エイシンフラッシュ(ウマ娘)単語

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エイシンフラッシュ

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エイシンフラッシュ（ウマ娘）とは、Cygamesのメディアミックスプロジェクト『ウマ娘プリティーダービー』の登場キャラクター。

実在の競走馬「エイシンフラッシュ」をモチーフとするウマ娘である。 CV：藤野彩水

概要

誕生日：3月27日　身長：160 cm　体重：増減なし(1gの誤差もなく)
スリーサイズ：B88/W58/H86

ドイツからやってきた、真面目で几帳面な留学生。何事も予定を立て、寸分の狂いもなくこなす。
趣味はお菓子作りで、計量ミスの許されない一面が、周到な性格を育んだようだ。
一方、予想外の出来事に弱く、トラブルが発生するとおたおた慌ててしまう。

エイシンフラッシュ｜ウマ娘プリティーダービー公式ポータルサイトより

ドイツ生まれ、ドイツ育ちの留学生ウマ娘。
かなり几帳面で真面目な性格をしており、秒単位で完璧にスケジュールをこなさないと満足できない。
それゆえ周りには冷徹に見られがちだが、実は情に深い一面も。

（リニューアル前）

漆黒の髪を持つドイツ生まれのウマ娘。とにかく1ミリ単位にこだわりすぎる完璧主義者。趣味はケーキ作りで、1gの誤差も無くレシピ通りに作るらしい。
両親が一流のケーキ職人で、努力を重ねマイスターの資格を得て起業した父、レースからの引退後に父を手伝うため転身した母の在り方に強い敬意を払っており、趣味も性格もその影響が出ている様子。

勝負服はドイツの民族衣装ディアンドル風のデザイン。スカートはモチーフ馬の勝負服に似たストライプ模様になっている。おっぱいが殆ど見えそうなのも忠実に再現された結果であり決してドスケベメイド服などではないので誤解しないように。

ドイツ人らしいと言うべきか、秋の季節ボイスでは「スポーツの秋ならサッカーがしたい」という発言をする。初めて聴けた2021年時点では何の変哲もない発言であったが、2022年、ちょうどこのボイスが聴ける時期に日本とドイツのサッカーで歴史的なトピックが発生したことで関連付けられてにわかに盛り上がった。
サッカーにまつわる史実小ネタとして、母父の名前が「Platini（プラティニ）」、というのもあったりする。

ウマ娘の彼女はドイツ生まれ、ドイツ育ちとなっているが、モチーフ馬は持込馬なので日本生まれである（ただし日本の競走馬としては異例なほどドイツ固有の血が濃い。後述）。持込馬がモデルのウマ娘で海外生まれ設定になっている事例は今のところ他に見られない。

アニメでの活躍

第1期第6話では、ナイスネイチャと共に毎日王冠に出走。このレースの元ネタは1998年の毎日王冠なので、史実より14年も先行しての登場となる。

OVA『BNWの誓い』では、ダービー馬モチーフのウマ娘が集まったチームWのメンバーとして「BNW 駅伝」に出走する。

ゲームでの扱い

育成ウマ娘：Meisterschaft

ステータス(☆3)
スピード	スタミナ		パワー		根性		賢さ
100	83		97		82		92
バ場適性
芝				ダート
A				G
距離適性
短距離		マイル		中距離		長距離
G		F		A		A
脚質適性
逃げ		先行		差し		追込
G		B		A		C
成長率
パワー＋10% 賢さ＋20%
固有スキル『Schwarze Schwert』
最終直線まで冷静に自身の計画通り走行できれば、先頭目がけて鋭い脚で速度を上げる
ウマ娘テンプレートボックス

習得スキル
- 臨機応変 - レース終盤にコース取りが少しうまくなる
- 中距離コーナー◯ - コーナーで速度がわずかに上がる＜中距離＞
- 差しのコツ◯ - 良い位置に少しつきやすくなる＜作戦・差し＞
覚醒Lvで習得するスキル
- 末脚 - ラストスパートで速度がわずかに上がる
- レーンの魔術師 - レース終盤にコース取りがうまくなる
- 集中力 - スタートが得意になり出遅れる時間がわずかに少なくなる
- 全身全霊 - ラストスパートで速度が上がる

育成ウマ娘：コレクト・ショコラティエ

ステータス(☆3)
スピード	スタミナ	パワー	根性	賢さ
94	88	84	82	102
成長率
スタミナ＋8% パワー＋8% 賢さ＋14%
固有スキル『Guten Appetit♪』
最終コーナー以降に3回追い抜くと抱いた誇りを力に変えて最終直線で速度を上げ続ける
ウマ娘テンプレートボックス

