ニコニコ大百科

いまいち跳ねないアニメ
我慢して見てるけどこれから面白くなるといいな

次から欲望搾取されるのがだれか、地味に気になっている。
欲望レベルを上げるって、
もしあげた先に春河とか久慈兄とかいたら、とちょっと戦々恐々となっている。

舞台の浅草は浅草寺含めお寺も多いし仏教が関係してると思ったので、にわかながら「欲望は君の命だ」について仏教観から考えてみた。
仏教では煩悩（欲望）を捨て悟りを開くと仏になる（成仏）解脱という観念があるが、釈迦などの例外を除き大半の人は死ぬと煩悩から解き放たれるので成仏＝死とされる場合が多い。そして仏になった人は釈迦含め基本あの世（死後の世界）に存在することになってこの世（生前の世界）には同じ存在として生き返れない（転生なら出来る）
これをアニメに当てはめると欲望である尻子玉を抜かれた主人公達は悟りを開いた方の成仏で、カパゾンビは死ぬ方の成仏。ただ悟りを開いたままだとあの世の住人になってしまうので主人公達は欲望を取り戻してこの世の住人に戻る。だから「欲望はこの世で生きるために必要な命だ」って意味なのかなと思った。
この考え方に則ると欲望である尻子玉を欲している存在は、あの世の者がこの世で生きるためだったり（ケッピや警官のボス？）生命力が著しく落ちて死にそうな者（春河や警官？）なのかなと思った。春河は度々スマホに欲望のカワウソマークが出るのでそこから推察。

よく考えたらカワウソマークは搾取される方だったので春河は違ったわごめん。

犯人の声優が演技下手なのはわざとなのか素人なのか

>>244
カワウソマークは、欲望搾取の段階では「される」側だけど
そこに至る（行き詰まる）までは、欲望による行為を免責されてるような気がする
なので、
むしろ現状の春河は近いんじゃないかなと

>>245
あの人本職じゃなくて俳優だし
味のある演技だと思うけどね

>>236
あぁ、こういうさりげないのに気付かない性質(たち)だから助かる。
過去への憧憬・後悔、未来への為に、これからも続く…こんな感じかもね

>>246
読み取り違いしてたらごめんね、現状の春河は欲望搾取対象に近いってことなら自分も同意です。
244は説明不足で春河はピュアな描写で足が不自由だから先入観で、欲望が少ない＝生命力も少なく成仏しかかってると思い込んでたけど、カワウソマークが出てるのでむしろ欲深く生命力溢れているので違う。という意味です。
今のところメインは欲深い人ばかりなので対比として欲がなくて弱々しい人も出るのかなという憶測が大きいです。

ただ欲望搾取の対象は欲望拗らせて犯罪を犯した人だと推測しているので、春河がどうなるか全く予想出来ません。
なぜ犯罪者のみカパゾンビになれるのかは仏教観の死んでも成仏出来ない人に当てはまるからだと思います。（地獄にいる間は成仏できないor未練を残した地縛霊等の怨霊化などの理由？）
警官達は対象の尻子玉を残した状態で死なせているので、欲望＝生命という設定なら欲望搾取＝生命搾取＝死刑（玲央が銃殺）なのをアニメなのでボヤかしたのかなと思っています。

欲望搾取の対象は、移行対象を持つ大人たちでは
ハコとかキスは不在の対象が不明だけど、ネコとかソバは分かりやすい

欲望を諦めてはいけない(ラカン)→欲望について妥協しない者のみが外部へと開かれていくのに対し、妥協した者は搾取的構造の下に置かれてゾンビと化す

正確にはラカンの言ってた対象aとは違ってくるけど、悠も言うように、カッパ３人組が失われた何かを求めて欲望を妥協しない方向に向かう者たちなのだとしたら、その意味は分かりやすい
あと、"搾取"というのは一般名詞として使わないではないけど、普通に考えればマルクス用語なのでexploitationとして解釈したほうが色々わかりやすいと思う

ゾンビなのかカッパなのかの違いは、単純に子供か大人かの違いなのではないか

これから人生が開かれていく者たちと、既にある種の形で閉じてしまった者たち＝始まらず終わらない人たち

4話で出てくるモブヤクザの名前が安田ヤスなの、いかにも「犯人はヤス」って感じなんだが
モブなのにきちんと名前がある時点でくさいし
シノギを盗んだのは実はこいつで、丁度行方をくらましていた誓に容疑を押し付けたんじゃなかろうか

ただそうだとしたら、悠の罪が本当にかわいそうなことになるからあんまり当たってほしくない予想ではあるけど

>>249
とすると自分が読み違えてましたね、すみません

>>250>>251
そういう意味では、春河は子供なのに「詰んでる」状態なので、立ち位置として特殊かと



春河は幼くて体が不自由だから、皆が助け支えてあげなくてはいけない…のはある程度しかたないんだけど、
彼自身がその境遇に甘えてしまってすべて他力本願、自分中心で外への配慮がない。家庭内の「小さな暴君」になってしまっている。

