『ヤムチャ視点』とは、以下を指す。
- ゲーム『ドラゴンボール』シリーズにおいて、登場人物の1人であるヤムチャで操作するプレイ動画。
- キャラクターの動きが速すぎて常人には理解できない・見えない状態を表すタグ。単純にドラゴンボールの戦闘シーン(のパロディ)を表す場合にも使われるようだ。
本記事は2.について説明する。
概要
元々はMUGENで使われていたタグであったが、2012年4月現在ではMUGENに限らず使われている。TAS動画に使われることも増えているようだ
殺人貴や神速久那妓、トキなど超高速で移動するキャラクターや、ジェネラルなどワープを多用するキャラクター同士の試合が、ドラゴンボールにおける「速すぎて一般人には目視できない戦闘」を思い起こさせるためこのタグが付いた、と思われる。
類似のタグとして「DBでやれ」というものがある。ドラゴンボールの戦闘シーンを思わせる高速移動や、高速移動時にドラゴンボールのSEが使われていたりすることから付けられたと思われる。
何故ヤムチャなのか
孫悟空達の戦いが速すぎるせいで周囲にいる者達が見切れない、という演出は原作マンガでも見られる。例えば、孫悟空とマジュニアの戦いでは神やヤムチャや亀仙人が見切れず、戦いの場が上空に移ってからようやく気づくという描写がある(「空(くう)だー!」)。しかしながらこの話でも分かる通り、速すぎて見切れないのは特にヤムチャに限らない。
ちなみに、ヤムチャとサイバイマンの戦いを速すぎて見切れない悟飯の話なども存在する。
ヤムチャはサイバイマンの戦いで戦死してしまいフリーザ編が終わるまで蘇ることができず、その次の人造人間編では心臓病を発症した悟空を運ぶために戦線離脱している(この際に、自分がこの中で一番弱いからと発言している)。そのため、ヤムチャが悟空達の戦いをそばで観戦している機会が多いわけでもない。
では何故「ヤムチャ視点」というタグが生まれたのだろうか。
仮説一:実際にはそばにいないけど視聴者にはそばにいるように見えた可能性
界王星やカメハウスにいるヤムチャが映る→離れた場所での悟空達の戦い、という順でシーンが切り替わったことで、ヤムチャが観戦しているように視聴者が錯覚してしまったのではないだろうか。
そもそもこの頃のZ戦士にとって、戦いとは視力ではなく気で感じ取るもののような気もする。
仮説二:当初は別の用途で使われていたタグが、高速戦闘を表すタグに変わった可能性
一番最初のリビジョンには、『元ネタはドラゴンボールに登場するキャラクターヤムチャの視点から特別に見られる「ヤムチャの気持ちが分かる動画」』と書かれているが、この「ヤムチャの気持ちが分かる動画」という動画は確認できておらず、代わりに10/07/31の時点では「ヤムチャの気持ちが分かる動画」というタグが確認できた。
「ヤムチャの気持ちが分かる動画」というタグが前身で、それがもっと短い「ヤムチャ視点」というタグに変わった。という意味なのかもしれない。
同じく一番最初のリビジョンでは、「キャラクターの動きが速すぎて」と説明はなく、「神々の黄昏」と混同された説明になっており、実際に関連動画として挙げられている動画には、最初のリビジョン当時は「ヤムチャ視点」のタグが付けられていたことがコメントログから伺えるが、動きが速過ぎる要素がないからか現在はタグが付けられていないものがある。
このことから、当初は理解出来ない試合、戦闘力がインフレしすぎた試合全般に付けられたタグだったが、いつしか動きが速すぎる試合に限定されて付けられるタグになったのではないかと推測される。
仮説一はヤムチャが戦闘力のインフレについていけなくなったことが原因の一つで、仮説二は戦闘力のインフレについていけなくなった人物の例としてヤムチャが使われたことになる。
インフレについていけなくなったのはヤムチャに限らないが、ナメック星に同行したブルマは非戦闘員なので恐らく全ての戦いが見えないだろうし、チャオズは人造人間編で戦力外告知されて置いてかれてしまったので観戦すらできない。
直接相手と戦うには力が足りないが、観戦できる程度の戦闘力は、ありそうなキャラとして選ばれたのが、ヤムチャなのかもしれない。
関連動画
MUGEN
ドラゴンボールの戦闘シーンのパロディ
TAS
現実
関連項目
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