鼻毛鯖とは、NECのネットワークサーバーExpress5800/S70 タイプRB、またはExpress5800シリーズのことを指すネットスラングである。
概要
PCオンラインストアのNTT-X Storeが、NEC製サーバーの特典として鼻毛カッターを付けたことに由来する。パソコンとPCパーツを抱き合わせ販売するということは珍しくなかったが、サーバーと鼻毛カッターという不可思議な組み合わせは前例がなく、また製品としても格安であったため一部でコアな人気を呼び、程なくして鼻毛鯖という愛称が定着した。
OSやモニタは付属しないものの、CPUやHDDなど最低限運用に必要なものが全て揃って16,800円(2010年11月当時)と非常に安価だった。スペックは値段なりだが、自作するよりも圧倒的に安く国内メーカーのサポート付きということもあって、再販のたびに数時間で完売するほどの人気を誇った。これまでの合計販売台数は8000台以上と言われる。
鼻毛カッターの評価
特典の鼻毛カッターはパナソニックのER-GN10というモデルで、市場ではだいたい1000円台半ばで売られている。乾電池式で安心の国内製造品。メーカーの製品HPによると「鼻毛だけでなくマユ、ヒゲ、耳とマルチに使える」とのこと。アマゾンや価格.com等のレビューを見ても概ね高評価である。
タイプPJ
2011年7月、NTT-X Storeから鼻毛鯖の後継機種としてExpress5800/S70 タイプPJが発売された。今度の付属品は先の鼻毛カッターではなく、電動シェーバーおよびヘアーアイロンである。これだけなら鼻毛カッターほどのインパクトはなかったが、担当者は何を血迷ったか思ったか、それぞれに「サーバー男子」「サーバー女子」と命名して販売。再び話題となる。
ニュースサイトやブログなど各所で取り上げられ、一定の宣伝効果はあったようだ。
タイプSR
鼻毛鯖の取り扱い開始から1年半が経過した2012年5月23日、NTT-X Storeは3代目となるExpress5800/S70 タイプSRの予約を開始した。今度の特典は電化製品ですら無く、日食グラスである。折しも5月21日の金環日食が終了した直後というタイミングであり、2ちゃんねるやTwitterでは「吹いたw」「完全に在庫処分だろ・・・」「担当者はネタを提供しないと気が済まないのか」などの声が聞かれた。
タイプhf
2012年11月、NTT-X Storeはスリム筐体を採用したExpress5800/S70 タイプhfの販売を開始した。タイプSRまでのシリーズとは拡張性等が大きく異なるため鼻毛鯖として扱われないことも多く、一部からは薄毛鯖と呼ばれ区別されている。
デル鯖鼻毛特価!
2013年7月、NTT-X Store自らメールマガジンのタイトルに「デル鯖鼻毛特価!」 という文句を使用した(掲示板>>15参照)。内容はDELLのサーバーPower Edge T320に鼻毛カッターが付属するキャンペーンである。ただし、初代鼻毛鯖はほぼそのままの構成でデスクトップPCとして使用できたものの、こちらは体積比約2倍の純粋なサーバーである。
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関連項目
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