Train Simulator 九州新幹線単語

トレインシミュレータキュウシュウシンカンセン
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Train Simulator 九州新幹線とは、2004年に発売されたプレイステーション2電車運転シミュレーションゲームである。開発株式会社音楽館。

概要

九州新幹線新八代~鹿児島中央間の開業を記念して作られた作品。タイトルの通り、九州新幹線の運転が可である。Train Simulator シリーズ新幹線の運転が可になった初の作品でもある。

九州新幹線の他、九州新幹線の開業に伴って止された在来線特急つばめや、当時九州新幹線への連絡列車として運転されていた特急リレーつばめも一部区間のみ運転が可である。

前作(Train Simulator+電車でGO! 東京急行編)の取扱説明書において、本作は(九州新幹線新八代~鹿児島中央間開業日である)2004年3月13日に発売予定とされていたが、発売は2月遅れの2004年5月31日となった。当時は一般販売はなされておらず、JR九州商事からの通信販売のみが行われていた。

登場路線

いずれも下りのみが収録されている。

路線についての詳細は「九州新幹線」「鹿児島本線」「肥薩おれんじ鉄道」参照。

九州新幹線 新八代→鹿児島中央

九州新幹線のうち、2004年3月13日に開業した区間が収録されている。線区のどがトンネルである為、の周辺以外の色は割と単調である。映像は開業以前に行われていた為、構内の一部に工事中フェンスが映り込んでいる。

風景の見所

鹿児島中央

行方向左側に桜島が望める。

鹿児島本線 熊本→水俣 熊本→新八代

建設中の九州新幹線高架が見られる区間や八代沿いに走行する区間等、色の変化に富んだ区間を運転できる。収録区間のうち、八代→俣間は九州新幹線開業に伴い、第三セクター肥薩おれんじ鉄道へ移管されている。

リレーつばめを運転する場合、千丁通過後にアプローチ線へ分岐し、新八代の新幹線乗り換えホームまで運転する。

風景の見所

松橋付近

行方向左側に、当時建設中であった九州新幹線新八代以北区間の高架が映り込んでいる。

新八代信号場

建設中であった新八代の在来線ホーム通過する。信号場の構内には徐行信号機が設けられている。

肥後二見→上田浦間

八代を望む色の良い区間を通過する。同区間を走行中に車窓紹介をする車内放送が流れる。

初野信号場

建設中であった新俣を通過する。新八代同様、徐行信号機が設けられている。

登場車両

800系(九州新幹線)

九州新幹線開業と同時に登場した車両。部分開業当時は体に「つばめ」のロゴが描かれていた。

ノッチ段数はそれぞれB7とP13。車両の詳細は「800系新幹線電車」参照。

787系(在来線特急)

1992年の登場以降、特急つばめとして鹿児島本線を中心に活躍していたが、九州新幹線の部分開業に合わせて、リレーつばめ用へと仕様変更が行われた。

ノッチ段数はそれぞれP5とB7。車両の詳細は「787系」参照。

収録ダイヤ

九州新幹線

ATC最高速度は時速260キロであるが、いずれも全速力で走行すると着(通)する程に余裕があるダイヤ設定になっている。

つばめ1号

途中停鹿児島中央までノンストップ

運転所要時間:34分(新八代8:44:00発 鹿児島中央9:18:45着)

通過後に、桜島鹿児島中央駅構内にある総合案内所の紹介車内放送が流れる。

鹿児島中央では上り線へ転線し、11番乗り場に到着する。

つばめ3号

途中停川内

運転所要時間:39分(新八代9:53:45発 鹿児島中央10:32:45着)

通過後に、800系新幹線電車内を紹介する車内放送が流れる。

映像は上記つばめ1号と同じものが使われている。

つばめ101号

途中停:新俣、出川内

運転所要時間:46分(新八代6:40:00発 鹿児島中央7:26:30着)