習得スキル
- 伏兵◯ - 4番人気以下のレースで能力を少し発揮しやすい
- 位置取り押し上げ - レース中盤で速度がわずかに上がる＜作戦・差し＞
- 束縛 - レース終盤に後ろの方にいると前の速度をわずかに下げる＜中距離＞
覚醒Lvで習得するスキル
- 中距離直線◯（覚醒Lv2） - 直線で速度がわずかに上がる＜中距離＞
- 独占力（覚醒Lv3） - レース終盤に後ろの方にいると前の速度を下げる＜中距離＞
- 差しコーナー◯（覚醒Lv4） - コーナーで速度がわずかに上がる＜作戦・差し＞
- 光芒一閃（覚醒Lv5） - 直線で速度が上がる＜中距離＞

育成目標

ジュニア級6月：メイクデビューに出走
クラシック級1月前半：京成杯（G3）で5着以内
クラシック級4月前半：皐月賞（G1）で5着以内
クラシック級5月後半：日本ダービー（G1）で5着以内
クラシック級11月後半：ジャパンカップ（G1）に出走
クラシック級12月後半：有馬記念（G1）に出走
シニア級3月後半：大阪杯（G1）で3着以内
シニア級4月後半：天皇賞(春)（G1）で3着以内
シニア級10月後半：天皇賞(秋)（G1）で1着
シニア級12月後半：有馬記念（G1）で1着

概要

育成ウマ娘としては2021年 8月20日に実装。
「Mei st erschaft」は訳すと「達人の技」や「選手権」といった意味になるが、前述の通り親がマイスター資格を持つ職人という設定があるため前者の意味合いと思われる。固有スキル「Schwarze Schwert」は「黒い剣」。
「冷静に」という点はキングヘイローを思わせるが、系統としてはミホノブルボンのものに近い様子。

性能的には良くも悪くもスタンダードな中長距離差しウマ娘。固有・レアスキルも代名詞の末脚を強調する。差しで重要視されにくい賢さの補正が強い点は浮いているが、育成環境が整っていれば総合力を高くしやすい利点にもなる。

パドックでは立礼、G1 勝利時にはやはりと言うべきか最敬礼をする。

2022年 1月28日にはバレンタイン衣装バージョンが実装。パティシエ風の衣装で、彼女にはある意味通常衣装以上に似つかわしい代物となっている。
性能的には通常版と方向性はあまり変わらない。新登場した「光芒一閃」を始めとしてレアスキルがいずれも中距離用であり、固有スキルも最終コーナー前後で終盤が始まるコースに最適なので、より中距離特化と言える。
このバージョンではシニア級のバレンタインイベント前後に専用のイベントが発生する。

特徴的なランダムイベントとして、彼女がトレーニングの内容を提案するイベントがランダムで発生。上の選択肢を選んで承諾すると次ターンは選ばれたトレーニングのみが選択できる。
要するにゴールドシップ・ゴールドシチーの系譜であり、さらにそのトレーニングを選んだ場合、体力10回復と共にランダム1種類のステが20上がるボーナスまであるため、外れのトレーニングを引いても美味しい。
ただし拒否した場合、あるいはレースに出したりして予定をすっぽかすとその育成中は二度と発生しなくなる。

また、最後の育成目標を達成すると、東京レース場で行われるGI レースを制した数に応じて能力アップイベントが起きる。該当するのはフェブラリーステークス、NHKマイルカップ、日本ダービー、ヴィクトリアマイル、安田記念、天皇賞(秋)、ジャパンカップだが、ダート適性がG、マイル適性がFなので現実的にはダービー、JC、秋天の3つに限られる。
発生の最低条件は史実通りの2勝、最大の効果を得られるのは5勝以上だが、この3つのみで5勝を達成するには全部出て全部勝つしかないので、クラシック三冠をあきらめ菊花賞ではなく秋天に出る必要がある。

