雨取千佳(あまとり ちか)とは、週刊少年ジャンプで連載されているワールドトリガーに登場するキャラクターである。
概要
ワールドトリガー主要四人のうちの一人。(残り三人は空閑遊真、三雲修、迅悠一)
近界民ホイホイであり、後に玉狛のトリオン怪獣(モンスター)と呼ばれるようになる。
人物
年齢 | 13歳→14歳(中学2年生) |
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誕生日 | 2月11日 |
星座 | かえる座 |
血液型 | A型 |
身長 | 140cm |
好きなもの | 小動物、子供、 白いごはん、働くこと |
所属 | ボーダー玉狛支部 玉狛第2(三雲隊) 隊員 |
ポジション | スナイパー |
見た目
黒髪のセミロングで見た目は幼い。身長は小さめ。頭のてっぺんにアホ毛が立っている。
生い立ち
小学生の頃から"何か"(トリオン兵)に狙われてきたが、当時は近界民については余り知られて居らず、両親にも信じてもらえなかった。小学校の頃の友人、春川青葉(アニメにおいて名前が判明)は信じてくれていたが、ある日行方不明となってしまう。さらには本編開始およそ半年前に兄である雨取麟児も行方不明となってしまい、誰かに助けを求めることがトラウマとなってしまっている。
性格
トリオン量
とてつもなく大きい。測ってみると黒トリガー並みと言われたり、ここまで大きいものは余り記憶にないと言われるぐらいに大きい。そのため、トリオンが欲しい近界民から狙われ続けていた。
怪獣と呼ばれるぐらいのトリオン量を誇るスナイパー。ドッカン型アイビスを使えば余裕で壁・家屋、堅いトリオン兵もぶっ壊せる。
サイドエフェクトも持っていると思われ、近界民やトリオン兵の接近を察知し、居所を把握することが出来る様子。
経歴
友人と兄が行方不明となってしまい、頼ることを苦手としていた千佳。ある日、兄が家庭教師をしていたことで知り合った、ボーダーに所属している三雲修と待ち合わせをしていた。待ち合わせ中、自転車に乗ろうとしていて悪戦苦闘する白髪の少年と出会い、自転車の乗り方を教えた。和やかな雰囲気だったが、トリオン兵が出たというサイレンが響く。それより前にトリオン兵の接近に気付いた千佳は誰にも迷惑はかけられないと警戒区域内に入り身を潜めるも、携帯電話の着信音が鳴り響きトリオン兵に見つかってしまう。間一髪のところを白髪の少年に助けられ、そして駆けつけた修がトリオン兵を倒し、事なきを得る。修は白髪の少年、空閑遊真を千佳に紹介した。
千佳が狙われる原因を知りたがっていた修だが遊真はトリオンぐらいしかないと答える。近界民が"こちらの世界"に来るのは十中八九トリオンが目的であり、狙われまくるのならば原因はおそらくそれだろうと。千佳は遊真のお目付役であるレプリカによってトリオン量を量る。修のキューブが小さいのに対して、千佳のキューブは非常に巨大。対策を考えようとする修に千佳は今まで逃げてこられたのだからこれからも平気と答えたが、そこにボーダー所属の三輪隊が現れ、遊真と戦闘になる。千佳は遊真が近界民であることを知る。
修が、三輪隊と遊真の戦闘を仲裁した迅悠一と共にボーダー本部に報告に行っている間、ボロボロの神社の前で千佳と遊真は修について話したり、「さらわれた人達がどうなるか」を話す。遊真の回答では「国によるが、トリオンが高い人間は"むこう"でも貴重なので大事に扱われる」とのこと。
そして修、迅と合流し、千佳は遊真達と共に玉狛支部を訪れた。そこで千佳は玉狛所属オペレーター、宇佐美栞から「A級隊員の選抜メンバーが"むこうの世界"に行くことがある」ということを知る。