一方で
一稀が猫を盗んだ時に「そこまでして」と言うのはあったけども、今回の誘拐話に至って「悠も無条件に手伝うもの」という意識で語るのはさすがにおかしい。
「春河のために何かをする」を通り越して「春河にすべてをささげ貢ぐ」のが家族にとって「当たり前」というか一種の強迫観念になってるんじゃないか、そこがどうにもキースのハーレム状態とかソバの「犯罪」がなぜか不起訴で流されてるとかの不自然な状態に似てるなあと。

カワウソのロジックは、
欲望を（犯罪も含めて）代償行為で満たしているうちは（不思議に）容認される。
→容認されることによって欲望は助長・増幅される。
→が、結局代償行為でしかないので最終的に行き詰まり諦めてしまう。
→→搾取
と言う流れなんでないかと

春河のことミルン王子的な何かだと思ってたけどだんだん陽毬に見えてきた
一稀と春河の欲望が相互に満たし合う関係になってるんだとしたら何らかの理由でその均衡が崩れた時やばいのは春河っぽい

>>250
面白い情報をありがとうございます。ラカンの欲望の概念はこの書き込みで知ったので
一夜漬けレベルの理解で悪いのですが、カパゾンビそれぞれの対象aはハコ＝母体（子宮）回帰（箱に裸）
ネコ＝猫可愛がり、キス＝理想のハーレム（三枚おろし＝自分に骨抜きな女性を生み出す）
ソバ＝一体化願望（いつも彼女をそばに）かなあ。これを警官達のセリフに当てはめると
ラカンの欲望は満たされないので切り替えが出来ないと"はじまらず""おわらず"、他者に左右されず
自分の中で完結してるので"つながれない"厄介者共って捉えました。特につながれない欲望は
相手がいる場合物凄く迷惑に思われるだろうから。もし元カパゾンビ達がつながってる欲望持ち
なら別に悪いことしてないから、直前に欲望か愛か（有罪か無罪か）って裁判にかけてるのかも。

>>251の大人は閉じて子供は開けてるっていうのはアニメや年少者向け作品の
先入観もあると思うので個人的には根拠が薄く感じるかな。
ケッピと警官達は欲望搾取と言っているけどやっていることの描写は違うし
欲望という単語を私は仏教の煩悩、あなたはラカンの欲望と捉えたように
それぞれの勢力は欲望の概念が違うせいでケッピのやり方はカッパになって
カワウソグループのやり方はゾンビになるって考えるのも面白いかも。
日本に存在しない外国の考え方＝ゾンビって捉えることもできるしね。

要するに誕生から死までの一つの時系列における位置づけの問題と解すれば分かりやすい＞河童と子供
河童になれる＝生と死の間にある、と言う事と、既に死んでいるゾンビが対比されている
河の童とも書くように、古来から河童とは子供に混じって現れる、童形に重なるモチーフだった(だから時々、他の妖怪と同様に被差別民と比較される事がある)
いわゆる奇形児の間引きを連想させる河童譚が遠野物語にあることも連想される
ピングドラムもユリ熊嵐も基本的には生から死への運動の中で愛がどう駆動するかという話だった
「成長すること＝（ある意味での）死」という事と、幼くして死ぬという事の対比が、河童というモチーフを通じて語られているならば、どういう結論になるかはわからないけど、「子供」というのは重要な側面ではあると思う

長々とレスして申し訳ないが、もう一つ
ラカンの欲望論から繋がるラインの中で、ジジェクやネグリ＆ハートというモチーフもある
特に<帝国>は搾取と並べてamazonのハコが出てくる物語内で言及されている以上、とてもネグリ＆ハート的な物を連想させる (どう考えてもイクニは<帝国>とか「スピノザとわたしたち」を読んでると思うけど、twitterとかでも誰も特にその話をしない…)
生権力的な<帝国>へのカウンターとして提示されてる<マルチチュード>　それを駆動させてる物として提示されてるのが正に「愛と欲望」だよね
別にさらざんまいが絵解きになってると言うつもりはないけど、作品内の"欲望"をどう見るかについて、個人の内面の話だけだと少しさびしいと思うんだよね

今夜の5皿目と来週の6皿目を見て、ここで色々と考察していた人たちがどういう感想を持つのかなというのが凄く楽しみです。
※自分は小説漏洩済み

今までの話でも、小説だと地の文とかキャラの独白で明かされている内容が、おそらくアニメだと表現するのが難しかったりテンポとか時間の問題のためなのかばっさりカットされているものがちょこちょこあるので、考察が好きな人には是非ともアニメ6皿目まで見たら小説の方を読んでみてほしいです。

