公野櫻子とは、ライトノベル作家であり、通称「GOD」である。東京都出身
概要
1999年に電撃G'sマガジンで読者参加企画の「シスター・プリンセス」がデビュー作であり、この作品をきっかけに有名作家となる。以後、2003年に電撃G's Radioの企画で始まった「パピー・ガールズ」、同年に読者参加企画の「Strawberry Panic」、2007年にG'sマガジン200号記念企画の「Baby Princess」、2010年に合同企画の「ラブライブ!」、2015年に「ラブライブ!サンシャイン!!」の原案、原作、監修などを行っている。
作風など
自身の過去の経験談が創作のもととなっており、作品形成においては要約すると「作品とは自分が創るものではなく、既に存在しているものを文章に書き起こすもの」だと語っており、兄がいたこと(シスプリ)、女子高に通っていたこと(ストパニ、ラブライブ)、数多く集まった親戚の思い出(べびプリ)という経験から作品が作られてきた。
書き方については本人からはキャラになりきって書いており、G'sの編集部からは「巫女」と呼ばれていたとのこと。
作風についてはシスプリの企画を行った高野希義氏曰く、「少女小説風なテイストであり、児童文学的な話法」と評している。特徴としては♡などを使うことが多いこともあって、ネットでは「文体が痛々しい」、「読みづらい」などと言われたり、おっさんが書いていると誤解されたりしているが、れっきとした女性である。文体が痛々しいという意見は概ね同意であるが
男性視点ではなく、ヒロイン視点で書かれることが多く、男性をメインに置くことは少ない。ただし、べびプリの小説版では初めて小説で「男性視点」を用いている(ちなみにプロットを書いたシスプリのゲーム版でも男性視点を用いている)。
ぶっ飛んだ設定やアクの強いキャラ、かなりギリギリな表現などが存在しつつもそれをしっかり活かしつつ可愛らしくまとめており、特にシスプリの「兄1人に12人の妹」(元々は「兄1人に妹1人」という設定)やべびプリの「19人姉妹」というぶっ飛んだ設定でも作者が書いた話を読むと納得出来る話になっている。
人物
基本的に不明である。あとがきはべびプリの小説第三巻まで数ページ単位のあとがきを書いたことが無く(書いても数行から1ページ未満)、インタビュー記事もなかなか出てこないので大百科編集者泣かせな人でもある。ただし、べびプリのアニメ上映会や電撃のイベントに登場しているため、全く出てこないわけではない。
しかし、数少ないながらも検証していくと人物像がわかってくる。
- 変わった印象を持つ人
作家なのに話を書くのが苦手と言い、あとがきはマイナスイメージが強くなることから鬼門と公言する人である。性格についてはネガティブ思考と自称しており、ラジオ出演の際には「人前に出るのが苦手なのでこれまでなるべく外に出ない様にしていたので、今日はすごーく緊張しました。いろいろ大目に見て下さい」とかあとがきでは「(ネガティブすぎて編集部が)あきれてもうリクエストは来なくなる」と言っているほどである(ファンとしてはもっと発言してほしいです)
性格についてはべびプリで例えると星花と自認している(つまり、臆病)。ちなみにべびプリで好きな姉妹は夕凪。
ただ、自称ネガティブ、人前に出るのが苦手なのにラジオでは桑谷夏子と藤田咲に負けんばかりの勢い、べびプリアニメの上映会では感想が開口一番「物凄いおっぱいアニメ」と評したり、19人姉妹について弄っていたりと臆病の割にははっちゃける性格だと考えられる。
他にも何かと「爆弾発言」が多い先生だと判明している。 - 勉強家?
ヒロインの数だけヒロインの趣味はあるのだが、趣味に関する知識が広く深いこともあり、勉強家であることが窺える(子供の頃から本ばかり読んでいたという発言もあるため、読書家でもあるらしい)。
べびプリの麗のキャラ設定に関しては桑谷夏子や藤田咲からドン引かれるほど鉄道に関する知識を得ていたらしい(ちなみにべびプリの作画担当が「鉄道むすめ」のみぶなつき先生だったためにみぶ先生本人がmixiで「知恵入れはしていない」という弁明が出たほどである)。
ラブライブの絢瀬絵里の設定に関してもサンライズ(室田雄平)から送られた絵が(予想外の)金髪碧眼であり、東京における白系ロシア人(いわゆるロシア革命で亡命したロシア人)の社会情勢を踏まえながら、設定を築いたとのこと。
サンシャインの名前や設定については芹沢光治良や彼にまつわる伝記である『評伝芹沢光治良―同伴する作家(著:勝呂奏)』の影響を受けている。(それにしたって、ネーミングセンスは良くも悪くもGODらしい。特にルビィ)
宗教に関する知識が豊富である節がみられる(女子高に通っていた影響か?)。
GODの由来
公野先生は以前から公野女史、公野神、公野御大、公野ママなどと呼ばれていたが、GOD(ゴッド)と呼ばれるようになった由来は「Baby Princess」の十九女あさひの誕生日以降である。
普通なら同じ年齢でループ(いわゆるサザエさん時空)することが可能であるが、あさひはまだ0歳であり、1歳にしなければならなかった(0歳の誕生日はつまり出産であり、矛盾が生じる)。
しかし、公野先生が取った行動は0歳の誕生日という漫画でもやらないことをしてしまい、時空を歪ませたことからこう呼ばれるようになった。その後、年齢が上がる話を書いていることは内緒である。