その話を聞いた千佳は、友達と兄を探すためにボーダーに入隊することを決意。修と話す。栞や修に諭されるが、じっとしていられない、少しでも可能性があるならば、と返答。千佳の意志が固いことを知った修は千佳とチームを組み、玉狛支部からA級を目指すことにした。それに遊真を誘った。
「リーダーは修」と言う遊真に「私も修くんがいいと思う」と同意。三人はチームを組んだ。(正式登録は大規模侵攻後)
チームを組むことになった千佳だが、まずは戦闘員かオペレーターかどちらを選ぶか問われた。遊真は戦闘員を薦める。トリオン量が大きいのもあるが、近界民に狙われたときのために千佳も自分で戦えるようになるべきと言うことから、千佳も、戦えるようになりたいと戦闘員を選択。次にポジションだが、修の進言や栞の判断で狙撃手(スナイパー)となった。
入隊までまだ時間があるので、マンツーマンでコーチをつけて予習しておくこととなり、玉狛第1の隊長である木崎レイジから狙撃について教わることとなった。何故木崎かと言えば玉狛で唯一のスナイパー経験者のため。(木崎はボーダー唯一の完璧万能手である)
玉狛支部特製スナイパーセットトリガー(三種の狙撃銃+レーダーに探知されないマント、バッグワームがセットになったもの)を装備し、まずはきちんと的に当てられるようになれと練習。レイジは防衛任務のために一時離れた。
数時間後、帰ってきたレイジが見たものは、大量に撃たれた的とせっせと練習する千佳であった。
膨大なトリオン量もあるがそれに加えて千佳のこつこつとした性格によりずっと打ち続けていたのである。恐らくはレイジが入ってこなかったらエンドレスで撃ち続けていたであろう。
着実に的に当たるようになった千佳はレイジから実践的(B級に上がったときに習うことも含まれる)狙撃手の基礎を教わる。
そして、入隊日を迎えた。
戦歴
入隊日、入門狙撃編が始まる中、先にレイジからB級部分の基礎を習っていた千佳は、「撃ったときに走らなくていいんですか?」と質問。担当である東春秋から「今は走らなくても良い」と言われ納得する。各種狙撃用トリガーの違いを聞き、ドッカン型アイビスで千佳は遠くの的を狙い、狙撃した。
放たれた弾はひたすら真っ直ぐに飛んでいき、本部の壁に大穴が開いた。
この一件は後に外壁ぶち抜き事件と呼ばれる。
穴が開いたことをひたすら謝り続ける千佳。東が佐鳥賢に色々押しつける中、やってきたのは開発室長の鬼怒田だった。鬼怒田は、千佳に離れて暮らしている娘を重ね、きらきらとした笑顔で壁はすぐに直せると言い、千佳を安心させる。そして出来る男、鬼怒田は外壁を強化した。これにより大規模侵攻時、本部が爆撃型トリオン兵に狙われた際に耐えることができた。強化がなかったら大穴が開いていたところである。
この一件で千佳にすごいねーと声をかけてきたのはC級隊員の夏目出穂。同じ学校だった出穂と千佳は仲良くなる。
大規模侵攻編
救助などに関してはトリガーの使用許可が下りたC級隊員達は一般人の避難を手伝っていた。敵方アフトクラトルは、そこへトリガー使い捕獲用トリオン兵ラービットを差し向けてきた。ボーダーのC級隊員のトリガーには緊急脱出(ベイルアウト)機能が付いていないことを調査によって把握していたからである。
C級の援護に来ていたのは木虎藍と修であったが、一戦交えたばかりの手負いの木虎は捉えられキューブ化してしまう。状況が一気に不利に傾く中、千佳もまた狙われた。出穂が発砲し、千佳を守ろうとするも自身が捕まってしまう。それでもなお千佳に「逃げろ」と呼びかける出穂、修もまた「逃げろ千佳」と叫ぶ。トラウマが呼び起こされ動けなくなってしまった千佳であったが、ふと脳裏に遊真の言葉が浮かび上がり、戦う力を身につける決心をしたことを思い出す。震えを振り切り、千佳は出穂が落としたアイビスを手に取り、本項目冒頭の台詞を想い、発砲した。
最強戦闘部隊・玉狛第1が駆けつける間、千佳はアイビスで再び発砲するが、今度は避けられてしまう。
