ニコニコ大百科

>>269
好きな人には悪いが、正直すずめって映画は非常に薄いなと思っていて、猫キャラをモロ被りさせたことでその薄さが際立ってるんじゃないかと思うよ

例えば前作で「陽菜を取り戻せば雨になるかも」と帆高が悩んだり須賀と揉めたりしてる最中に捨て猫のアメが降臨して

アメ「拾ってくれたお礼に僕が人柱を肩代わりするよ！」

……こうして、捨て猫が犠牲になったお陰でヒロインも東京も全部元通り。めでたしめでたし
……なんてストーリーだったらどう思うね


前作って「前の世代から押し付けられた不可抗力だろうと、自分が選んで良くも悪くも社会に影響及ぼしてると自覚しろ。その自覚さえ持ってりゃ気を張り過ぎず自由に生きて良い」
こういうメッセージを伝える為に作った作品だと監督は度々コメントしてて、それは強烈に伝わるから賛が割と多めな賛否両論で済んでる

でも上記みたいなアメが全部何とかしましたストーリーだったら、控えめに言って大半の人間は興醒めするだろう
そして、はっきり言うと、すずめのストーリーはほぼコレじゃないか

上にあるような「実在の震災という要素抜くとこの映画どうなるんだ」というのは的を射た意見だと思う

すずめの戸締まりのパンフ、かがみの孤城とアイの歌声を聴かせてのパンフとあまり分厚さ変わらないけどね。
新海本２冊というのがあるけれど。

>>271
ダイジンは突然力を発揮して物語を収拾した訳じゃないからその例えはズレてる気がする。
要石に戻る気がないなら、鈴芽一行に潜り込む必用も無いし。
後半におけるダイジンの心理描写が薄いとは思うけれど。

あと、東日本大震災を下敷きにして作られた物語だから、実在の震災という要素抜いて論評しようとすれば、当然薄っぺらい物になるでしょうね。

>>273
拾われて1ヶ月ほど可愛がって貰った恩が具体的にある分だけ、上で例えたアメ救世主展開のが大分整合性ある気がするよ

すずめというのは、半端に自分を救って自分の子にしてくれると誘った
だから地震を鎮めたいらしいすずめの為に、危うい後戸へ率先して案内してやった
だが、その好意を足蹴にして冷たく突き放し絶望へ追いやった女
ダイジン視点だとそういう存在にしかならない。未練からダイジンは付き添い続けたにしろ、すずめからダイジンを思い遣る場面皆無だから

草太に至っては「人柱ならさっさと戻って俺等を救えやボケェ」くらいの態度を隠さず、敬意の欠片もないの不遜な輩
要石になる辛さを知った後で復帰した最終盤の草太なら別だろうけど、その頃にダイジンとは交流がない
ダイジンの中にすずめへの未練があるにせよ、ダイジン視点だと救う価値のある要素は見つからない

ダイジンの立場だと恨みつらみで呪い殺さんとしても不思議じゃない二人の為に、自由の身を擲ってミミズと戦ったり再び要石に戻るという
個人的に猛烈なご都合感で全部押し流されたよ

EDの主題歌fullは割と好きだけど

何も力を示してはいないのにアメが突然そんな行動しては整合性感じません。

>すずめからダイジンを思い遣る場面皆無だから
宮城で後戸の前で、ダイジンの真意に気がついて「ありがとう」と言ってますね。
この時は痩せ細った姿から、ふっくらした姿に変わってもいる。
常世内でも巨大化したサダイジンから振り落とされた鈴芽を助けた際にもダイジンを心配しています。
椅子を引き抜く際も「ダイジン、お前…」と。
皆無というのは違うかな。
そしてダイジンは草太の方には向いていなくて、鈴芽の方しか見ていない。
鈴芽を要石にはしたく無い一心だったのでしょうね。

それからダイジンは直接ミミズとは対峙はしてないですよ。

事が終わって宮崎に戻ってからの様子に、鈴芽の机にダイジンの写真が飾ってあるというような錨鎖があれば良かったかも。

そっか今晩放送かぁ

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>>271
>そして、はっきり言うと、すずめのストーリーはほぼコレじゃないか

全然違わないか…？
ダイジンは捨て猫ではないし身代わりになったのでもない
むしろ草太を身代わりにしたほうだろう
そして、そのまま身代わりにし続けることも出来たけれども
それを取りやめて、元通りになった

まあダイジンは可哀想なんだけれども…


>上にあるような「実在の震災という要素抜くとこの映画どうなるんだ」というのは的を射た意見だと思う

実際には入っている要素を勝手に抜いて評価してもね…
カレーライスについて周りはカレーライスとして評価し、褒めてる中で
自分はカレー抜いて「ライス単体してのクオリティはどうなんだ」
なんて評価してるようなもんだよ(？)

あの日全てを失った人たちへの応援歌

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テレ玉の裏番組が科学冒険隊タンサー5第一話だったせいで、Twitterで普通に見えるなどという誹謗中傷を受けてしまったWWWWW
アトランティスの支配者が罪もない人々を既に何人も虐殺してるのをぼ〜っと見てから｢絶対に助けるぞ！｣ってシーンに謎のリアリティが感じられて
すずめの戸締まりでは結局誰も一般人が犠牲にならない事がご都合主義に見えてしまったとかWWWWWWWW

