初代のXbox(エックスボックス)とは、Windowsで一大企業となったマイクロソフト社の家庭用ゲーム機第1号である。
発売は米国で2001年11月15日、日本で2002年2/月22日、欧州圏及びオーストラリアで2002年3月14日、韓国で2002年12月23日である。
概要
プレイステーションを擁するソニーが打倒Windows+Intelを宣言したのを受け、マイクロソフト(以下MS)がそれを阻止するがごとく開発した。
販売台数は日本約50万台、北米約1600万台、欧州など約750万台の計2400万台。特に海外はプレイステーション2には及ばなかったが、ゲームキューブを大きく上回り、トータルでもXboxが3ハード中2位となった。
国内の大手サードも大挙して参入し、多くのマルチタイトルの他、カプコンの『鉄騎』やテクモの『デッドオアアライブ』、『NINJA GAIDEN』などの独占タイトルが発表された。しかし、上述したように国内での販売台数はあまり伸びなかった。
日本の不振理由は、商戦期を外した2月発売なのと、発売当初の希望小売価格は34,800円と高額だったことがまずあげられる(発売からわずか三ヶ月で1万円値引きされた)。それ以外にも、発売直後に「プレイ中にDVDやCDのメディアに傷が付く」という問題が指摘された(おまけに「ディスクに傷が付いてもプレイには支障はない」と対応をミスる)ことで信用を失ったことが大きいだろう。また、本体が大きく重い(重量3.9kg。初期型PS2の倍)のも敬遠される理由となった。
逆に北米はFPSが大人気であり、独占タイトル『HALO』が600万以上のセールスで大ヒットするなど、初代機としては健闘した。
LAN端子を標準搭載し、Xbox Liveなどネットサービスも楽しめた。モデムを内蔵したゲーム機としては過去にピピンアットマークやドリームキャストが存在しており、ドリームキャストやプレイステーション2もオプションでブロードバンド環境を構築することが出来たが、ブロードバンド機能を標準搭載したゲーム機はXboxが初めてである。
CPUは、ノートPC用のCeleron 733MHz(Coppermine-128k:第2世代Pentium !!!のL2キャッシュ128k版)そのものである。元AMDの吉川明日論氏によると、CPUはAMDのAthlonで内定していたのを、土壇場でひっくり返されたのだという。決め手となったのは価格であり、Intelは採算度外視の価格を提示してきたのだそうだ。本当にギリギリでの決定であり、日本より先に発表記事の出た欧州ではCPUがAthlonとして紹介されていた。
関連動画
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関連項目
- Xbox(ブランド名)
- マイクロソフト
- ゲーム機 / 家庭用ゲーム / 据置型ゲーム機一覧
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