Truth Socialとは、ドナルド・トランプが作ったSNSである。
概要
トランプが凍結されたTwitterから避難先として作ったようなサイトなので、UIはほぼTwitterに酷似している。
投稿することを「Truth」、拡散機能を「ReTruth」と言う。Twitterと違い、おすすめタブが存在せず、フォローしている人のTruth・ReTruthと、少しの広告のみがタイムラインに流れる。
そのためエコーチェンバー現象が発生しやすく、陰謀論者トランプ支持者が身内で馴れ合う場所として長らく利用されている。
Twitterへの対抗として、運営方針には政治的な検閲がないことを掲げている。一方、消費者団体の調査ではサイトの主張に同意しないユーザーをシャドウバンしているのではないかという疑惑も上がっている[1]。
成立の経緯
かねてよりトランプはTwitterで過激な発言をすることでたびたび物議を醸していた。トランプが2020年12月の大統領選挙に落選したことで、トランプは「不正選挙が行われた」「選挙は盗まれた」などと頻繁にTwitter上で批判を繰り返した(2020年アメリカ合衆国大統領選挙不正投票疑惑)。
しかし翌年の1月、トランプ支持者により米国会議事堂への抗議デモ(アメリカ合衆国議会議事堂占拠事件)が発生した際に、Twitterはトランプのアカウントを「デモを扇動した」として永久凍結。Facebook、YouTube、Twitchもトランプのアカウントを凍結したため、トランプがSNSで発信する手段が失われた。
トランプ本人は「45office」「From the Desk of Donald J. Trump(トランプのデスクから)」といったサイトを立ち上げ、そこで情報を発信していた。しかしこれらはあくまでトランプの情報発信の場であって、支持者がコメントをすることはできなかった。
そこでトランプは支持者の交流の場として、2021年10月に新しいSNSを設立し、2022年2月21日にサービスを開始した。これがTruth Socialである。
Truth Socialのバックエンド(≒中身)は分散SNSであるMastodonをフォークしたものが使用されており、当初はMastodonのAGPLv3ライセンス違反が指摘されていたが、後に解消されている。フロントエンドは同じ分散SNSのPleroma向けに開発されたSoapboxを使用している模様。なお他の分散SNSと接続されている訳ではない。
その後、トランプのTwitterアカウントは2022年11月に凍結を解除されたが、トランプはTwitterには興味がないとして引き続きTruth Socialを使用している。
移民の流入
しかしTwitterの運営者がイーロン・マスクに変わり、マスクがTwitterをいろいろといじくりまわし始めると様相が変わってくる。
Twitterは「スパムやボットへの永続的な取り組み」としてAPI制限を発表した。これはすなわちTwitterの閲覧・投稿数を制限するという発表であり、それに耐えられなかった一部の限界オタク日本語圏のツイ廃たちがあろうことかTruth Socialを移住先として住み着いてしまった。
先にも書いたようにトランプ支持者(婉曲的表現)であふれているTruth Socialだが、Twitterと違い交流は狭い範囲で行われるため、トランプ支持者を気にせずにツイ廃同士で馴れ合うにもピッタリの場所だったことが要因となっている。移民は非公式マスコットキャラクター「トゥル子」などに代表されるように、Truth Social内で独自文化を築き出した。
関連動画
関連リンク
関連項目
脚注
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