VANQUISHとは、Playstation3・Xbox360対応のシューティング・アクションゲームである。
概要
「BAYONETTA」、「無限航路」、「MADWORLD」等を生み出した、セガとプラチナゲームズのタッグによって新たに発売されたソフト。
開発をプラチナゲームズ、発売をセガが担当した。
カプコンの大人気作を数多く生み出した稲葉敦志がプロデューサーを、三上真司がディレクターを担当する。
近未来を舞台に展開される壮大な物語と、「ハイテンション」「ハイスピード」を追求した爽快なゲームになるという。
単なるシューティングではなく、物陰に隠れたり、パンチ・キックの近接戦闘などのアクションも可能なほか、スーツに装備されたブースターによる高速移動が重要な鍵になるという。
物語
残りわずかとなった資源をめぐり、緊張状態が続く近未来の地球。
ロシアに占拠されたアメリカのスペースコロニーを舞台に、プレイヤーは、政府機関のエージェントとして最新鋭のスーツを身に着けた主人公サムを操り、敵を殲滅していく。
システム
プレイヤーが主人公の背後からの視点で操作するTPSである。しかし、「ブースト」や「ARモード」といった独特の要素がこのゲームを「スピーディかつハイテンションな(公式サイトより)」ものとして特徴付けている。
ブースト
ブーストゲージを消費することで高速移動ができる。離れた位置にあるカバーポイントまでの移動や、敵への接近や背後への回り込み、危険な場所からの離脱などに役立つ。
ARモード
ブーストゲージを消費することで、周囲の動きがスローに見えるようになる。周囲の状況の把握、敵への集中攻撃などに役立つ。うまく扱えば敵のミサイルを撃ち落とす、自分で投擲した手榴弾を撃ちぬいて爆発させるといったアクションも可能である。また、主人公が瀕死状態になると自動的に発動し、ゲームオーバーまでの猶予が与えられる。
ステージクリアごとにクリアタイムとスコアが表示され、タイムアタック・スコアアタックの要素も持っている。近年のTPS作品には珍しくオンラインでの対戦や協力は無い。これは上述したARなどのシステムがオンラインに向かないためと考えられる。
武器
※斜体字はDLCコンテンツを所持している場合のみ使用可能。
武器にはレベルがあり、一部を除き最大10まである。レベルアップは、特定の敵を倒したときに出現するアップグレードアイテムを拾うか、その武器の弾数がMAXの状態で、同じ武器を3回拾うと1段階アップグレードが可能。ちなみに死亡時には武器に対するデスペナルティが発生し、格下げが行われる。難易度カジュアルオート・カジュアルでは格下げはなし。ノーマルでは1/3格下げ。ハードでは1段階格下げ。ゴッドハードではそもそも武器のアップグレードが不可能。
- アサルトライフル
初期装備。連射性能・集弾性は高いが威力は低め。所持弾数は結構多い。 - ヘビーマシンガン
初期装備。アサルトライフルよりも威力が高いが集弾性が悪い。 - ショットガン
初期装備。当たり判定が広く、射程距離は短い。近距離での使用がセオリーであるのは言わずもがな。 - スナイパーライフル
R3ボタン押し込みでズーム倍率変更可能。所持弾数が少ないのが玉に瑕。 - ディスクランチャー
円形ノコギリ発射装置。ヒット後は跳ね返り多段ヒットすることも。ちなみにこの武器を持った状態で近接攻撃をしてもブーストゲージを消費しないどころか、オーバーヒート状態でも近接攻撃が可能。ただしヒット1回につき弾を1発消費する。アップグレードは6段階目でコンプリートとなる。 - ロケットランチャー
ロックオンが可能で誘導性を持つ。なお主人公はロケットランチャーの爆風判定を受けないので至近距離で撃ってもへっちゃら。アップグレードは6段階目でコンプリートとなる。ちなみにアップグレードを行っても所持弾数が一切増えないのが玉に瑕。 - ロックオンレーザー
