ニコニコ大百科

黒ケッピと融合したらカワウソも消えて解決したから、敵だと思われてたカワウソもケッピが元凶でそれを中学生に
尻拭いさせたと考えると悪気はないけど悪人というか浅草の住民にとても迷惑をかけたキャラですよね。
分離した後のケッピ側は希望だけの存在になったから終始良いやつの描かれ方だったのだと思います。

星の王子様っていう表現も異星人なのか地球という惑星の王子様なのかで意味が変わってくるし、伏線残しといたから続編作れそうだったら作るよって感じの終わり方に感じました。

未来は欲望をつなぐ者だけが手にできる

この締め方のすごいところは悩み苦しみぬいたすえのハッピーエンドも「可能性の一つ」でしかないってわりと露骨に示してることだよな
悠が服役してるところはまだ普通だったけど、出所してからガラッとノリが変わって爽やかさ200％の非現実的な展開になってポーズまで決めてる（まるで燕太の妄想パートのそれ）

そして「さらざんまい」のコールとともにさらざんまい中の三人のカットに戻すことで、まだ未来の漏洩中でしかなかったことが明らかになる
彼らは単につながりを取り戻しただけであり、また三人集って笑い会える日が必ず来るとは限らない
それは今はまだ彼らの願望でしかない

だが、それを正しく見据えることでしか未来へは進めない
たとえその先の未来の果てに辛く悲しい別離があったとしても、また三人揃って笑いたいという夢だけは共有している

まだ消化しきれないところはたくさんあるが、ピンドラとユリ熊を経てウテナに回帰する作品だったと思う

星の王子様（過去作の黒幕枠）であるケッピが善玉な理由ずっと考えてたけど
春河が言うところの星の王子様は欲望か愛か選べって言ってくる存在であって、ケッピは最終回でダークネスと合体（愛と欲望が合体する）ことで星の王子様から脱却したってことかな
6話で一希に自己犠牲を提案した描写が、希望、愛しか持たない恐ろしさの一端だろうか

>>446
最後のさらざんまいのうたのシーンだけだと
事件の当事者みんなハッピー！みたいに見えないこともないでしょ？
でもその二つのシーンがあるせいで素直に受け取らせないようにしてる

>>476の間違いですケロ……

元ネタの「星の王子さま」って自分が捨てようとしたつながりの貴さを知って彼のもとに帰るために蛇の毒を受けて
魂だけの存在となって故郷に帰る（語り手に手にとってはこの世界から消えた）ってオチだからなあ

星の王子さまやケッピが黒幕ってのは違うと思う
暁生やサネトシは過去の呪縛のメタファーであり、ジャッジメンツやケッピは俯瞰した助言者って立ち位置に感じられる
主人公たちの身に降り注ぐ（あるいは心の底から湧き上がる）なにかに対して、よく見ろと促す存在
そこに単純な善悪はなく、ただ彼らの心のありようを問うているだけ

加えて言うなら、ケッピは自らも不完全な存在であったことが、一稀たちの側について時に肩入れするようなこともしたりする要因だったのではと思う

結局愛と欲望の違いって何だったんだろ？

８頭身のケッピはキモイ

>>487
黒幕って表現がアレだったかな、元凶というか大本というか話の根っこにいる奴
暁生や眞悧が呪縛ってのは、主人公たちにとっての役割としてはその通りで、彼ら自身を見ると絶望から逃避した大人とも見える
これが10話までのケッピで、ディオスから離れていった暁生や、桃果と分かり合わず別れた眞悧のように黒白分かれたってことだろうけど
そこからケッピは一歩踏み込んで絶望を受け入れられる、バラのとげ（だったかうろ覚え）を受け入れた星の王子さまぐらいまで成長できる王子だったから打ち勝つべきラスボスでなかったのかなと
二人との違いはトリオかコンビの影響か、おそらくはサラの存在が鍵かと想像はするが、ここは材料が少なすぎてさっぱりすな