クラシック級で固定ライバルのいるJC出走必須、有馬記念を2回、最後の2つは1着必須と育成難度は高め。史実における最も有名なレースであろう秋天の出来事も、ウマ娘としての物語に翻案されて描かれる。
「史実の主なライバルにあたるウマ娘がいない」ことを踏まえつつ「古馬では長く勝利が遠ざかった」要素の再現としてか、「『史実のライバルたちの親にあたるウマ娘』がシニア級戦線に参戦し、激戦が始まる」という特殊な筋書きが取り入れられており、クラシック秋以降の該当するレースに登場してくる。
（ルーラーシップ→エアグルーヴ（「ゲート難」持ち）、ヒルノダムール→マンハッタンカフェ、ブエナビスタ→スペシャルウィーク、ペルーサ→ゼンノロブロイ（レース初登場）、ダノンシャンティ→フジキセキ（本来なら適性のない追込・長距離対応））
特にスペちゃん（ブエナビスタ）はこの中でも突出した存在であることを反映してか特に能力が盛られており、目標レースによく出てくるので1着必須じゃない目標レースの難度は結構高い。
あとはトーセンジョーダンが史実通り絡んでくるほか、最後のシニア級有馬記念ではゴールドシップが登場。近親であるオルフェーヴル（フラッシュの4歳時＝2011年での勝ち馬）役にも見えるが、直前の秋天が1年飛ばした2012年にあたることを踏まえて2012年の有馬として見れば代役ではなく史実通りになる。

ウマ娘ストーリーで両親と顔合わせしたり、ストーリー上のライバルがいないためトレーナーとの関わりが目立ち、その中でフラッシュも強めに好意を主張する行動が目立つこと、最終的にエンディングでサプライズドイツ帰省に連れて行かれる……といった要素から恋愛強者といった方面で話題に挙がる筆頭でもある。

サポートカード

SR［0500・定刻通り］とR［トレセン学園］が初期実装。いずれもスピードタイプ。

SR［0500・定刻通り］

サポートイベントに於いては、エイシンフラッシュの完璧主義とナチュラルにスパルタな所に振り回されつつもトレーニングには真剣なスマートファルコンと何だかんだ仲良く研鑽し合っている様が描かれており、なかなか微笑ましい。

サポートカードの性能としては、指折りの優良SR。
まずスキルヒントは差し寄りだが、「差し直線○」「差しコーナー○」「がんばり屋」とどれも差しであれば腐らない有用スキル。さらにどんな脚質でも役立つ「直線加速」「根幹距離○」も持っている。
イベントは連続イベント1が「やる気をUPして体力を回復しつつ体力の上限を上げる」、連続イベント2が「体力を回復しつつ有能スキル『末脚』ヒントを100%覚える」、ランダムイベントにも選択肢で体力回復ありと超優秀。
それでいてヒントLv・ヒント発生率・得意率といったサポート効果も無凸時点で完備している。

短所としては、友情トレーニング性能は平凡、レースボーナスが固有のみ（ファン数ボーナスはゼロ）という点がある。

SSR［Danke schön］

2022年 11月に登場した初のSSR。今度もスピードタイプ。
イラストは再現もこれで何度目だろうか最敬礼姿である。胸元は手でガード

これまでに何種類かある、グランドライブ環境に合致した友情トレーニング全振り型。
サポート効果としては先達にも負けず劣らずの優秀さ。所持スキル、イベントレアスキルの「差し直線」上位「鋭脚一閃」と、差し（＋中距離）に特化している点で差別化もできる。

直接関係ないがある意味欠かせないトピックとして、本カードの実装ピックアップ中に産駒のヴェラアズールがジャパンカップを勝利し、（同時実装 SRのナリタトップロードの主戦・渡辺薫彦厩舎の馬だったこともあわせて）すわサイン馬券かと話題を呼んだ。
さらに前述のサッカー案件とも時期が被っており喜びと悲しみのジェットコースター、このサポカのイベントでもリフティングを披露する場面がある。

その他

レースでは育成未実装だった初期からNPCとして登場。後方からすさまじい乳揺れ末脚で猛追する姿に、育成キャラクターとして育てられるようになるのが楽しみだったトレーナーも多いだろう。
ゴールドシップの育成シナリオにおいて、対戦経験があることから同期のウマ娘がいないゴルシの貴重なライバル枠としてトーセンジョーダンとともに登場していた。

メインストーリー第3章で史実でのダービーを制した際を再現したモノローグが挿入。周りのライバルの絢爛豪華な中、逆境を跳ね除け見事に掴み取った栄光は正に彼女の名の由来である『閃光』を表した相応しい雄姿なので彼女のファンは必見。

