ニコニコ大百科

>>30
お父様に比較的忠実でなかったグリードとか、内心反抗してたラースなんかは成長もできたと思うし、最期には満足して逝ったと思う。これが如実に表してる。

過程はアレだがせっかく自由になって世界を知りたい割に地下に篭って他人任せだからな。
知識も真理からパクってきてそのまま自己研鑽せずに計画もクルセクスの頃と同じ事のままで、同じ時間を過ごして世界を回ったり人と関わっていったホーエンハイムとは全く対照的なのよね

それで効果的と思ってるから言う事ないけど、結局のところ広くなったフラスコの中の小人に変わらないのよね

アメストリスにもたらした混沌の根源がただの小物な怪物というものよ

最後の真理の「盗んだ高級品を身に着けて自分がえらくなったつもりでいる小賢しい盗人」って評価
まんまAI絵師達にあてはまる

グラトニーが幼稚だったり、スロウスが怠惰なのに仕事をサボったり余計なことをしなかったのは、お父様が食事への執着が無く怠惰な性格でもないのが理由なんだろうか。
逆に、自由で強靭な肉体と強大な錬金術では満足できず、無限の知識を求める強すぎた欲があったからグリードは我が強すぎて2度も離反したのかも

コイツは「嫌だ…もうあそこには戻りたくない…」なんて嘆いてるが
真理は「お前はここに戻るべきだ」なんてフラスコの中の小人に言っちゃいないんだよね

結局真理が「身の程知らずのバカ野郎」とエドを評したのと同じく
「身の程を知らなかったフラスコの中の小人が正しくも残酷な真理に直面した」に過ぎない

何気に真理の扉からものを取り出して願いを叶えるとかいうチートをやったんだよな

5000万人分の賢者の石があればどんな願いも叶えることができるわけか

・一見この作品の最大の知識人(賢者)にみせかけて、所詮は自分が元々生まれた心理の扉の世界の中にある知識の真似事してるだけ(要はネットのwikiを鵜呑みにした知識でドヤ顔してるだけのプロの素人)
・それでやってることは他人の姿を真似るという詐欺みたいなもの
・作中でやった巨大国家も規模はすごいけど、結局は過去にやったことの繰り返し(そしてホーエンハイムはそれを予想してた)
・というかぶっちゃけ“それ以外の方法”なんて思いつかなかった(思いつけなかったのかも)
色んな背景とかを見ると、本当にただ「他人のもので自分を強くみせようとしてるだけの盗人」に落ち着くんだよな

ホーエンハイムを唯一驚愕させた「借り物の体がなくても自立移動できる体の構築」だけは自分の意思や努力、知識への探求で可能にしたのも、同じく「ホーエンハイムから言われたフラスコの中から自由になりたかったのか?」という切実な願い通りで、そこで満足して自分なりの生き方をしてみれば良かったのに、結局最後は「フラスコの中で満足してりゃ良かったものを」と言われるという

>>34
グラトニーは分からないけどスロウスが怠惰なのは「自分が望み、なすべき事を考え選択する事」
親に与えられた役目以外、何もしようとしない怠惰

この怠惰の方向性は手に入れた知識と力、アメストリスという巨大なフラスコに閉じこもって外に出て世界を知ろうとしなかったお父様の怠惰に通じる

チート能力者でありながらその辺の一般兵でもダメージ稼ぎに協力できるという絶妙なバランス設計のラスボス

某国の「親しみやすい　お父様」ってMVのタイトルでこっちが頭に浮かんでしまった…

散々「フラスコの中に帰れ」と言われている事、退場シーンは「エドが疑似真理の扉から本物に行って本物から現世にはじき出される時と同じ描写」である事から、今考えると行った先は元居た世界だと思う
石を失った状態で現世に戻されるとまともに歩く事も動く事もできない、なんならクセルクセス時代のフラスコなんてもうないからすぐ掻き消えて死ぬ
それがおそらく真理の言う絶望だろうと