概要
音声データ専用フォーマットで、マイクロソフト・IBMが共同で提唱した「Resource Interchange File Format」に基づいて開発された。RIFF上の識別子は「WAVE」であるが、使用される拡張子から「WAVフォーマット」という呼び名が一般化した。音楽業界ではweb(ウェブ)と響きを区別する為に“ワブ”とも呼ばれる。
通常はリニアPCMの非圧縮のサンプリングデータ用フォーマットとして扱われるが、WAVはいわゆるコンテナ形式のためデータ形式は自由であり、μ-law・ADPCM・MP3・WMAなどの圧縮データを格納することもできる。また、Windows以外のOSで作成したリニアPCMデータを直接Windowsで閲覧するとwavとして認識される。
データ長は32ビット符号なし整数型で記述されているため、4GBを超えるファイルを作成できない。この制限を越えるため、データ長を64ビット符号なし整数型で記述するWave64 (.w64) というフォーマットも存在する。
なお、音楽データとして用いる際にはID3タグのデータがMP3などとは異なる形式のため、音楽管理ソフト(例としてiTunes)では正しく表示されないことが多い。
音質
リッピングなどを行った場合、非可逆圧縮(圧縮と共に元データから情報が省かれる)のMP3や可逆圧縮(圧縮しつつ元データは維持する)のFLACなどと異なり非圧縮なため、もちろんその過程で圧縮は行われない。
その分ファイルサイズは大きく、44.1kHz/16bitで5分程度のファイルの場合、大体50MB程度になる。参考までにMP3(320kbps)だとおおよそ10MB、同条件のFLACだと30MBなので、若干の大きさが分かるだろう。
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関連項目
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