ニコニコ大百科

いちおう真実は推理できるように作られてるよ
EP5からはひぐらしと違って解答編じゃなくて応用編だから全部のエピソードで騙しに来てることに気づけばね
特にヤスがEP1~4の犯人というEP7のミスリードにはみんな騙されたまま
わざわざEP7の最初に使用人は犯人じゃないという赤字も用意したり
最後にヤスの話と全然違う悪い金蔵の話をクレルがしたり
ベアトの師匠が全然違ったり　判り易い疑問点残してるのに

こんな読み味の作品他じゃ絶対に味わえない、理解できた瞬間輝き出す
完璧なアニメ2期作って欲しいわー

じゃあ全EPの大まかなトリックと犯人教えてくれ
こういう事言う人って結局何も言わんから一切信用出来ん
普通に漫画版の展開が真実じゃないの？

なぜかうみねこは偉そうに解説しようとする奴に限って
「しんじつはじぶんでみつけだしてね！」だからな
実際にはうみねこを擁護し、理解してるつもりになっている自分に酔ってるだけなんだろう

だって答えだけ言っても信じないよ
EP5の最後で戦人が何に気付いて魔術師になれたのか
EP8の最後で縁寿が赤字に負けなかったのはなぜか
ベアトの心臓は何か
これらの答えは同じでうみねこの一番重要な謎だけど
大抵の人が最初は拒絶するような答えだよ（俺もそうだったし）
ただ、その謎の答えから逆算すればEP1~4の真実も判る様になってる

まぁ俺もEP8で答え判らずに怒ってブログ周ってやっと納得できる答え書いてある所を見つけただけなんで偉くもなんともないわな
嘘を真実と思わせてそのまま放置する仕掛けがいっぱいあるし
推理の最初の段階で拒絶されやすい内容が含まれてて
大抵の人はそこで推理しなくなる（話聞いてくれなくなる）構成を
多数の人を数年間騙しとおすために竜騎士も狙って作っただろうし
まぁ竜騎士自体が明かした答えじゃないから100％真実とは言えないけど
ヤスが犯人だけでは説明できない大体の謎や違和感に説明ついたから俺は納得した

どうやら煽りでなくて真面目に考えてるタイプみたいだから1174の暴言は謝るよ
（言い訳になるけど、EP8の後に単なる煽り目的で「真実は別にある」とか
「自分で辿りついてみせろ」なんて輩が大量にいたもんだから
すっかりこ手の話題には疑心暗鬼になってしまったのよ）

そもそもうみねこという物語自体が複数の解釈をして遊びましょうってコンセプトで
作られた作品でもあるから自分で納得できる答えを探そうって事自体は全然ありな事だと思うよ
大体答えが提示された漫画版が出た後であろうとも

ただまあ、今さら6年も前に、しかも炎上と共に終わったうみねこを
今さら熱心に考察して新しい解釈を見つけよう！とまで夢中になれる人なんて
早々いないのも事実なわけで、うみねこの擁護やいいとこを挙げたいなら多少突飛だったとしても
推理を載せちゃった方が手っ取り早いし人に優しいよ、って事なのよね

1.うみねこのジャンルって結局何なの？
2.うみねこの謎を解く方法は何？
3.その方法を使ったEP1~4の再解釈
ってここまで説明して初めて納得できるものなので長くなる
まぁ今更推理なんてってのも判るし要点だけ纏めて書いてみようか
それでも長いと思うけど

1.うみねこのジャンルって何？
うみねこのパッケージに「愛が無ければ視えない」や「推理は可能か不可能か？」、「アンチファンタジーｖｓアンチミステリー」ってキャッチフレーズが書いてあったのは覚えてるでしょうか

99％の皆さんはうみねこを「ミステリー」として読んだでしょうが結論から言うと、うみねこは「ファンタジー」「ミステリー」「アンチファンタジー」「アンチミステリー」のどれでもあるという事です

さらに言えばその4つどれで読むかで全部犯人が違う
そういう仕掛けになっています（面白いでしょう？）
そのために色々わざとぼかして複数の状態が重ね合っている描写がたくさんあります

「ミステリー」で読めば答えがEP7に書いてある通りになります
うみねこを「ミステリー」で読むには赤字が必要で犯人はヤスとなる
これは間違ってません

「ファンタジー」で読めば犯人は当然ベアトリーチェになります
魔女ベアトリーチェが魔法でやった　何度も自供してましたね

では、「アンチファンタジー」と「アンチミステリー」は？

まず「アンチファンタジー」ですが本作中でこの立場の人はEP1,2のメタ戦人しかいません この戦人何かメンドクサイ条件も付けてましたね？
1.この事件は魔法ではなくトリックで説明できる
2.犯人は親族や使用人たちではない