変態アニメだー！って思って大百科覗いたらなんかみんな難しい話してる！
一段落したらさらざんまい的推薦図書一覧を作って欲しい

>>256
補足ありがとうございます。そういう事なら理解出来ましたが
春河が警官達からの欲望搾取を受けそうなのでまだ何とも言えないです。

>>257マルクス主義で考えると符号したり納得出来る点が多いんですね。
作品に対して、そのままorズレた捉え方をする人＝子供'と定義して
裏を読むor作者の意図した事を正しく捉える人＝大人'と定義すると（元の言葉と混ざるので ' 付き）
twitterには子供'が多いと思うので仕方ないかと思います。
例えば作品で性交渉を「プロレス」と表現してた時に本当にプロレスしてた喧嘩してた
と捉えるのが子供'で、性交渉してたんだなって捉えるのが大人'って意味です。
ただこの作品で大人'の見方をするために、学校で習った程度のものを詳しく学び直し
更に現代の哲学者から派生した理論も知り、その中には入手方法が限定的な文献も含む
となるとさすがに大人'へのハードル高いかと。その辺りの理由で子供'と大人'が
正解を主張すると揉めるので、知恵を愛する者にはご褒美は用意するけど
絶対に説明のつかないファンタジー設定も混ぜて本質はボヤかしていると感じます。
（カパゾンビが死ぬと過去に存在した痕跡すら消え去る等）

この監督の作品はまだピンドラしか見れてないので断言は出来ないけれど他作品のあらすじも見る限り、毎回絶対に説明のつかないファンタジー設定が混ざっているのが作品をややこしくしていると感じます。（よく分かんないと言われる）
何が問題なのかというと、私の認識の限りでは①本来はただの比喩表現②現実と大きくかけ離れた法則で
③とても良いor悪い影響を与える　事がその作品世界内ではそのまま起こるという点です。
けれどそれらは作品の中で伝えたい大事なテーマだったりするので、印象付けることには成功してると思いますが
登場人物の行動理念がその設定に大きく縛られていたりと話に与える影響が強すぎると感じることもあります。
カパゾンビのやつを当てはめると①4話悠の この世界で生き残れない者は消えるしかない～この街では誰もその事を気にも留めない②写真や他者の記憶からも③存在が消える　といった感じで①以外は深く考える意味がないです。
（ファンタジーだから）
その事で危惧しているのが、よく出る「つながり」という表現です。
これが例のファンタジー設定があるとすると、つながりがない人は何らかの良いこと（ペナルティ回避）が
あるのでつながろうとしていると思うと少し残念なキャラに見えてしまいます。
他にも色々な比喩表現がこの法則に当てはまったりすると思うので、今後の描写に期待してます。

それって別に文学とかでかなり昔からやってる事では(少なくとも80年代以降からは普通に)

AパートからBパートまでの時間が地獄のようだ（白目）
しかしさらざんまい初失敗か

一稀はもう本物の家族とも偽物の家族とも繋がれないのね…
家族って自己を確立するアイデンティティが幼少期にぶっ壊れ、
新しく家族ができそうになったと思ったらそれも潰えて
残されたのはすべての行動を代償行為に捧げることって
もう見てて痛々しすぎるわこの少年

じいさんが悪いよーじいさんがー

母さんの匂い袋とか言う爆弾

もし一稀が希望の皿使って春河の事故から全部リセットしても全く救われそうにないなコレ
行動全部が自己否定につながっていて、リセットした事実にもその後の新しい現実にも傷つきそうだし

一稀の欲望が「人との繋がり」なら、燕太・悠との友情に可能性見出すしか救いの道ないんかねぇ

OPの最後らへんで夕陽に照らされながら肩組んで笑ってる三人がただのイメージ映像じゃありませんように…

いやぁ、爆弾ぶっこんできたなぁ…
ハルカは繋がれない状態に成りかけてるからカワウソマークが出てたのかなぁ。
犯罪者予備軍(個人的にはこの言い方は嫌いですが、良い言葉が他に浮かばなかった)のような、
一稀との繋がりを変わりのもので代用する為に、何かをしでかす可能性があるのかもしれない。

一稀のことやべーやつとか言ってたの申し訳なくなってきた
まあやばいはやばいが強迫観念みたいなものからきてたんだなあと

勝手に前の家族と会って良いんだっけ？

>>269
小説版5皿目の地の文の情報ありです。










一稀君のお母さんの場合、急に旦那さんが亡くなってショックにより自分のこともままならない状態で、旦那さんの父親に請われるがまま子供を預けたって経緯なので、離婚とか不貞を働いて親権を剥奪されたパターンとは違うんじゃないかと思います。