物語上の役割や主人公側の目線で見るなら確かにシャバダドゥっぽさはあったな
欲望か？愛か？の2択迫るのは警官の役目だったけど

>>483
そう考えると絶望というカワウソの体内から可能性の未来への回帰って映画のマインドゲームっぽさあるよね抽象的な締め方もそうだし
>>484>>487
なんで星の王子さまなんやろなあってずっと思ってたけど読んでなんかしっくりきた

愛と欲望はつながりにとってどっちも必要で切り離せないものなんじゃない？10話で春河が言う「どちらかを選ぶとえんが壊れる」っていう予感はそういう意味だと思う（最終話で「選ぶ」のは未来とか未来へ進むことそのものって意味合いだと思ってる）
つながる為には欲望を繋がなければならないという意味で欲望は必要条件だけど、欲望を剥き出しにして望むままの形でつながろうとするとカワウソに踊らされている存在になってしまう。欲望と、現実に作ろうとするつながりにある程度の距離が取られることが必要（10話の燕太がカワウソをはねのけるシーンの解釈）。
欲望か愛かで問われているのはどっちを持っているかではなくて（愛持ちも欲望自体は持ってる）、欲望が剥き出しのままか、これを他者との関係でコントロールできているか（踊らされていないか）ってことかなと思ってる。
逆に、カワウソがつながりを否定する（つながりは毒）のは、つながるために欲望をある程度抑えることになって、純粋な欲望は弱まってしまう為かなと。

ケッピが絶望を受け入れることと、一稀や悠が自分の喪失と向き合ってつながりを選択すること（二人とも贖罪を求めてつながりを偽ったり捨てたりしていたのを、サラが言うように喪失をかかえてなお進む選択をすること）はある意味重なってて、おそらくイクニがあちこちで言ってた震災で喪失を負った人々が前に進むことともおそらくはかかってる（カワウソの侵攻が関東大震災で描写されたのはこの為？）
まあ将来的にこういう喪失を抱え得るのもつながりが現在において保たれることを選択されたからだけど（未来漏洩とかもそれ）、それでも捨てるなということなんだと思う

希望(愛)と絶望(欲望)は選ぶんじゃなくて、両方持ってなきゃってことなんだろうな
「今こそ欲望の河を渡れ」って言ってたのは愛に振り切れたからこそ
最後のトオイは逆パターンで絶望に振り切れたからこそ希望を見出した
三人は泳ぎながら(死)川を半分渡り、橋(生)の真ん中でさらざんまい！って決めてたし、
生きていて死んでいる河童になって未来へ進んだのもそういうことだろう
(アップの直前のカットで左から右に橋が架かっているので恐らく過去へのループではない)

三本柱だったんじゃなくて、「始まらず、終わらず、（だから）繋がれない者たち」って意味かな
始まりは愛によって至る希望のことで、終わりは欲望によって至る絶望のことで

アンチピンドラというか正反対の話だったな。
自己犠牲云々もそうだが、
言い方悪いが自分が犠牲になったことで全てをなかったことにしたピンドラと
自己犠牲＝逃げる事を否定してどんな辛い事もなかったことにはならないさらざんまい

どっちも面白いけど、今までイクニは自己犠牲を本当は否定したかったんだろうけどそれが正解みたいな言い方されてたから
アンチテーゼを作ったのかなとなんとなくおもった

というかイクニは本当に自己犠牲を元々描きたかったのか？ってのがよくわからんのだよなあ。ピンドラ以外でそこまで自己犠牲が強く出てるとはあんまり思わないし、ピンドラも犠牲になることよりも愛の方がメインのテーマだったはずだし・・・（実際愛には辿り着いてない自己犠牲っぽいものは肯定的に描かれてないわけで）

まあわざわざ台詞で明確に自己犠牲って言葉まで出して否定したのはイクニ的にはかなり強い意図があったんだろうとは思うが

色々考察読んだり思い返してたらこれってどっちかというと男性向けだったのかもなあと思った
レオマブとか燕太で腐向けと思ってる人も居るだろうが同性愛表現ぽさはない気がする。今時恋愛描写に異性だから同性だからどうこうやんの古くない？みたいな
ほぼ男キャラしか居ないからって男性視聴者あんま多くなさそうだけど男の話だから男しか居ないのは当たり前というか…
ウテナがめちゃくちゃ刺さる女性多いのって「自分のことだから」だと思うんだよね
ホモソーシャルや男としての成功に依るつながりに疲弊してる人居たらこのアニメ刺さると思うんだけどなあ