この条件を満たせる人物これも作中1人しかいません
そう、古戸エリカです
え、赤字と違うですか？いえいえアンチファンタジーで読んでるのです
赤字が絶対の真実なんてファンタジー（ミステリー）な物信じてはいけません　その立場で信じるからその時の戦人は無能なんです

悪いけど絶対作者そこまで考えてないよ
ここまで猫箱を追いかけてくれた人たちを、最後の最後に、猫箱の中に招待してもよいのではないかと
って漫画版の後書きにある以上漫画版の描写が正解でそれ以上の解釈が入る余地は存在しない
考察するのは勝手にすればいいけどそれによって得た答えはただの拡大解釈であり真相ではない

EP8の最後「魔法」と「手品」を選びましたよね　これって「ファンタジー」と「ミステリー」を選ぶみたいにミスリードされてるけど
実際は「ファンタジー」＆「アンチミステリー」、「ミステリー」＆「アンチファンタジー」を選んでいます

手品側を選ぶと助手に（妄想の）古戸エリカがついてきます
ミステリーの犯人はヤスの元ネタはポートピア連続殺人事件ですが
このヤス、主人公探偵の助手なのです
つまりわざとオマージュで手品側の助手として古戸エリカが出てくるのですね

手品側は犯人を捜すと決心するルートなので恐らく戦人は死んでて犯人が十八になって生きてます（そういう分岐のための選択だと思います）
そのまま続けば縁寿が犯人に犯人はお前だ！で終わったでしょう

1182コメさん 猫箱にはミステリーも入ってるので間違ってないと思うし
それがあなたの真実で構わないと思いますよ
EP8後に出た小冊子ではミステリーの前になんかあるみたいな描写もあるので私はそちらも信じますけど
どちらも大切な猫箱のかけらなのでお互い大切にしましょう

最後に「アンチミステリー」ですが
そもそもアンチミステリーで読むとは何というとこですが
例題として密室で人が死んでましたという状況に対して
「ミステリー」なら何かトリックを使って密室外の人が犯人ですが
「アンチミステリー」ならただの自殺という
なんていうか見たままというか身もふたもない感じのものです

うみねこを「ミステリー」として読むには赤字が必要ですけど、「アンチ ミステリー」なので赤字も信じません

じゃぁ解けないじゃんってなりますけど「アンチミステリー」的な手法で読み解くってのかカギになります
犯人ですか？犯人はベアトでしょ？金髪で若い女性　
そういう人居ましたよね　そう朱志香です

2.うみねこの謎を解く方法は何？
うみねこに残ってる謎の大体は「赤字を信じない」で「アンチミステリー」的な手法を使えば大体読み解けます
ちょっと前に書いた
・EP5の最後で戦人が何に気付いて魔術師(GM)になれたのか
・EP8の最後で縁寿が赤字に負けなかったのはなぜか
・ベアトの心臓は何か
の答えは　赤字は絶対の真実ではないってことです

EP5ラストの戦人はそれに気付き、脈絡もなくいきなり（赤文字ではない）金文字を使いました
ラムダはそれを見て戦人が赤文字が絶対の真実ではない事に気付いたことが判り戦人をゲームマスターと認めたのです
尚、戦人はここでベアトの遺志が判ったのでそれを守るため、それ以降は赤字は絶対の真実であると読者を騙す側に回っています

EP8の縁寿は戦人程には判っておらず、自分の中の真実が赤字より上と結論を出すことで赤字に負けませんでした
「魔法」側では親族はだれか生きている、「手品」側では犯人が生きているという、自分に都合のいい真実を赤字よりも信じることで自殺せずに前を向いて生きていったのです

ベアトの心臓はEP6のロジックエラーで差し出せば戦人は助かるが二度と使えず物語も幕を下ろすと言われていました
そらそうです　赤文字が真実とは限らないならほとんどの謎はそもそも謎ですらなく新たな謎も作れません

そもそもEP7はうみねこは「ミステリー」だよと主張するベルンがGMで
都合のいいかけらをかけらの海から世界を探し「ミステリー」の答え合わせをするためにゲームをやってます
そのせいでベアトの師匠が別人だったりといくつか齟齬がでています