最大4箇所(アップグレードで8箇所)の敵を同時攻撃可能なホーミングレーザー兵器。(どっかで見たことあるような…)レーザーは一旦空中に射出されてから敵に向かうため、狭い室内戦だと使い物にならない。アップグレードは6段階目でコンプリートとなる。 - LFEガン
巨大な低周波エネルギーを纏った光球を発射する。威力・当たり判定が大きく、貫通能力を持つ。雑魚クラスなら一撃で、中ボスクラスの敵でも仰け反らして後退させることが可能。ただし、弾薬数・射程距離・弾速が低いのが玉に瑕。アップグレードは6段階目でコンプリートとなる。 - ハンドグレネード
手榴弾。ロケットランチャーと違い、主人公も爆風判定を食らうので要注意。投げ損なった場合はすぐ逃げよう。アップグレードは6段階目でコンプリート。 - EMPエミッター
爆発すると電磁パルスを発生させ、範囲内の敵を一定時間麻痺させる。ハンドグレネードと違い、何かに当たった時点で起爆する。主人公に対しては当たり判定は発生しない。アップグレードは6段階目でコンプリート。5段階目までは敵にダメージは与えられないが、アップグレードコンプリートでわずかながら敵にダメージを与えられるようになる。 - ブーストマシンガン
アサルトライフルの集弾性・連射性能とヘビーマシンガンの威力の両方を兼ね備えた新型機関銃。所持弾数が少なく、特にマガジン容量が小さく頻繁にリロードを行わなければならないのが玉に瑕。 - レーザーキャノン
軍艦搭載用のレーザー主砲を歩兵で運用できるようにしたトンデモ兵器。威力・射程距離が非常に高く、弾薬無制限。ブーストエネルギーを消費して発射するため、オーバーヒート中は撃てない。トリガーを引いてから発射されるまでタイムラグがあるので要注意。アップグレードは3段階目でコンプリートとなるため、トロフィー/実績の「レベルアッパー」(武器レベルをどれかひとつMAXまで上げる)をあっさりと解除できるのも特徴。 - アンチアーマーピストル
貫通能力を持つハンドガン。R3ボタン押し込みである程度ズームも可能。
登場人物・組織
- DARPA(Defense Advanced Research Projects Agency)
アメリカ国防高等研究計画局。 大統領&防衛庁長官直属の軍事研究機関で、主人公のサムが着用しているパワードスーツの「バトルスーツARS」を作った。 - サム・ギデオン(日本語CV:松田健一郎)
主人公。大学生時代はアメリカンフットボール選手だったが、事故で選手生命を失う。彼の恩師であるガンディード博士の紹介でDARPAに入局。バトルスーツARSの実戦データを取るための被験者となり戦いに足を踏み入れるが、彼には、博士の救出というもうひとつの使命があった。喫煙家で、カバーポジションをとっているときに煙草を吸うことができ、実は敵の注意を逸らすためのデコイ的な使い方が可能。ただし、エレナから「1ミッション中に吸っていいのは3本まで」と制限を受けている。 - エレナ・イヴァノワ(日本語CV:本多知恵子)
サムに対し情報伝達等でサポートを行うヒロイン。ガンディード博士の一声でDARPAに入局した。 - ロバート・バーンズ(日本語CV:丹沢晃之)
アメリカ海兵隊総指揮官。18歳で入隊し、3度の戦争で2回も勲章を授与された英雄。海兵隊・宇宙軍・コロニー駐留軍の混成編隊となる「ブラヴォー中隊」の総指揮官として戦う。戦争中片腕を失い、義手を付けた半身サイボーグ状態となっている。目的のためには手段を選ばないタイプで、取り残された仲間を見捨てるなど冷酷な判断をすることが多く、よくサムと揉めている。 - フランシス・ガンディード(日本語CV:上別府仁資)
DARPA主席研究員。コロニー計画の発案者で、マイクロウェーブ発電システムの設計者でもある。今回、テロリスト達によってマイクロウェーブ発電システムの悪用がされたため、これ以上の被害を出さないように単身コロニーへ乗り込む。 - エリザベス・ウインターズ(日本語CV:福島おりね)