GODがやってきたこと
電撃G'sの企画作品は読者の反応を見て、設定変更が多少行われるのだが、公野先生はかなり大きな設定変更や「なんということをしてくれたのでしょう」や「爆弾発言」が多い先生である。
- 一人称が変わるのは当たり前、二人称がコロコロ変わることも(シスプリなど)
- あとがきにて兄に対する愛について「ホントに書いてる私もちょっとあきれてくるくらいに、」という感想(シスプリ)
ちなみに、更に続きとして『「お兄ちゃん大好き♡」というあの麻薬のような言葉が・・・』とも - あるヒロインの小説をやけくそ気味に書いたと発言(シスプリ)
なお、ファンからは大好評であったために「やっぱり、世の中ってわからない」とべびプリのあとがきにて発言 - 兄弟姉妹がいなくなった(ストパニ、ラブライブ)
- 父親の国籍が変わった(サンシャイン)
- 学年が変わった(ラブライブ、サンシャイン)
誤植だったとはいえ、15歳なのに彼氏いない歴17年という珍発言(ラブライブ) - 無垢な性格ゆえの過激な発言(パピー・ガールズ)
- 図書館は逢い引きの場所で通称「秘密の花園」(ストパニ)
- 企画会議で6人姉妹から「この業界、小学生お好きな方が多いので」となり、延長して19人姉妹となった(べびプリ)
更に20女も加えようと桑谷夏子と考えていた(妊娠状態)。 - 0歳の誕生日(べびプリ)
- ファーストシングルのラジオドラマの事故自己紹介から公野節全開(ラブライブ)
自己紹介が何事もなく終わったものも(サンシャイン) - 対談にて海未のほのキチさに「思ったよりも穂乃果ちゃんラブになってしまいました(笑)」(ラブライブ)
- ある挿絵の注文に対して、作画担当から申し開きされた(ラブライブ)
- 別の作画担当からはここ数年で「♡」を使う率が1000倍くらい増えたと発言(ラブライブ、サンシャイン)
- 演技のお時間(インタビューのお時間)という名の火傷のお時間(ラブライブ、サンシャイン)
あまりに恥ずかしい台詞や意味深な台詞、これ言わせたいだろという台詞、更にはエロい台詞で多くの声優は大火傷を食らうことになり、新田恵美は笑いながら半ギレ、内田彩は半泣き、Pile様は撃沈という目に遭った。しかし、火傷を負うどころか模範回答越えをしたそらまる先生もいる。
アニメに関して
アニメに関してはあまり干渉することはなく、製作陣に任せることが多いらしく、アニメと原作でキャラが違うということもよくある話である。例としてはべびプリのOVA版も注文は水着シーンの挿入のみであり、それ以外の注文はなかったため、後日の上映会で「物凄いおっぱいアニメ」という発言に繋がるわけである。
他にもラブライブのアニメ版に関するインタビューでも「楽しんで見てる」と発言しており、ほとんど関わっていないとされている。
そのため、ウニメ、キマシタワー、おっぱいアニメ、ラブアローショットについてはほぼアニメ制作側のせい。
霧賀ユキ
公野先生の作品で語りに外せないのが、霧賀ユキ先生である。シスプリ、ストパニ、べびプリ(とハピレス)の4コマキャラやSDキャラを手掛けた公野先生の生き証人となる。普通は4コマなどを出すときには原作者や編集からのチェックが入りやすいが、霧賀先生の場合は編集から「公野先生の世界観がわかっている」という理由でほぼノーチェックだったらしく、公野先生も霧賀先生をだいぶ信用していたらしい。ちなみに両人が顔を合わせた時には公野先生から霧賀先生を美貌の関係で褒めていたらしい(なお、GODも見たことある人はGODも可愛らしい人と評しているらしい)
ラブライブ以降は霧賀先生は公式と関わらなくなったが、「公野先生の世界観がわかっている」ということもあり、非公式でありながらもかつてのファンからは絶賛されている。
作品紹介と関連動画
シスタープリンセス
伝説の始まりとも言ってもいい作品。12人の妹という衝撃的な設定が話題を呼び、一大ブームを巻き起こした。今でも「12人の妹」という設定はネタになるほど有名である。
パピー・ガールズ
電撃G's Radioの企画で始まったラジオドラマである。リスナーは「おじさま」となり、母親を亡くした仔犬系5人姉妹の誰と結婚するかというリスナー参加企画である。ラジオ企画なので少々マイナーであるが、やはり公野節全開である。
Strawberry Panic
男性メインの雑誌としては異例の百合物として登場。キマシタワーの語源も異論はありつつもアニメ版からと言われている。
Baby Princess
シスプリの後継作(本人談)。シスプリとはまた違うアクの強い19人姉妹の日記が大きな話題を呼んだ。
ラブライブ
電撃G's、ランティス、サンライズによる作品。
右の動画は公野先生お手製の自己紹介ならぬ事故紹介である。
ラブライブ!サンシャイン!!
その他
左は先生のラジオ初登場。べびプリ制作の過程がわかる。
右は先生がコーナーのために一肌脱いでくれました。模範解答=大火傷
ちなみに模範回答越えをした回答はこちらです(16分13秒あたりから)。
関連コミュニティ
関連項目
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