EP7の終盤で犯人はヤスと判り悲しいベアトの心情が理解されました
なのにベルンがGMを降りた後、なぜかベアトの集合体であるクレルが悪い金蔵がいる世界を上映し始めます
クレルからしたらヤス＝ベアトの嘆きは理解されたでしょうがそれ以外のベアトの嘆きは全然理解されてないんです。リオンがもうわかったから上映を止めてと言っても止めないのは当然です

ヤス＝ベアト以外のベアト世界つまりアンチミステリ側世界の金蔵、それはこの悪金蔵です

これ以外にもうみねこは明かされてない2択がたくさあってミステリ側じゃない方が多分アンチミステリ側だと思います

崖から落ちた赤ん坊が女ならヤスとして育ちミステリ世界になり、男なら戦人になりアンチミステリ世界となります
崖から落ちてないとリオンになりますが、リオンの性別が明らかじゃないのはわざとでしょう
十八がエピローグ以外では名前と性別が判らないのもこれかと思います
十八が男なら戦人でアンチミステリ、女なら犯人でミステリの世界です

EP8の最後にルドルフが「俺は殺されかもしれんな・・・」の謎の答えが戦人は霧江の子だったと明かされました

これを見て俺はその程度なの？って感想を持ちました。わざわざEP1からEP8まで引っ張ってそれ？しかもその程度であの戦人がルドルフを殺す？むしろ霧江さんと仲良くなるんじゃ？って

でもこれが、金蔵＋2代目ベアトの子が戦人で引き取って育てるために子供が懐きそうな優しい明日夢と結婚し、その後霧江を助けるために再婚、会社の為に金蔵の子であることをばらし金蔵を継がせ協力を頼むなら？
これだけ自分勝手な理由なら”筋が通ってねぇ！！”って殺されそうなほど戦人は怒りそうです
戦人が高所恐怖症の謎も崖から落ちたとするならこっちの方がしっくりきますしね

ミステリの答えと並列にアンチミステリの答えがあると俺が思うのはこういう示された結論の反対側にもしっくりくる答えがあるからです

後、一つだけミステリだけが答えだとすると個人的にどうしても受け入れたくない描写があります

EP2にて紗音が譲治のプロポーズを受けて指輪を付けましたよね
EP7お茶会でもそうです
プロポーズを受けるという選択をした紗音がどっちも選べないという理由で殺人を続けたり、戦人と逃げようとしたりはして欲しくないじゃないですか EP6で選択の重さを語ってるのに
でも朱志香=ベアトの世界も重なってるならその描写はそっちの世界の話ですよという事に出来ます

自分がミステリだけが答えではなくアンチミステリも重なってるという結論を受け入れるのはこれが一番の原因です

3.その方法を使ったEP1～4の再解釈
「赤字は絶対の真実ではない」「アンチミステリ的にうみねこを解釈する」を使って読み直してみましょう
前提として金蔵は悪金蔵で戦人は金蔵と2代目ベアトの子、現在のベアト＝犯人は朱志香とします

悪金蔵は初代、2代目ベアトに暴力を振るったり無理やり子を産ませるような人です
その金蔵さん3代目で碑文の謎を解いた現ベアトである朱志香を見てどう思うでしょう

あれだけベアトに執着がある人です　恐らくまた襲ったことでしょう
ですが、そういう人であるという事は源次にはばれておりヤスの場合なら金蔵から遠ざけるという当然の常識をもつ源氏は事前に現ベアトに注意をしたはずです
その結果あわれ金蔵は返り討ちにあって”死んでしまいました”

これがゲームの始まる直前のお話です

ゲームが始まる前から殺人をし、ひぐらしでいう時報さんを殺した詰んでしまっている所から始まる朱志香さんですが悪金蔵以外の親族たちにもあまりいい感情を持っていませんでした
私のいう事を聞いてくれない両親、お金の事で言い争う親族たち
詰んでしまった朱志香さんは全部嫌になって全員を殺すことにしました
お金を払うことでこの計画に乗った使用人たちも同じくらい悪い奴らなので区別しません

ヤスの時みたいな恋心的な動機の方はさらに詰んでます
だって、戦人と淡い恋の約束をしたのは紗音であって朱志香では有りません
全ての謎を解いて朱志香の恋心に気付く？気付いたとしても紗音にであって朱志香にではないでしょう
そりゃ”奇跡”も”絶対”に起きませんって言われるよ

