Xeonとは、米国Intel社が製造、販売するサーバーおよびハイエンドパソコン向けのx86およびx64アーキテクチャ採用のCPUブランドである。
概要
設計コンセプトは、一般パソコン向けのCPUをベースにしているが、大きな違いには下記の点がある。
- 2つ以上のマルチプロセッサ構成に対応(一部)
- 搭載CPUコアが10個を超えるものがある(Core i7 Extremeで最大8個)
- メインメモリーとして、データエラー修正に対応できるECCメモリーが必須
Xeonプロセッサをベースに自作することは可能であるが、CPUが絶対的に高価であるだけでなく、マザーボードやメモリーなども信頼性重視の高価なものが多いため、半端でない初期投資が必要であることを覚悟しなければならない。
歴史
1998年に、一般パソコン向けのPentium IIをベースに、L2キャッシュを倍に、かつCPUクロック周波数と等速に動作するものに変更され、さいだい4個までのマルチプロセッサを実現するPentium II Xeonとしてデビューした。
Pentium IIIまでは上位クラスのCPUという位置づけであったが、Pentium 4に変わると、Xeonという独立したブランドとなった。
2001年に、IA-64アーキテクチャを採用したItaniumが発売され、取って代わるかと思われたが、ハイエンドサーバーにおいても従来アプリケーションとの互換性が失われることや、絶対的な高性能を誇る程でもないことから、スーパーコンピュータ向けのクラスタリング用途でもXeonが引き続き使われている。
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