酬マシンはハマー・HXコンセプト(RR)。
- コレクター:「(ブランド名)車を〇〇台所有する」「ボンネット(外装)を〇〇個所有する」等、マシンやパーツの収集関連のお題が多い。報酬マシンはプリマス・ロードランナー(SR)。
MOTORFLIX
アップデートで実装された新要素。大手映画会社Motorflixの様々な企画に参加していく。
このアップデートからMOTORPASSという要素が追加。お題をこなしていくことでMOTORPASSが貯まっていき、レベルが上がると報酬がもらえるというもの。
また、CrewCredit(CC)を支払うことでプレミアムパスにアップグレード。これによってプレミアムパス限定のアイテムや車両も入手できるようになる。(なおアップグレードには80000CC、最初からレベルがある程度貯まった状態からスタートするには150000CC=¥2000相当必要)
内容は警察車両を操って逃げるアウトロー共を検挙(物理)したり、アクション映画さながらのスタントを披露したり、アメリカ周回タイムアタックをしたりと様々。
The Chase / The Hunt
パトカー風に改造したマシンで、逃げるアウトロー共をしばき倒していくモード。要約すると体当たり縛りのNFSHP。
The ChaseはSR及びHC、The HuntはRX及びRRカテゴリになる。
The Agency / The Game
ジャンプ、ドリフト、ニアミスといった各種スタントを披露しながら制限時間内にゴールを目指すモード。
The Agencyはオンロード、The Gameはオフロードが多め。
USST East / West
東海岸と西海岸でタイムアタックを開催。
サンタフェ等チェックポイントになっている街では個別のイベントレースもあるぞ。
The Contractor
レースではなくはたらくくるまのお時間。
タクシーやトラックを駆り、人や荷物、はてには保護動物をお届けしよう。早く着けばチップも弾むが、荒い運転をすると客が動物がリアクションを取る。
American Legends
残された写真から場所を特定して、その写真にまつわる人物の足跡を辿っていく宝探しモード。
比較的近距離を回っていくものもあれば、気がつけばアメリカ横断ツアーになっているものも。
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関連リンク
関連項目
- Ubisoft
- レースゲーム
- The Crew(前作)
- Forza Horizon 4(共通点の多いゲーム)
- Need for Speed:Heat(同上)
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