【 注 】 この項目は純粋に音楽ユニット「TM NETWORK」について記述しております。 IKZOとのコラボに関する事項を熱望される方は「TaneMaki NETWORK」の項目をご覧ください。 |
TM NETWORKとは?
TM NETWORKとは、小室哲哉(シンセサイザー・キーボード)・宇都宮隆(ボーカル)・木根尚登(ギター・キーボード)の3人で結成された日本の音楽ユニットである。現在はソニー・ミュージックダイレクトに所属。
概要
来歴
1980年、木根尚登と宇都宮隆が在籍していたバンド「SPEEDWAY」に小室哲哉が加入。当時小室はバックバンドへの参加などセミプロ的な活動をしていたためにSPEEDWAYにはそれほど深く関わることはなかったが、しばらくして小室が木根に新ユニットの企画を打診したことが結成のきっかけだという。当初は外国人の女性ボーカリストを起用する予定だったが、彼女は滞在ビザが切れて強制帰国させられてしまった。そのため木根の薦めで宇都宮を誘い、3人でTM NETWORKが正式に結成された。
ユニット名は、当時の3人の居住地であった多摩地区(小室が府中、木根と宇都宮が立川)を取り入れたいという小室の提案を織り込み「多摩ネットワーク」となりかけたが、「多摩」の部分が格好悪いということで、多摩→TAMA→TMと略し「TM NETWORK」となった。ちなみに「NETWORK」部分は木根による考案で、語呂はオーストラリアのバンド「メン・アット・ワーク」からヒントを得たという。
その後、デビューが決まった頃にレコード会社のプロデューサーからパッとしない名前だと指摘を受け、ユニット名の再検討が行われる。最終的に小室の発案で「TM」の部分を「TAMA」ではなく「TIMEMACHINE」の略だと意味を変更し、公式には“TIMEMACHINE NETWORK(の略)”というコンセプト(設定)になった。
1983年にTBSラジオと日本コカ・コーラ主催のバンドコンテスト、「フレッシュサウンズコンテスト」で最優秀グランプリを獲得し、翌年4月21日にEPICソニー(現・エピックレコード)からシングル『金曜日のライオン』とアルバム『RAINBOW RAINBOW』でデビュー。この年にはテレビ西日本に楽曲『FANTASTIC VISION』を提供し、現在でも天気予報のBGMとして使われている。
なかなか大きな芽が出ない中で小室はヒットが出ない状況に苦悶し、方向性を模索する。1986年「FANKS」なるキーワードを提唱。これはファンクミュージック(FUNK)、パンクロック(PUNK)、ファン(FANS)の言葉を掛けあわせた造語で、新しい音楽性を見出していく概念であったが、前面に出されたのは3rdアルバム『GORILLA』ぐらいであった(のちにリミックスアルバム『DRESS』で「FANKS '89」として再提示される)。その後「FANKS」はTM NETWORKのファン自体を指す言葉にもなっていく。
1987年2月、『夜のヒットスタジオ』に出演し『Self Control(方舟に曳かれて)』を演奏。これがきっかけとなり同曲がスマッシュヒット。これを弾みに同年4月にリリースし、アニメ『シティハンター』のエンディングとして使用されたシングル『Get Wild』がヒット。TM初のオリコントップ10入りを果たす。初のベストアルバム『Gift for Fanks』のリリース、及び日本武道館での公演も果たす。
1988年には『NHK紅白歌合戦』へ初出場。『COME ON EVERYBODY』をスペシャルバージョンにアレンジして紅白史上初の6分超の時間を演奏。
1990年、“リニューアル”として名称を「TMN」とすることを発表。
1994年、「プロジェクト終了」と銘打ち、同年5月18日・19日の東京ドームでのライブをもって一旦活動を停止。
1999年、再び「TM NETWORK」として『GET WILD DECADE RUN』をリリースし、活動再開。
2008年11月4日に小室が詐欺容疑で逮捕され、事実上の活動停止状態になる。
2012年3月に幕張メッセで行われた米米CLUBとPRINCESS PRINCESSとの共演ライブにて再び活動再開。同年4月に日本武道館2DAYSの単独ライブを果たし、同ライブ2日目の4月25日にニューシングル『I am』をリリースした。
