WBSCプレミア12(WBSC Premire 12)とは、野球の世界一を決める国際大会である。日本国内においては「世界野球」と呼称されることもある。
概要
4年に一度、ワールドベースボールクラシック(WBC)の中間年に行われる新たな世界野球大会。当初は、国際野球連盟(IBAF)の財政難で、MLB機構から財政支援を(WBCを野球の世界選手権として公認すること、IBAF主催の国際大会を廃止することを条件として)受けることになり、国際大会が再編。そしてIBAF主催の新たな大会として「IBAFプレミア12」が創設された。
オリンピックへの野球・ソフトボールの競技復帰へ向け、IBAFと国際ソフトボール連盟(ISF)の統合によって世界野球ソフトボール連盟(WorldBaseballSoftballConfederation)が発足したことでWBSCプレミア12という名称になった。
2015年11月に日本(開幕戦・準決勝・3位決定戦・決勝)と台湾(開幕戦以外の第1ラウンド・準々決勝)で第1回大会が開催される。第1回の参加国は日本、アメリカ、キューバ、台湾、オランダ、ドミニカ、カナダ、韓国、プエルトリコ、ベネズエラ、イタリア、メキシコの12ヶ国。ただしMLB機構がオフシーズンでの主催に否定的であることから、MLB選手(40人枠)は出場しないことになっている。
WBCとの違い
WBCはシード国および予選を勝ち抜いた国(第3回から)による16ヶ国によって本大会が行われるが、プレミア12は予選を行わず招待された12ヶ国によって争われる。招待国はU-12、U-15、U-18、U-21、フルの全代表の国際大会における成績を基にした「WBSC世界野球ランキング」から選出され、「国全体の野球力」を競う大会としてWBCとの差別化が図られている。
夏季オリンピックの前年に開催されるため、2019年の第2回大会は2020年の東京オリンピック野球競技の予選を兼ねる。開催国の日本を除き、アジア・オセアニアの最上位国と北中南米の最上位国の2ヶ国が出場枠を獲得する。オリンピックを前提とした大会であるため、WBCのような柔軟な代表規定ではなく、オリンピック憲章に準じてその代表国の国籍を保持していることが必須である。
投手の予告先発、投球制限はない。延長戦のタイブレークは10回から適用する。
各大会の方式
第1回(2015年)
前述の通り、参加国は日本、アメリカ、キューバ、台湾、オランダ、ドミニカ、カナダ、韓国、プエルトリコ、ベネズエラ、イタリア、メキシコの12ヶ国。
オープニングラウンドは12ヶ国を6ヶ国ずつ2グループに分け、総当たりのリーグ戦を実施。各グループ4位までがノックアウトステージに進出し、8ヶ国での決勝トーナメントという方式。
優勝は韓国。日本代表(侍ジャパン)は準決勝で韓国に敗れ3位。大会MVPは金賢洙(韓国)。
第2回(2019年)
参加国は日本、アメリカ、韓国、台湾、キューバ、メキシコ、オーストラリア、オランダ、ベネズエラ、カナダ、プエルトリコ、ドミニカの12ヶ国。前回出場国ではイタリアが参加せず、オーストラリアが初出場。
オープニングラウンド(一次リーグ)は4ヶ国ずつ3グループに分け、総当たりのリーグ戦を実施。各グループ2位までがスーパーラウンド(二次リーグ)に進出する。なお、オープニングラウンドで同一グループだった国とはオープニングラウンドでの試合結果をスーパーラウンドに持ち越すので、スーパーラウンドでは別グループの4ヶ国との試合のみ行われる。
スーパーラウンドの1位と2位が決勝進出、3位と4位が3位決定戦に進出する。
優勝は日本(侍ジャパン)。準優勝の韓国と3位のメキシコがオリンピック出場権を獲得した。大会MVPは鈴木誠也(日本)。
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