「TIZ -Tokyo Insect Zoo-」とはゼネラル・エンタテイメントから1996年3月29日に発売された、プレイステーション用ゲームソフトである。
概要
ゼネラル・エンタテイメントから1994年に出版された、作・花村カナ、絵・荒井良二による絵本『リョウのかぶとむし旅行』を原案としている。
「ゲームの新しいカタチ」を模索し作られたソフトであり、他のゲームに見られないような独特な演出がなされている。しかしその演出があまりにも突き抜けているせいで、クソゲー、電波ゲー、奇ゲーと称されることも多い。
「TIZ」という略称で呼ばれることが多く、ニコニコ動画に投稿されている動画でもタグに「TIZ」が使用されることが多い。
ストーリー
主人公である焼き肉屋の息子リョウは、ある日突然、不思議な少女と出会い、この世界を救ってほしいと告げられる。
いつの間にかカブト虫となったリョウは自然界に投げ出され、そこでカブトムシの仲間たちと「おかあさん」を探すために旅立つ。
リョウは自然界を冒険するうちに、この自然界の秘密を知ってしまうことになる。
電波っぽさを醸し出す要因
- まず、ゲームを始めると、空?のような謎の空間でいきなり「始まりは生まれ変わること、私を生まれ変わらせて」とか言われる。
- 会話シーンでは選択肢の字幕が一切でず、選択肢を音読するため、心の中の声のように感じられる。
- 会話の掛け合いが意味不明であり唐突、会話になってない物が多い。
- 商店街を歩いていたら何の脈絡もなくカブト虫になってしまう。
- 虫の仲間たちが「ケッコンちゃん」という見慣れない言葉を連呼する。
- これらの要素と子供向けなアニメーションが混ざり合い独特かつ奇妙な世界観が生まれている。
良い点
一方で終盤の感動的な展開や、徐々に物語の真髄に近づいていけるようなシナリオ構成は評価されていたりもする。
随所に伏線もはられていて、ちゃんとクリアまで辿りつけば、「物語が始まる」や「誕生日」が何を意味しているのかもわかるようになっている。
登場キャラクターとキャスト
- リョウ(中崎達也)
主人公である11歳の小学生の男の子。焼肉屋を経営している両親と15歳の姉がいる。12歳の誕生日の前日にふとしたことで生まれ変わる様にカブトムシに変身してしまい、元の姿に戻るため仲間と行動を共にする。元人間の為、虫達の中では比較的常識的な発言をするが、話し相手のクワガタをフクロウに食べさせようとする等、突き抜けた発言をたまにする。 - シオリ(前田愛)
通称しーちゃん。リョウの友達でクラスメイトの女の子。リョウに誕生日プレゼントのクッキーを渡すが、そのクッキーは虫たちによって持って行かれてしまう。 - ブル(石塚英彦)
カブトムシ。ザッカの兄弟。どちらが兄でどちらが弟なのかは明記されない。ザッカと共に「ケッコンちゃん」を探している。発言の大半は無意味且つ意味不明な事が多い。 - ザッカ(太田光)
カブトムシ。ブルの兄弟。割と落ち着いていて冷静な性格。エンディング以外で生命の危機に瀕する数少ないキャラクターの1人。女王様女王蜂の黄金水ハチミツにより命を救われる。虫キャラクター最後の良心。 - オーガ(千秋)
カブトムシの女の子。ケッコン相手を探しており、おかあさんになるのが夢。作品中最も電波な発言をするキャラクターである。 - 白い少女(田嶋里香)
リョウの純粋な心と勇気に魅了され、リョウに昆虫の世界を救って欲しいと頼んできた教祖少女。結局正体は判明しないが、全ての昆虫達の「おかあさん」であることが最後に分かる。 - その他キャラクターとキャスト
リョウの父:千葉繁
リョウの母:佐久間なつみ
リョウの姉:福島おりね
カミキリ:田中裕二
クワガタ:坂田マサノブ
女王蜂:麻生美代子
17年ゼミ:辻村真人
オトシブミ:兼子由利子
チョウ:木藤聡子
ハンミョウ:三木眞一郎
コオロギ兄:十時皇太
コオロギ妹:石渡夕貴
フクロウ:高木均
クモ、毒キノコ:水森亜土
アナウンス:鈴木琢磨
関連動画
関連項目
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