アメリカ合衆国大統領。米国初の女性大統領である。権力や名声、地位に対し異常なまでの執着心があり、手段を選ばないタイプである。 - ロシアの星
ロシア空挺軍を中心に組織されたクーデター軍。政権掌握後、コロニーを急襲。コロニーのマイクロウェーブ発電システムを悪用し、サンフランシスコを電子レンジ加熱したかの如く焼き払い、アメリカに対し無条件降伏を要求。要求が受け入れられない場合ニューヨークを焼き払うと脅しをかけてくる。 - ヴィクトール・ザイツェフ(日本語CV:松本ヨシロウ)
ロシアの星の最高指揮官。身体をサイボーグ化しており、頭部に多数の電極があるハゲ野郎である。飛行能力のあるバトルスーツを着用しサムに襲ってくる。
敵兵器
ゲオルギー
機械歩兵。体力は低い。物量作戦で大量に出現する。各タイプがネットワーク同士で繋がっており、高い連携行動を取れる様になっている。
- USN型
赤色。マシンガン装備で一番良く見るタイプ。一部の者は自爆攻撃を行ったり、小型艇から空挺降下したり、銃座を使用したりと行動パターンが多いのが特徴。
ストーリーモードの中盤で、スピーカーに改造されたシケインと共に数体がダンスを踊っている場面があるが、コレはネットワークで繋がっているゲオルギー達が自我に目覚め、娯楽として楽しんでいるモノである。曲はベヨネッタのBGMが使用されている。
- USR型
黄色。ライフル・手榴弾を装備。体力も強化されており、USN型のアップグレードバージョンと考えて良い。近接攻撃の威力が高いので要注意。 - USS型
緑色。スナイパーライフルを装備。高台に現れることが多く、撃たれると瀕死級のダメージを喰らうため真っ先に排除することを推奨する。接近すると銃剣で応戦してくる。 - USG型
青色。背中にスラスターを装備し飛行する高機動タイプ。武装はショットガン。体力も比較的高い。 ARモードでスローモーションにするとラクに倒せる。
ロマノフ
ゲオルギーの約2倍以上の大きさを持つ機械歩兵。背中のジェネレータが弱点。全タイプ共通の攻撃として薙ぎ払いレーザーと溜め動作後の極太レーザーがあり、極太レーザーに関しては貫通能力があり致命傷クラスの威力を持つため要注意。部位破壊が可能であり、ディスクランチャーを使えばあっさりと切り落とすことが可能。
- N型
右腕にキャノン砲を装備した、最も良く見るタイプ。右腕を優先的に破壊すれば倒すのがラクになる。一部は左肩に追加機銃を持つものもある。 - G型
両腕にガトリング砲、背中にミサイルランチャーを装備した遠距離戦タイプ。近接攻撃はあまりしてこないが、頭部を破壊されるとランダムに殴ってくることがある。大型ミサイルを発射直後に空中で射抜いて爆破するとあっさりと倒せる。背中のジェネレータ破壊の作戦が通用しないので要注意。 - F型
火炎放射器と棍棒を装備した近距離戦タイプ。炎を喰らうとオーバーヒートするので要注意。背中に燃料タンクがあるせいで、射抜けば燃料タンクが爆発し、他のタイプのロマノフよりもあっさりと倒せる。 - D型
両腕にドリルを装備した近距離戦タイプ。突進系攻撃が多く、一撃のダメージが大きいので要注意。地下に潜って奇襲攻撃をすることから、「モグラ」呼ばわりされている。ドリル部分は無敵であり、脚部を破壊してしまうと滑るように高速移動をするため余計に倒しにくくなるので要注意。
モア
ゲオルギーが操縦している巨大二足歩行兵器。強力な機銃を装備。小回りが効かない。脚部が弱点。パイロットを射抜けば、主人公が鹵獲して使用することも可能だが、弾薬補充が出来ないので乗り捨て前提での運用を強いられる。
シケイン
素早く前線に現れ、壁に変形し戦闘陣地を設営する支援兵器。ゲオルギーに随伴する。壁に変形中は動くことはないが、中央部からレーザーやミサイルを撃ってくることがあるので要注意。ゲオルギーが全員倒されるとそそくさと逃げ出す。攻撃時には弱点が露出するのでそのときに倒してしまおう。中盤でスピーカーに改造された物が登場するが、改造されているのは1体のみである。
