ここでは1,2について解説する。 |
VRM(Virtual Railroad Models)
VRM(Virtual Railroad Models)とは、I.MAGIC社が開発・販売するWindows用ソフト「鉄道模型シミュレーター」の略称である。
1の概要
まず、レイアウトを作成するレイアウターと、レイアウターで作った結果を表示するヴューワーに分かれており、レイアウターでレイアウトを作ったり列車を配置し、ヴューワーでレイアウターで作ったレイアウトを表示したり、3DCGなレイアウトにポリゴンばりばりな列車を走らせることができる。要はパソコンの中で鉄道模型の世界を楽しめるツールである。
実際に鉄道模型を作る代わりにこれで代用するという楽しみの他、実物のレイアウトを作る前にこのソフトで試作してチェックするといった、まさに鉄道模型のシミュレートをするという使い方でもでき、更に鉄道模型以外にも情景製作ツールとして使うこともできる(スクリーンショットは自由に使用可能)ただし、上から見た2Dの視点で3Dの地形を作成しなければならないので難易度は高い。
TOMIXと提携しているのでTOMIXのストラクチャーが網羅されている(I.MAGIC社独自のストラクチャーはKATO製品に似ているような気がするのだが)それ以外に京都駅ビルや旧餘部鉄橋、東京ドーム、東京タワー、名古屋城などがある。
難点
まずは価格が高いということである。
2013年8月17日現在、VRM5は9A号まで出ているが、1本につき9500円から18600円といった具合に妥当ではあるが決して安くはない。しかも、全部揃えないと意味がないので総額にすると考えたくないような金額になる。おまけに、8号からはボリュームが多くなったことを理由に分割商売を始めたので尚更である。もっとも、本気で鉄道模型をやるようになればそれ以上の予算がかかるのは必死なため、その事を考えればリーズナブルとは言えるが。まあ、モバマスの課金に比べればね……
もう一つの難点は、車両やストラクチャーのバリエーションの少なさである。
例えば、駅舎のバリエーションが実に乏しいのでユーサーとしては実に悩ましい問題であったりする。それでもストラクチャーに関しては他のストラクチャーを組み合わせて新たなストラクチャーを作り出すことも可能なので、それでカバーができなくもないのだが、深刻なのは車両のバリエーションである。
無数のポリゴンを要して作られた車両はとても精巧で細かいところまで再現されているのだが(一部の通勤列車や寝台列車は中身まで再現されている)その代償で使える車両が少ない。しかも、貨物と国鉄・JRの電車にバリエーションが偏ってしまっている。
VRM3までは、数が少ないなりにもそれなりに用意されていたのだが、VRM4では気動車は特急型のみ、私鉄は小田急VSEだけになってしまった。それでも3のデータをコンバートすることによって補えていたのだが、VRM5になってからはキハ20系は出たものの私鉄系はまだなく、おまけに3とのコンバートも不能という有様なので、とても残念なことになっている。
VRM(ファイルフォーマット)
VRMは、株式会社ドワンゴが開発したVRアプリケーション向けの人型3Dアバター用ファイルフォーマット。2018年4月にVirtual Castのサービス開始と共にオープンソースで公開された。
VR CREATIVE AWARD 2018最優秀賞をバーチャルキャストと同時受賞し、18年12月には日本発・世界標準を目指し『VRMコンソーシアム』を設立。ドワンゴやVカツを提供しているIVR、クリプトン、ピクシブなど賛同企業全13社がVRMコンソーシアムの発起人となった。のちに、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクやbilibiliなど10社が新たに加盟した。それに加え任天堂がオブザーバーとして参加している。
特徴
VRMの特徴としては、バーチャルYouTuberやVR空間での活動を行うアバターに特化したプラットフォーム非依存のファイル形式となっており、フリーライセンスかつオープンソースで公開されていることがまずあげられる。VR向け3Dアバターに特化した統一ファイル形式は歴史上開発されておらず、それをだれでも利用しやすくしている。また、開発そのものに関してもアバターを作りやすい工夫を凝らしている。そのため、今後VR向け3DアバターをVRMで開発するようなケースが増える可能性がある。
VRMでは、「人格に関する使用許諾」という利用許諾をファイルに設定できる。人格を与えることの許諾、暴力行為の許諾、性的表現の許諾など先進的な利用許諾をユーザーが選んで設定することができる。
VRM以外の3Dモデルに利用規約を適用させるには別テキストに記載やダウンロードサイトに記載などの方法がとられてきたため規約違反が相次いている。しかしVRMは前述の通りファイルに直接適用させることができるため、こういった違反等が減っていくと思われる。
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関連項目
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