XJRとは、ヤマハ発動機株式会社が開発・製造しているネイキッドタイプのオートバイである。通称「ペケジェイ」もしくは「ペケジェイアール」。これまでに400cc版・1200cc版が製造され、2013年5月現在は1300cc版が製造されている。
400
XJR400は1993年発売。空冷400ccクラス最速を目指して、同社のXJシリーズのDNAを受け継ぎつつ改良がなされた。同時期に発売されていた400ccクラスネイキッドのCB400SFと人気を二分したマシンである。
1994年には、リアサスペンションにスウェーデン・オーリンズ製を採用した「S」を発売。1995年には、Sをベースにフロントブレーキにイタリア・ブレンボ製を採用した「R」を発売する。
1996年にはRをベースに風防(ビキニカウル)、デジタルメーター、角目ライトを取り付けた「R2」も発売されるがあまり人気はなかった。1998年には燃料タンク容量が18Lから20Lに増量、2001年にはフルモデルチェンジ。2004年には盗難防止装置(イモビライザー)が追加され、メーターが兄貴分の1300と共通化されるなど高級感もアップしたが、2008年9月、排気ガス規制強化に伴い生産終了となる。
1200
XJR1200は1994年発売。同社の空冷エンジン搭載ツアラーマシンである「FJ1200」のエンジン(排気量1188cc)を流用している。
1996年にはこれにハーフカウルを追加した「R」も発売されたが、1998年後継となる1300の発売開始に伴い生産終了となる。
1300
XJR1300は1998年発売。1200のエンジンをベースに、排気量を1188cc→1250ccに引き上げている。
2003年には騒音規制強化に伴い、サイレンサー容量を拡大。さらにホイールの軽量化(約2kg)が行われ運動性能がアップ。
2006年には排気ガス規制強化に伴い燃料供給装置がキャブレターから燃料供給装置(FI)に変更される。
キャブレター車とFI車の見分け方は、キャブレターがサイレンサーが左右各1本ずつ出ているのに対し、FI車は右側に1本しかない点である。
スペック(1300cc 2013年モデル)
型式名 | EBL-RP17J |
全長 | 2175mm |
全高 | 1155mm |
全幅 | 765mm |
ホイールベース | 1500mm |
地上最低高 | 125mm |
シート高 | 795mm |
車両重量 | 245kg |
エンジン型式名 | P514E |
総排気量 | 1250cc |
冷却方式 | 空冷 |
気筒数 | 直列4気筒 |
吸排気弁構造 | DOHC4バルブ |
内径×行程 | 79mm×63.8mm |
圧縮比 | 9.7 |
最高出力 | 100PS/8000rpm |
最大トルク | 11kgfm/6000rpm |
燃料供給装置 | 燃料噴射装置 |
燃料タンク容量 | 21L(ハイオクガソリン指定) |
燃費 (60km/h定地走行テスト値) |
21km/L |
エンジン始動方式 | セルフスターターのみ |
点火装置 | TCI(トランジスタ) |
バッテリー | 12V 11.2AH(10H) 純正品:GSユアサ製「YTZ14S」 |
クラッチ形式 | 湿式多板 |
トランスミッション | 常時噛合式5速MT |
タイヤ | 前:120/70ZR17 後:180/55ZR17 |
ブレーキ | 前:油圧式ダブルディスク 後:油圧式シングルディスク |
ABS | なし |
サスペンション | 前:Φ43mm正立テレスコピック式 後:スイングアーム式 (オーリンズ製リアサスペンション×2) |
フレーム形式 | ダブルクレードル式 |
車体カラー | ブラックメタリックX ブルーイッシュホワイトカクテル1 |
価格 | 108万1500円 |
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