新幹線の各に停するダイヤ。このダイヤは上記ダイヤとは違う映像が使われている。新八代発時はが暗いが、鹿児島中央に近づくにつれて明るくなっていく。鹿児島中央では14番乗り場に到着する。

在来線特急

つばめ13号

運転区間:熊本

途中停:八代、佐敷

運転所要時間:59分(熊本14:22:00発 俣15:21:30着)

西鹿児島行きのつばめ13号の一部区間を運転する。ダイヤが厳しく設定されている他、速度制限標識も随所に置かれている為、全体的に余裕のない高速走行がめられる。

在来線特急として止される直前の設定になっており、熊本直後の車内放送でその旨の車内放送が行われる。

運転士の喚呼について

このダイヤのみ、運転士が、男性運転士女性運転士2人分収録されており、ダイヤ選択時にランダムで決まる。Train Simulatorシリーズ女性運転士の喚呼が収録されるのはこれが初めてである。

リレーつばめ1号

運転区間:熊本新八

途中停新八代までノンストップ

運転所要時間:19分(熊本8:21:30発 新八代8:41:00着)

上記、つばめ1号へ連絡していたリレーつばめ1号の一部区間を運転する。つばめ13号と同様余裕のない運転がめられる。途中まではつばめ13号と同じ映像を使用しているが、こちらはアプローチ線へ分岐する関係で、小川通過時に映像が切り替わる。

運転士の喚呼について

熊本時「くぁむぉと、て○×&!」という文字起こしが不可能不思議な喚呼が聞こえる。これは制作スタッフが、運転士のこの部分の喚呼音の収録を忘れ、当該運転士の他の音から必要なパーツ合成して作り上げたMADである事による。

(上記の記号を並べた表記は、制作スタッフ公式ブログで事情を明かした際に記したものを記載した。)

運転にあたっての注意事項

両路線に共通する事項

ブレーキ解除のタイミング

知らせの点からのブザー合図を確認し、更に運転士の喚呼を確認してからブレーキを解除する。ブザーを確認してすぐにブレーキを解除するのはフライングである。

発車時衝動

時のマスコン投入はまずP1に入れ、0.5以上維持する。その後P2以上へ進段する。試験では、時にいきなりP2以上へ入れると減点される。

次駅の対応(通過又は停車)

信号場に近づくと、画面下部にや停場に対する対応がスクロール表示される。

通過駅の場合

次は新通過」のように、通過名が文字で表示される。

停車駅の場合

次は川内」のように、停名がオレンジ色で表示される。

この仕様は次作であるTrain Simulator 京成・都営浅草・京急線でも実装されている。

九州新幹線

デジタルATCの許容速度

デジタルATCの許容速度は、表示される速度数字から時速0.1キロ引いた速度までである。ATC信号の速度制限に「230」と表示されている場合は、時速229.9キロまでが許容され、時速230.0キロまで加速するとATCブレーキが動作し、時速228.0キロまで減速する仕組みになっている。九州新幹線最高速度は時速260キロとされているが、実際には時速259.9キロまでしか出せない事に注意。

駅への停車

時のブレーキ動作はどがデジタルATCによって行われる。時速15キロまでは全てATC任せのブレーキで行い、時速15キロからはマニュアルブレーキを使用し合格範囲へ停める。(電車でGO!新幹線 山陽新幹線編リアルモードのようなATC確認の必要はない)

在来線特急

最高速度上限の変動

速度制限が存在する区間へ入る際、逆に速度制限が解除される際等、最高速度の上限が変動する時、画面上に表示されている速度制限の数字に、変動後の時速が表示される。

最高速度上限が下がる場合

最高速度時速130キロで走行できる区間を走行中に、時速105キロ速度制限区間へ入る等、最高速度上限が下がる場合、まず、変動後の速度制限が赤色で(130の左側に)常時表示される。その後、現在表示中の速度制限に重なるように右へ点滅しながらずれていき、両者の数字が重なってしばらくすると、新たな速度制限区間となるので、点滅が終了するまでに速度を新たな速度制限以下に落とさなければならない。