ピングドラムしか観てない幾原作品初心者なんだけど、主役三人組絡みの生々しい話だけが現実に起こってることで、ケッピやカワウソやレオマブ絡みのファンタジックな描写は現実じゃなくて彼らの心理のメタファーってことなのか

芥川龍之介の河童では、主人公は現実に帰ろうとして結局意識レベルでは帰れてなかったけど
今作では現代社会という絶望も、河童世界の精神性もどっちも受け入れた上で、現実に着地してるように見える
だからやっぱイクニなりのアンサー作品だったのかなって

自分が信じれる者とつながって、虚構だらけの現実という河でも、失敗を恐れず自信持って河童の川流れしてこいってことかなのかな？

最終話でEDのスタンドバイミーが流れた後も一向にOPのまっさらが来なくて「KANA-BOONまわり最近色々あったからなあ……」と諦めかけた所に最後の最後で流れてすごーーーーく安心した
基本通常通りだったけど最後の監督名出る場面の時刻が黄昏時から最終回だけ青空に変わっていたのは何か意味ありそう

ほっとかれた謎も結構多いけど、きれいな作画できたない描写を極めた結果シンプルなメッセージを考える暇も無く感じられた！一年後とかに一気見してみたいなぁ

ほんと見れて良かったと思える作品だった
だいすき

見終わって、まだ整理がついていないけど。
３人と２人と２人が笑ってるからいっか！って思った。

意味も分からずアニメ見てたけど、
ホモアニメて事でいいの？
主人公と眼鏡キャラと警察官の二人は確実にホモだよね？
後、記事でウテナの監督て書いてあってしっくりいった。
そう言えば雰囲気そっくりだわ。

>>502
最後まで観た感想がそれとかおざなり過ぎない？熱心なファンに怒られるぞ？
内容が理解出来てないんだったら理解出来るまで何回も見直してきんしゃい
幾原監督の作品は何周かしてこそ理解を深められる作品なんだから、一回観終わっただけで満足するな
もやもやしてるんだったら尚更見直した方がいい。そうした方がアンタにとって有意義だからな。

>>504
こういうファンになりすましたアンチか
めんどくさいキモオタか分からん様なやつが
イクニ作品周りで一番めんどくさい
けつ！ほも！ぱろ！くらいの理解でも楽しめるよう作られてんのに

ぶっちゃけなんもわからんでも、このアニメ見て元気出た！だけでも大成功なんだろうけどね
それ以上知りたい人はヤンサンの放送での考察がオススメかなあ
浅草の風土史から芥川やら近代思想まで解説してくれてるから参考になる

>>505
いやいや、無理に強要してるわけじゃないから。ちゃんと文章を読んで？
俺はただ「こうした方がいいんじゃない？」的なニュアンスでお薦めしただけなのに、厄介ファン扱いされるとか泣きそう。
（１話しか観てなかったから）さらざんまい一から観ようと思ってたのに…もういいや。興が冷めたよ。

>>497
男の立場から言うとそのへんはウテナの男連中が受け持ってたし、こっちもそういうところにブスッと刺さってた
男連中の葛藤や苦悩は（暁生も含めて）痛切なリアリティがあったよ
男も女も見てるところは同じだと思う

さらざんまいは男とか女とかの性差が非常にシームレスになものになってると俺も思う
一稀の女装や春河の少女臭は、彼らが女性性を表現することそれ自体に物語上の必然性が薄く、単なる彼らの個性であるように感じる
（サラが女の子だから一稀もガワを真似ただけで、メタ的に言えば男性アイドルでも問題なく成立する話）

>>507
１話しか見てないとかおざなり過ぎない？熱心なファンに怒られるぞ？
理解出来るまで何回も見直してきんしゃい
幾原監督の作品は何周かしてこそ理解を深められる作品なんだから、一話観終わっただけで満足するな
興が冷めた程度で視聴をやめるなら尚更見直した方がいい。そうした方がアンタにとって有意義だからな。

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