史上最高メンバーのダービー。そう言われていた。

そのとき揃った、あまりに煌びやかなメンバーの中で、

君は特別な存在ではなかった。

でも、『私は私』
過去の負けだって今は関係ない、

とでも言いたげな君はじっと蓄えた末脚を解き放つと、

閃光のような鋭い輝きを放って先頭に立った。
その光の名はエイシンフラッシュ

『私は私の道を往く』--いつだって強い人は自分を信じているものだから。

史実

父は凱旋門賞馬アーバンシーの弟であり英2000ギニー馬キングズベスト。母ムーンレディは交配後に妊娠した状態でドイツから日本に輸出され、日本で出産した（こうして生まれた馬を『持込馬』という）。父母ともドイツ牝系の出で、日本では珍しいドイツ色の強い血統構成である。ドイツのサラブレッド生産は優秀な繁殖牝馬を基軸としてそこに自身の影響力を強く出さない種牡馬を重ねていくというアプローチで行われており、アメリカやイギリスの主流血統やそれを積極的に輸入した日本の血統とは全く異質の血統が21世紀初頭まで育まれていた。

2009年にデビュー（福永祐一騎乗）。2戦目で初勝利を収めると、暮れから年明けにかけて、条件戦と京成杯を連勝。直行で挑んだ皐月賞には3着に敗れるも日本ダービー優先出走権を獲得。皐月賞上位のヴィクトワールピサ・ヒルノダムール、さらにはエアグルーヴの仔ルーラーシップなど、最高のメンバーとまで評された第77回日本ダービーにて、7番人気ながら直線上がり3ハロン32秒7という驚異的な末脚を繰り出して見事勝利。地方競馬（大井競馬場）から中央競馬に移籍して3年目となる鞍上の内田博幸騎手にダービージョッキーの称号をもたらした^※1。

しかし、その後は筋肉痛を発症して菊花賞を回避したり、ドバイWCに遠征するも微妙な結果で空気扱いになったり、王道路線を中心に走り続けるも1勝も挙げられない長いトンネルに突入する。それでも2011年宝塚記念ではアーネストリー（グラスワンダー産駒）の3着、同年有馬記念では三冠馬オルフェーヴルの2着と、馬券に絡む活躍も時折見せてはいた。

こうして迎えた2012年天皇賞（秋）。当時の天皇皇后両陛下（現在の上皇・上皇后ご夫妻）を御迎えした天覧競馬として開催されたこのレースでは、当時イタリアから短期騎手免許制度で参戦していたミルコ・デムーロ^※2を鞍上に迎え、フェノーメノ・ルーラーシップらを振り切り、ダービー以来2年半ぶりの栄冠を勝ち取った。
この時、デムーロ騎手がウイニングランの途中、両陛下のいる貴賓室付近で下馬し脱帽、片膝を着いて最敬礼を行った。この光景に対し、貴賓室から御観戦の両陛下は手を振って応えられ、スタンドからは拍手と大歓声が沸き起こった。
本来、不正防止の為^※3、騎乗馬が負傷・負傷の恐れがある場合を除き、検量室まで下馬する事は禁止されており^※4、今回の事案でも審議は一応行なわれたが、JRAが空気を読んだか特段の処分は行われなかった。

その後は2013年は毎日王冠(GⅡ)を勝利、香港でのクィーンエリザベス2世カップ・天皇賞(秋)で3着と好走したものの、2013年ジャパンカップ13着を最後に引退。翌年から種牡馬となる。

欧州色の濃さゆえ日本の牝馬と掛け合わせやすく、かつその割には日本の瞬発力重視の競馬にも対応できる期待が持てる事と、初年度150万円と安価な種付け料から、200頭近い牝馬を集める人気の種牡馬となった。産駒は2017年にデビューするも、地方で勝ち上がる馬を出す程度に留まったため評価は徐々に落ち込んでいた。
しかし2022年 1月、自身も勝利した京成杯(GⅢ)をオニャンコポンが勝利。産駒待望の中央重賞勝利かつ親子二代での制覇(グレード制を導入した1984年以来初の快挙)という明るいニュースを新年早々運び、秋には2世代上のヴェラアズールが京都大賞典(GⅡ)を勝利。オニャンコポンとは対照的に怪我に悩まされながら長い間ダートや下級戦で下積みした同馬は、さらに同年のジャパンカップ(GⅠ)をも勝利。父が4回チャレンジして跳ね返された大舞台を父譲りの末脚で見事に制した。一気に GⅠ サイアーまでのし上がることとなり、種牡馬としての活躍にも再び期待を持たれることになるだろう。