音楽性・ライブ・ビジュアル・サポートメンバー
デビュー当時から、小室の嗜好やセンスであるシンセサイザーを多用したデジタルサウンドを基調としていた。
一方の木根はアコースティックやバラード系の曲を得意とし、小室とは違う嗜好・センスを用いてその才能を発揮していた。
それらの上で、バンドとしての楽曲スタイルとしては、その時期ごと(主にアルバム単位)に変化がみられる。特に『GORILLA』以後はその時ごとのコンセプチュアルな姿勢がよく分かり、アルバムやライブにおいて楽曲以外の要素(世界観)も楽しむことができるのがTMの特徴のひとつといえるだろう。
ライブでは原曲音源の基をとどめないアレンジで演奏されることが多かった。また、同じ曲であっても各公演によって違うアレンジが施されていることもあった。特にTMNへ改称直後の『RHYTHM RED TOUR』ではハードロック・メタル調のサウンドとなり、TM史上で最も異色ともいえるアレンジとなった。
パフォーマンスや舞台演出も凝り、アンコールも行わない(当初)など制限や演出で世界観を出していた。
ビジュアル面でも例えば小室と木根はヘッドセットのマイクを使用する、使用しない機材も置く、あまりしゃべらない…などアイコン・絵作りをしてインパクトを与えていたり、イメージを作っていた。
1999年の再始動以降のライブでは、比較的原曲に近いアレンジであったり、小室・木根もスタンドマイクを使用するなど、年齢相応のスタイルとなっていった。
バックバンドのサポートメンバーからは松本孝弘(B'z)、浅倉大介(access)、久保こーじ、FENCE OF DEFENSEらを輩出している。
ニコニコ動画におけるTM NETWORK
ニコニコ動画においては、PVやライブ映像以外にも多数の関連動画が投稿されている。中でもIKZO(IKUZO)とのコラボ、『シティーハンター』のエンディング手法を用いたMADは話題になった。また、ファンの性質ゆえからか「演奏してみた」系のカテゴリーやカバーも多数投稿されている(VOCALOIDに歌わせたりするものは「HM-NETWORK」タグが付いている)。他にも「TM@SNETWORK」タグでゲーム『アイドルマスター』の映像と合わせるMADも多い。
関連動画
関連項目
アニメ『CAROL』とアルバム『CAROL 〜A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991〜』
ゲーム(ファミコン)『TM NETWORK LIVE IN POWER BOWL』と、 例の曲(上のアルバム『CAROL~にも収録』)
ゲーム?(PS)『ガボールスクリーン』
関連生放送
ファンコミュ(更新停止らしい)
関連項目
- TMN(1990年~1994年の呼称)
- 小室哲哉
- 宇都宮隆
- 木根尚登
- FANKS(TMNファンの総称)
- Get Wild(楽曲)
- BE TOGETHER(楽曲)
- FANTASTIC VISION(楽曲)
- BEYOND THE TIME ~メビウスの宇宙を超えて~(楽曲)
- STILL LOVE HER(楽曲)
- WINTER COMES AROUND(楽曲)
- 宇都宮体操
- 木根バラ(木根尚登作曲のバラード)
- 小室みつ子(作詞家・TM NETWORKの多くの曲を作詞した)
- FENCE OF DEFENSE(元サポートメンバー)
- 松本孝弘(B'z・元サポートメンバー)
- 葛城哲哉(ギタリスト・元サポートメンバー)
- 浅倉大介(access・元サポートメンバー)
- 阿部薫(ドラマー・サポートメンバー)
- 久保こーじ(マニピュレーター・元サポートメンバー)
- SPEEDWAY(TM NETWORKの前身にあたるバンド)
- TaneMaki NETWORK(IKZO(吉幾三)とのコラボMAD)
- TM@SNETWORK(ゲーム『アイドルマスター』とのコラボMAD)
- HM-Network(VOCALOID『初音ミク』によるカバー)
- シティーハンター
- 機動戦士ガンダム逆襲のシャア
- テレビ西日本
- TNC天気予報BGM
- 奇跡の50代3人組
- ミュージシャン一覧
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