最高速度上限が上がる場合

最高速度時速110キロで走行できる区間を走行後に、制限が解除され、最高速度の時速130キロまで加速できる区間へ入る等、最高速度上限が上がる場合は、変動後の速度緑色で(110の左側に)常時表示され、その後の仕様は上記と同様。

この仕様は本作でのみ見られるものである。速度制限標識だけでなく、信号や徐行信号機等による速度制限も同様の仕様で表示される。

セクション

本作で運転する鹿児島本線は交流電化区間で、随所にセクション区間が設けられている。セクションの「予告」「開始」「終了」の各標識は、停止位置標のような画面埋め込み処理がなされていない為非常に見辛い。セクション手前からセクション終了までは運転台内に警告のチャイムが鳴動するので、標識の見落としがないように注意する事。セクション区間内に停した場合は運転中止となる。

以下、「EB確認」「ATS確認」はオプションで特殊なボタン操作をONにした場合必要な動作である。

EB確認

運転中、1分間操作が途絶えた場合、EBブザーが鳴動する、ブザーが鳴動したら、ハンドルを動かすまたはEBリセットであるR2ボタンを押してブザーを止める等の操作が必要になる。このブザーは59以内にハンドル操作や警等の動作をしていれば鳴動しない。EBブザーを5以上無視場合は運転中止となる。

ATS確認

八代、俣、新八代(リレーつばめ1号)の場内へ進入する際、ATS警が鳴動する。が鳴動したら5以内にブレーキをB1以上に入れ、丸ボタンを押してATS確認をする事で構内へ入れる。に停したら再び丸ボタンを押してATSチャイムを止める。この動作を怠ると運転中止となる。

発車メロディー・車内チャイム

九州新幹線を運転中、各時に流れる発車メロディー及び車内チャイムはいずれも、向谷実作曲を手がけたものである。これは向谷実作曲音楽鉄道の現場で使用された最初の事例でもある。

車内チャイムは本作のタイトル画面で、発車メロディーは本作のメニュー画面でも使用されている。

試験

上記5ダイヤの運転技試験を行う。最初に100点の持ち点数が与えられ、違反行為を行う度に減点が行われるという、Train Simulator 御堂筋線に近い減点方式の採点が行われる。

タイムアタック

試験全5ダイヤを優ランクで合格すると登場する隠しモードつばめ1号(ノンストップ)を運転し、鹿児島中央く到着できるかを競う。JR九州公式記録である32分56よりも鹿児島中央に到着すると認定が表示される。

ポーズによる途中中断をすると強制終了になる。

使用可能なコントローラ

専用コントローラ

本作の発売に合わせ、Multi Train ControllerP13+B7、 P5+B7のカセット開発され、対応した種に合わせてギアセットする事で運転が可となる。

アナログコントローラ(デュアルショック2)

プレイステーション2付属のアナログコントローラを使用する場合のボタン配置は以下の通り。

運転に必要な操作に対応するボタン800系787系でそれぞれ異なるので注意。

コントローラボタン 800系(九州新幹線) 787系(在来線特急)
L2 未使用 未使用
L1 未使用 未使用
R2 未使用 EBリセット
R1 運転台表示サイズの調整 運転台表示サイズの調整
SELECT 情報表示ON/OFF 情報表示ON/OFF
START ポーズ ポーズ
ブレーキレベルアップ マスコンレベルダウン
ブレーキレベルダウン マスコンレベルアップ
マスコン切り/ブレーキ解除 マスコン切り/ブレーキ解除
マスコンP13 未使用
三角 (強く押すと電)
マスコンレベルダウン ブレーキレベルダウン
バツ マスコンレベルアップ ブレーキレベルアップ
未使用 ATS確認

本作に収録されている車両はどちらもツーハンドルだが、新幹線のツーハンドル在来線とは違い、左手側にブレーキハンドルが、右手側にマスコンハンドルが装備されている。その配置を再現する為に、マスコンブレーキボタン配置が左右逆になっているので要注意。

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