Wii Sportsとは、任天堂発売のスポーツゲームである。
概要
Wiiリモコンを振ることで5種類のスポーツが楽しめるという、単純明快なゲーム。
キャラクターはMiiを使用。作るのが面倒ならゲストMiiを使用してもよい。
ただしユーザーデータはMiiに紐付けされるため、記録を残すなら何らかのMiiを作るなり貰うなりしよう。
Wiiリモコンの操作体系をわかりやすく導入していることから、Wiiといえばこのソフトを思い浮かべる人も多い。
そのシンプルさがライトユーザーの人気を呼び、全世界で8000万本以上(2016年3月末時点)を売り上げた。
これにより、本作は『スーパーマリオブラザーズ』を抜いて、一時期世界で最も売れたゲームソフトとなった[2]。ただし前述のとおり海外では本体同梱なので、単純な比較はできないことに注意。
参考までに、本体と別売りである日本に限れば、売上は約350万本である。
初代Wiiリモコンは加速度センサーのみを使って動きを検知している。
そのため、加速度運動と(重力を利用した)垂直方向の傾き以外は全く検知できない。
そんな中、動作解析を工夫することで多彩な動きを可能としている(例えば、ボクシングでスウェイができるなど)。
のちに、続編『Wii Sports Resort』が発売。
Wiiリモコンにジャイロセンサーを搭載することで、より細やかな動きに対応できるようになった。
しかし、本作のほうが操作が単純なため、ゲーム初心者向けの接待ゲーとしては今なお使い道がある。
収録ゲーム
前述のとおり、合計5つのゲームが遊べる。操作体系の単純化のため、いくつかのルール・動作は省略される。
試合だけではなく、各ゲームごとに一人用のトレーニングも用意されているので、活用しよう。
ゲームごとに熟練度が記録され、COMプレイヤーは熟練度に対応した難易度のものが登場する。
ほとんどのゲームは振るだけで操作が可能だが、一部のゲームはボタンを押すなど隠し操作ができる(例えば野球の場合、ABボタンで変化球が投げられる)。
テニス
Wiiリモコンをテニスラケットに見立て、振って遊ぶ。
シングルス・ダブルス両対応。
移動は自動で、ボールが飛んできた方向に勝手に歩く。
ダブルスで、味方を両方自分で操作するときは二人が全く同じ動作をする。
自由に移動できないとはいえ、 ボールから離れていても少しくらいなら飛び込んで打ち返せる。
フォアハンド・バックハンドの打ち分けや手首のひねりなどもある程度対応しているので、本物のテニスに慣れているとなお楽しめる。
Wii Sportsを代表する種目であり、テレビなどでWiiを遊ぶ映像が出る場合は大抵このゲームが採用される。
『Wii Sports Resort』では、本作に代わってピンポンが収録されている。
テニスコート自体はウーフーアイランドにもあるが、ボールが盗まれてしまったため遊べないらしい。
ボウリング
Bボタンを押しながらWiiリモコンを構え、投げる動作をしながらBボタンを離すことで投げる。
手首をひねるとちゃんとカーブボールも投げられる(ただし、ひねった方向に関係なく1番ピンの方向に曲がる)。
複数人プレイの時は1本のWiiリモコンを交代で使用することも可能である。
次作『Wii Sports Resort』ではジャイロセンサーに対応したより本格的なボウリングが用意されているが、操作が複雑化しているので、初心者と遊ぶときはこちらのほうがいい場合もある。
トレーニングでは最大91本のピンを倒せる「なぎ倒し」モードがある。左右のガードにボールを乗せると…?
ベースボール
攻めと受け守りを交代で行う野球ゲーム。プレイヤーはバッターまたはピッチャーを担当する。
守備や走塁は自動でやってくれるため、野球盤に近いゲームシステムである。
イニングは計3回で、延長戦はない。5点差でコールドゲームになる。
自分以外のMiiは似顔絵チャンネルに保存されたものがランダムで選ばれるため、変なMiiばかり登録していると百鬼夜行のチームが出来上がる。
基本は投げて打つだけだが、実は投げる方には裏技が多い。Aボタンでシュート、 Bボタンでカーブ、十字ボタンでコース調整、AB同時押しでフォーク(投げすぎるとすっぽ抜ける)、2ボタンでアンダースロー(女性Miiはこっちがデフォルト)と、多彩な投げ分けが可能。
利き手はバッティング・ピッチング別々に設定できるため、右投げ・左打ちなども可能。
ゴルフ
Wiiリモコンをゴルフクラブに見立たゴルフゲーム。
ボウリングと同じく、複数プレイの場合は1本のWiiリモコンを交代で使うこともできる。
ショットの強さはWiiリモコンを振る強さに比例するが、 強すぎるとダフって軌道が曲ってしまう。
フックショットやスライスショットは打てないが、逆に言えば勝手に右や左に曲がったりもしない。
ホールは3ホールが3種類と、それらをすべて回る9ホールが用意されている。
18ホールには対応していないが、9ホールでもだいぶ疲れるのでこのぐらいがちょうどいいかもしれない。
コースはファミコン版『ゴルフ』に登場したコースがモデルになっている。
Wii Sports Resortで改良されたものが遊べるが、リモコンのひねり具合に合わせてフックやスライスをしてしまうため、初心者と遊ぶ場合はこちらのほうが良い場合もある。
ボクシング
この種目のみヌンチャクを使う。Wiiリモコンとヌンチャクの加速度センサーを利用してボクシングゲームができる。
振って殴るだけかとおもいきや、上半身と下半身にパンチを撃ち分けたり、ガードしたりすることができる。
(種明かしをすると、Wiiリモコンを垂直に構えているか水平に構えているかを検知している)。
また、Wiiリモコンを真横に平行移動させてスウェイやウィービングも可能。
…というと難しそうだが、自分が本当に避ける動作をすればよい。
なお、ダッキングはできない。
やりたい人は、Wii版『パンチアウト!!』をどうぞ。
関連項目
脚注
- *近年は別のゲームが同梱されたWiiも発売されているため、必ずしも同梱ではない。
- *2016年には『Minecraft』が1億本以上を売り上げたことが発表されており、記録を抜かれた『Wii Sports』は「世界で最も売れたゲームソフト」ではなくなった。
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