ジェリーフィッシュ/ジェリーボム
6本脚のクラゲのような風貌をしている爆弾。歩行能力を持ち、体力が半分以下になると赤く光り、通常よりも早く移動し自爆するのでさっさと片付けること。威力はトーチカを簡単に破壊できるレベルらしく、爆発に巻き込まれると即死なので要注意。ジェリーボムはジェリーフィッシュの小型版とも言える歩行する地雷。ジェリーフィッシュ撃破後にばら撒かれることもあるので注意。
ビューハウンド
ヘリコプター型から人型に変形可能なUAV(無人航空機)兵器。(これまたどっかで見たことあるような…)ヘリコプター状態では上空から接近し機銃やミサイルで攻撃してくる。ヘリコプター状態のときは体力が低く、EMPエミッターを投げつけてやるだけで即死させられる。人型状態だとヘリコプターのローターブレード(羽根)を盾として使ったり、刀として使うことがあるので要注意。
スフィア
球体状のロボット。移動速度が速く、球体状態ではアンチアーマーピストル、レベル6以上のブーストマシンガンでないとダメージが入らない。ただし球体状態でも一定以上のダメージを与えると転倒するのでその隙に反抗しよう。ディスクランチャーだと球体状態であっても一発で即死させられる。
アルゴス
本作の中ボスクラスの敵で、大量破壊兵器として規制が議論されているシロモノ。攻撃・積載量に特化しすぎたせいで装甲が弱いらしい。多脚戦車形態と人型形態に変形出来、機銃やキャノン砲、レーザー砲、ミサイル等で攻撃してくる。赤いコアが弱点。部位破壊で攻撃のチャンスを増やすのが得策か。ちなみにコア攻撃時に放出される電撃のリングに当たるとオーバーヒートを起こすので要注意。
タンク
ゲオルギー数体が搭乗する戦車。車体上部の主砲のほか、側部・後部に銃座を持ち、最大の特徴は前部のバンパーに回転ノコギリが付いていることである。ロマノフ同様、車体後部にジェネレータがあり、そこが弱点である。
バイア
二足歩行の人型形態と四足歩行の獣型形態を持つロボット。体力がかなり高い厄介者。人型形態では槍を使った攻撃を行い、口からビットを放ちオールレンジ攻撃を行ってくる。獣型形態では槍を尻尾に装備し薙ぎ払い攻撃を行うなど接近戦を行うようになる。ロマノフ同様、後頭部に弱点を持ち、獣型形態だと狙いやすくなる。
バザード
ビューハウンドの大型版で、それに見合った攻撃力・体力を持つ。
ボギー
ザイツェフが使用するパワードスーツ。サム曰く、「パクリのくせにいい動きをしやがる」とのこと。飛行能力を持ち、アサルトライフルやホーミングレーザー等で応戦してくる。AR中でも結構すばしっこい。
アンノウン
ジャンクパーツのかたまりのような敵。レーダーに映らないので要注意。遠距離ではレーザーを乱射し、近距離では噛み付き攻撃を行う。噛み付きに巻き込まれると即死なので要注意。一定ダメージを与えるとジャンクパーツの結合が解け、一定時間赤いコアが逃げ回る。そのときにありったけの弾をお見舞いしてやろう。レーザーキャノンだとあっさりと結合を解くことが可能。
クリスタルヴァイパー
VIP暗殺用試作兵器。サム曰く、「ムッキムキスケスケマッチョマン」。(これまたどっかで見たことあるような…)ホーミングレーザー・レーザーキャノンが一切効かないので実弾系攻撃を強いられる。移動速度がかなり速く、光学迷彩を使用するほか、腕部のブレードによる斬撃を行い、距離を取ると電撃攻撃を行う。中距離からダッシュして斬撃しようとしてきた場合、タイミングよく□/Xボタンを押すとカウンター攻撃に移れるチャンス。磁力による引き寄せ攻撃発生時はQTEがあり、失敗すると即死なので要注意。身体を割ると一定時間動きが止まるのでありったけの弾をお見舞いしてやろう。LFEガンも効き目はあるが、ヒット後、怯んだ後に全方位に光弾を乱射してくるのでやらないほうがいい。
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