ニコニコ大百科

分かる。基本的にほのぼのした漫画だけど、漫画家の母親が出る時だけ妙に空気感が変わるんだよな。それでいて作中でそこまで責められるシーンも無いという中途半端さ。そもそも身寄りのない子供を引き取って子育てするのがメインテーマなんだから漫画家である必要性も母親が登場する必要すらない。消息不明で最後まで登場しなくても物語には何の関係もないのに時々物語に絡んでくるから余計異質な存在になってる。

りんが（自分と違って）大事に育てられている妹を幸せそうに抱っこしているシーンはいい話にしようとしている分余計に凄まじいおぞましさを感じた。

上の人のように勧善懲悪を求める人がいるのも、結末が気持ち悪いって表に出す人がいるのも、自分の中のこうあるべきっていうレールから外れてるものを認められないのがなんつーか人間の性なんやなって。そういう人を批判するわけでも否定するわけでも、作品を全肯定するわけでもないけど、全部ひっくるめた歪さが俺は好きだなあ。

こうやって肯定的な意見も否定的な意見も発信されてて目に留まるのって、裏を返せばすっげー自由ってことだし。流行りとか名作とか、評価が偏ってる作品は作品の評価に印象が引っ張られて純粋に楽しめないからこういう自由な雰囲気の方が落ち着くわ。

正子の場合はまぁ世の中には母親になれないタイプの人もいるし、イザ子供を産まれてからそれに気づくってこともあるから、虐待や最悪の場合になる前に親を辞退したのは正子なりに模索したんだとは思う。
けど、何でまた子供を作っちゃうもんかね。
あんな優しくていい子ですら親になるの無理ってなる位なのは分かったんだから、もう二度と親になるんじゃないよと。

２部はどうしても作者の倫理観のズレを感じる部分が目に付く。
血のつながってない設定は悪い意味でそれなんてエロゲー的な扱いでしかなかった。