さてどっちも詰んだ状態からEP1は始まります

嫌いな人達ばかり集まった親族会議でしたが最初は絵羽叔母さんの事はそこまで嫌いじゃなかったはずです
絵羽は朱志香の両親に時代は変わってるんだから朱志香は魅力的だよと言ってくれたエピソードがあります
なのでEP1最初の殺人では親族の中で絵羽夫妻だけ外すことにしました

しかし、ここで最初の計算違いが発生します
海岸で真里亜がサソリのお守りを朱志香にくれたのですが、その後、朱志香は弱っていた夏妃を見てサソリのお守りを渡すことにしました
夜になり殺人をしようと夏妃の部屋に入ったら、そのお守りがドアノブに掛かっていました

夏妃はそういうオカルト的な物は嫌いで、自分のいう事を聞いてくれない悪い人のはずでした　でもそんなことはなかった！
母がそこまで悪い人ではないと気付いてしまったのです
夏妃を殺せなくなった朱志香は運悪く戻ってきた紗音を殺すことにします　その結果絵羽と夏妃が生き残ります

その後、絵羽と夏妃の間に言い争いが起こります 絵羽の言葉はひどい言いがかりで それを見た朱志香は絵羽はいい人じゃなかったと思い直し第2の晩で殺すことにしました

その後、夏妃はあれだけ頑張って信頼関係を結んできた使用人達を追い出し朱志香ら子供たちを守る事にしました
こんな姿を見ては夏妃を殺すことはできません そのまま使用人達を殺し時間切れ EP1はゲームオーバーとなりました

EP1朱志香＝ベアトが気付いたこと それは、母の愛はそこにあった 自分に愛が無かったから視えて無かったのです

EP2に入る前に一つ補足説明があります
ひぐらしでは探偵側の一人がループ記憶を持っていましたが、恐らくうみねこでは犯人が持ってます その方がストーリーが繋がるからです
それを前提に話を続けます

EP1で母の愛に気付いた朱志香でしたが、親族の中に明らかに母の愛を持ってなさそうな人がいます そう、楼座の事です
そこでEP2では楼座を生き残らせて確認してみることにしました
なので、EP2の第一の晩は楼座以外の親達が殺されることになります

第二の晩ですがEP1で紗音の死による嘉音の反乱、譲治の嘆きを見た朱志香は紗音との2人組セットを殺せず、仕方なく残った二人組として朱志香と嘉音を殺したことにします
南條さんは買収した共犯者なので検死はごまかせます

その後EP1のように楼座は籠城しましたが、使用人と信頼関係があった夏妃と違うので使用人を追い出す位では母の愛を信用しきれません そこで第八の晩が終わったところで楼座と真里亜のコンビを襲撃してみました

その結果黄金を手放し真里亜を守ることを楼座は選択します
やはりここにも母の愛はあったのです

途中をちょっと飛ばしましたがそこでもちょっとだけ重要なイベントがあります　それは郷田の事です
使用人の中でも郷田は割と嫌な奴だと思われていたはずです EP1でも最初に殺されていますし
でもEP2では郷田は自分の事は信じなくていい、10年奉仕している紗音だけは信じてくれと言うのです その結果EP2では殺す順番が他の使用人達より後になっています
郷田も悪い奴ではないと気付いてしまいました

悪い奴らを殺すはずのゲーム盤だったのに少しづつ良い人達なのに殺さないといけなくなってきてしまいまいました
そう、戦人が諦めるまでは

ベアトの目的は戦人を諦めさせる（ファンタジーを認めさせる）と表向きはなっています
EP3の最初はいい人達を殺したくない一心で本気で戦人を追い詰めゲームを終わらせようとしていました でもそれだけが目的ならEP3はおかしいです だってネタ晴らししてなきゃそのままEP3勝ってましたよね

本当の目的はすべての謎を戦人に推理で解いてもらい、ベアトの境遇や本心に気付いてもらいゲームを終わらせる事です
ただ答えを与えてもいけません 苦労して推理し思考をトレースしてくれなければ自分の事を真に理解し恋に気付いてくれる事も返してくれもしないでしょう そのままだとただの殺人者で好かれるはずも有りませんから
とはいえ戦人は無能なのでまったく気づいてくれなかったのですが

EP2までで夏妃と楼座の母の愛を確認できました
そこで親達の関係をEP3で確認することにしました
なのでEP3の第一の晩は親達はだれも殺されていないのです

その後第一の晩を親たちが生き延びた事で初めて協力して碑文の謎に挑み、その結果絵羽が碑文を解くことが出来ました
碑文が解かれたので契約通り朱志香は殺人事件をここで終わらせることにしましたが、ここから計算違いの事が続きます