玉狛第1の到着により事態は好転したかに見えたが、今度は人型近界民達がやってくる。その中の一人のトリガーの能力である磁力で千佳がさらわれそうになるも、間一髪修や木崎らのお陰で助かる。
木崎、小南が人型近界民二人を足止めしている間、千佳は修たちと本部への連絡通路へ撤退するがその入口のドアが開かない。直接本部基地を目指すも、お次はラービット7体が強襲。そこへ米屋・出水・緑川の三人が到着する。
ラービットと他メンバーが戦う中、千佳は修のトリガー(アステロイド)に自分のトリオンを使うよう提案。トリガー臨時接続により修はアイビスの砲撃に似たアステロイドを発射できるようになる。千佳のアイビス砲に匹敵する威力をアステロイドで出せたのだ。それもこれも千佳のトリオン量が怪獣レベルだからである。
出水は天才だが千佳は怪獣であり、この砲撃が出る話(コミックス8巻・67話、大規模侵攻16)ではトリオン量の差によってアステロイドの威力が非常に変わるということがよく分かるようになっている。
千佳のトリオンを使った修のアステロイドでラービット一体を全壊。事態が好転しようとした矢先、その巨大なトリオンはアフトクラトルの司令官、ハイレインを呼び寄せてしまう。ラービットの件で調子に乗ってしまった修は、出水に逃げるよう言われるもハイレインに攻撃を仕掛け、結果、千佳がトリオンキューブにされてしまう。
空閑を待ち伏せる間宮隊が隠れる家をアイビスで壊し、間宮隊を家から吹き飛ばすような形で追い出した。
スナイパー有利に傾けたマップにおいて、荒船隊に向かって狙撃をすることで諏訪隊に荒船隊の居場所を特定させることに成功。
その後も、空閑のピンチに砲撃を放ち空閑を助けることに成功するも、荒船に狙撃されベイルアウトしてしまう。
川で大きく分けられたマップに暴風雨という天候を選択した那須隊は転送直後から合流を目指すが、その事態を危惧した修の指示で川を渡す橋をアイビスで破壊する。
さらには試合の終盤、堤防を破壊し、修への援護をして勝利に貢献した。
犬飼、辻、奥寺、小荒井が屋内で繰り広げる乱戦地帯にアイビスによる砲撃を放つ。人が撃てずレーダーを見て撃ったためか当たらず、すぐさまベイルアウトしようとするも60m以内に東がいたためランク戦のルール上ベイルアウトできず、結果、点目当てに追われることとなる。
空閑のアシストを受けつつ逃げる千佳。そこに絵馬が、千佳を追う犬飼に対して狙撃する。その隙に逃げ、自主ベイルアウトする。影浦隊に救われる形となった。
戦闘スタイル
狙撃手なので姿を隠して安全距離から撃っていく。豊富すぎるトリオン量によるアイビスの攻撃は威力が凄まじい。
「ぶっ放せ チカ子!」
という会話を大規模侵攻時にしていたが、チカ砲がまともに家に当たった場合、家は余裕で木っ端微塵である。
ランク戦においては、アイビスの破壊力を武器に建物や地形を壊すことでチームに貢献する。
しかし、弾が生身に当たった時のことを考えるためか、実戦で人に弾を当てられないことが判明する。
それにより千佳が鳩原のように潰れてしまうことを危惧した絵馬の提案により、当たっても相手が吹き飛ばない鉛弾(レッドバレット)を使用するようになる。
通常鉛弾を使うと弾速が落ちるが、彼女のあまりあるトリオン量により弾速が引き伸ばされたライトニングと絡めて使うことで、実戦でも使えうる弾速を手にしている。
鉛弾にはシールドが効かないため、狙撃に対してシールドで防ぐのが定石の対戦相手はこれに苦しめられることになる。
また、接近されたときの対策として、ハウンドも(鉛弾と絡めつつ)使用する。
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関連項目
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