>>280
カレーライスからカレールウを取ってしまうと、カレーの辛くて美味しいという情報に頼れないのでは

今更そこら辺の描写にグダグダ言う人がいるもんなんだね

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>>283
時間経ったら語っちやいけないのか？

>>280
羊朗と鈴芽が対峙するシーン
サダイジンに憑かれた環と鈴芽が言い合うシーン
共に「キャラの方から湧き出る感情」がぶつかる場面。
特に前者は松本白鸚さんの演技と、それに引っ張られたのか
原菜乃華さんの熱演で、鈴芽からあふれ出す感情が私には
よく伝わったよ

>>284
>>278は「カレー抜いて」と書いてるよ。

>>285
テレビ放送もあったばかりですしね。

>>286
情報を食ってるという表現は誤用もあるから使うの避けたいけど
上の例えで言うなら指摘の通り
カレーは辛いもの。という記号ありきで肝心の辛さなり旨味(東日本大震災に対して、主人公が失った故郷に対する想い。もしくは後戸が出来た土地に対するモブ達の想い)を感じないから
これはカレーという食べ物ですという看板(＝東日本大震災を扱ったという売り文句)を取っ払うと一体何が残るんだろう
というのが過った疑問

>>287
>東日本大震災に対して、主人公が失った故郷に対する想い。
まず、震災当時は４歳で、自宅ははともかくも、古里に対して愛着を自覚出来るか微妙な年齢であり、親や家を失うという震災の記憶の方が強いだろうこと
芹澤の「綺麗」に対して鈴芽は「綺麗？ここが？」 と憤って返したこと
井戸の側に埋められ、12年間そのままだった「すずめのだいじ」や環の「大きくなったよ」の発言からも、震災後は自宅のあった場所に訪れていないだろうこと
黒く塗りつぶされた絵日記等から、鈴芽（環もかな）にとって触りたくない記憶であると同時に、忌み地であったろうと私は受け取っています。

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>>287
実際にはその売り文句もセットで世に出ている作品なので
看板がカレーなのではなく売り文句がカレー。勝手に取り払って評価してはいけない部分
なかったと「仮定した」場合の評価を「仮の評価」として論ずるのはいいけど
あった場合の評価に対して「でも無かったら●●だよね」とぶつけるようなものではない

そもそも作品の根幹をなすテーマに対して、それを意図的に抜いてしまう時点で評価の前提がまずおかしい

もうその作品じゃなくていいよねって話になるわな

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>>292
私はすずめにとって「触れたくない記憶」「忌み地」であるから、執着が薄い様に見え、そうしたネガティブな感情・思いへの対峙はこれからの彼女にとっての宿題なのだろうと思ってます。「さようなら」ではなく「行って来ます」で扉を閉めたのにも。そうした意味が含まれているのでしょう。

>>294
は
>>293宛です。アンカー間違えました。


少し調べて見たのですが、公開前は東日本大震災に関連した物語であるとは出ていなかったのですね。
（東日本大震災の話であるとは知らずに見た覚えがあったけれど、確実な証拠を探していました）
www.cinematoday.jp/page/A0008546

ネトフリでみたけど個人的にはかなり苦手な作品かなぁ。ファンの人がいたら申し訳ないので以下読まないで欲しいが。
なんというか、ポスト宮崎駿になりたい気迫というか目配せはすごく伝わるんだけど、今までの作品をみるかぎり、新海誠の持ちネタってスピったサブカル神道と現代風俗や時事ネタとアニメカルチャーで、児童文学や他の教養がハンパない宮崎に比べると世界観の浅さが際立つ気がする、少なくともああいう路線では。
そこは埋め難い差だから、もっと現代風俗の中でドロッとした心理を描いたほうが唯一無二の作風になると思うのだけど。
あとこれは個人的な嫌悪というか危惧だけど、現実のカタストロフを、滑らかにサブカル日本的宗教感とくっつけてラブとエモをまぶして呑み込ませてしまうのは、はっきり「政治的」なんですよね。
こういうエモで公共が満たされていくことに僕はめちゃくちゃ気持ち悪さを感じるかな。

原菜乃華、可愛い

どんな評価されてるかは分からんけど、思い切ったことを題材にしたなという驚きもあり、そして結果的に号泣したってのが見終わったときの感想
ガチで声あげて泣いちゃったのでどんなに流行ってても映画館で見なかったのは正解だった

１日経って考えがまとまったから改めて感想書く

最初はすずめちゃんのことを普通の女の子だと思ってるから「普通の女の子こんなにヤバいことにバンバン首突っ込む！？」ってなるんやけど、
だんだんとすずめちゃんの死生観とかが過去に色々あって並の人間とはちょっとズレてるというか、色々と割り切りすぎてんだなってことに気付いて
それが自分の命とかにも割り切りすぎちゃってるからこそこの行動力なんかな、とか考えちゃってしんどくなった

けどそれが終盤にかけて変わっていって死ぬのなんて怖くない→死ぬのが怖いに変化するのが泣ける
覚悟ガンギマリすぎて死ぬのが怖くないになるんじゃなく、色々な場所での記憶を見てそこに生きていた人たちを知って、自分や今生きている命にちゃんと向き合えるようになったから「死ぬのが怖い、もっと生きたい」になったんかなって
震災がテーマになってるんだろうけど、それの根底として命そのものがテーマなのかなと感じましたわ

自分が知りうる限り、サバイバーズ・ギルトについて最も真摯に向き合った作品だと思う。災後映画というか。