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「たった～」に限らないけど、女性の作と思えない骨太さと、諦観と自由が魅力的だと俺は思う

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>>32
それは邪推というかまるっきり逆でしょう。
ティプトリーの正体が明らかになるまでの経緯や評価とかも踏まえた上でこの作品に限らない作風についての感想なんじゃないの。
というかそんな表面的なフェミっぽいことで語る作家じゃない。

SFは食わず嫌いだったんだけど、ネットで評判がよかったので試しに買ってみたらびっくりするほど面白かった。
コーティーちゃん可愛い。
買ったまま放置してる夏への扉も読んでみるか…。

戯言シリーズの章題でもパロディがあったね。
たったひとつの冴えないやりかた。

神様のメモ帳で引用していてそれで初めて知った。表題作が圧倒的で後の二編は覚えてない。正直に言うとエッチになったコーティーも読んでみたい。

ルートダブルのサリュのエピソードのシーンタイトルが
まんまこれだったなあ・・・

昨日読み終えた。
ハンカチが欲しい…とまではいかなかったけど、何かすごく寂しい気持ちになった。

ティプトリーのSFは全体的にはあまり読む時期は選ばないけど
こいつに関してはちょっとクセがあって
「この小説を読み終わる前にハンカチがほしくならなかったら、あなたは人間ではない」
これを引き合いに出す人の大抵は読むべき時期を逸してると思う

この古めかしくロマンにみちた短編集は、SF初心者で、
なおかつ中高生ぐらいのときに読まないと最大限には楽しみにくい

人退の「人類流の、さえたやりかた」はこれが元ネタか
評判良さそうだし読んでみようかな…

>>34
こういう抒情的なSFが気に入ったなら、「夏への扉」に加えて
「冷たい方程式」「愛に時間を」「アルジャーノンに花束を」
まずはこの辺から入ってみるんだろうな

スペースオペラ的な雰囲気が気に入ったなら、
国内外にハードなのからライトなものまで色々あるのでそれを探してみればいい

もっとSFを読んでもいいという気になったならまずは短編集を読み漁るといいだろうな
ティプトリーに加えて、J・ヴァーリィ、R・ブラッドベリ、
F・ブラウン、R・シェクリィ、P・K・ディック、グレッグ・イーガン
この辺の人の短編集は珠玉の作品が多いと思う

とくに冴えてないよね

コーティーとキャスは、幼いながらもその時のベターを選択しようとした。
それをして「冴えた」＝理性的と評した……と俺は考えてるよ。
ベストでは無かったが、だからこそ胸に沁みる。

たったひとつじゃない冴えたやり方

SF小説ネタ満載の新世界樹にもやはり出てきた。
セリフとして使いやすいよね。

>>42-43
確か作中作か作中の実話だったかで、ある男が「これがたった一つの冴えたやり方」って言ってなかったっけ。
コーティーは最後の交信でそれを引用した。
シロベーン（というか彼女の中の人？）にはそれがわからず、コーティーの中を検索するのに時間かかるから、そういう言い回しを使って地球側にだけ伝わるようにしたんじゃないかな。

あるいは、最後の最後で漫画の台詞をもじってカッコつけるみたいなのって思春期っぽくて凄くいいよね。

・冴えたやりかた ＝ 状況を覆す奇策
と思って読んだ場合、「そのまんまじゃねぇか！」「冴えてねぇじゃねぇか！」と思うかも知れない。

・冴えたやりかた ＝ 絶望の状況を正確に認識した後の決断
と思って読んだ場合、ハンカチが欲しくなるかもしれない。

『夏の扉』みたいな「ミステリ的ドンデン返し」を期待してしまうと、それこそ虚しい話で終わってしまうかもしれない。
友情を汚したくないからこその決断が"フリビライザーのゴーグル処理"に現れているように思うね。

原題"The Only Neat Thing to Do"のNeatっていうのは、「単純だけど効果的でそつがない」ってことだよ。
冴えたと聞いて、キレのある閃きか何かを想像したのかもしれんが、それは英語のニュアンスとは違うと思う

この本は、最初の古典的冒険SFのワクワク感、それがホラーに展開して、悲劇的展開につきすすむダイナミックさ、その一連を先入観なしに楽しんでほしいわ。
どうにも冷たい方程式を彷彿とさせるけど、アレがあくまで消極的な選択として描かれひたすら虚しさを煽るだけなのに対して、
この本は、あくまで人類の未来と異星人との友情を守る積極的な決断として、たったひとつの冴えたやりかたを選ぶから涙をさそう。
『衝突』との対比や一連の幕間があってこその面白さがあって、それこそがティプトリーの真髄だと思うんだけど、それらを省いた改訳版は余計ただただ冴えてないじゃんで終わりそう

>>47
夏への扉もかなり単純な予定調和だけどね、特に現代人にとっては。

コーティーにとって、あれこそが『たったひとつの冴えたやりかた』なんだって自分にも言い聞かせないといけなかった。
そういう読み方もあるんじゃないだろうか

コーティー可愛いよコーティー

>>42
じゃあ何が冴えたやりかただったのか、その代替案を是非教えていただきたい。

この時代になってもこうやって議論させたり意味を考えさせる題名として冴えてるな

ある時代のＳＦの原題と、ある時代のＳＦの邦訳タイトルってめちゃくちゃセンス良く感じるのはどうしてだろう。
何度も口ずさみたくなる印象的なセンテンス。

時代が関係してるのか、邦訳が関係してるのか、ＳＦが関係してるのか。
ミステリーやホラーだとあんまり抒情的なものを感じないなあ。勿論個人の感想です。

『ハーモニー』でもこのセリフが出てきて、嬉しかったゼロ年代。

聞き覚えがあると思ったら、のび太の人類補完計画に出てたんだ

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3編全部入っている方の訳者あとがきに書かれてるけど、原作者は夫婦で協定を結び
その協定に基づき痴呆になった夫をショットガンで殺害し、自らもヘッドショットという壮絶な最期を遂げたんだよな。

少し違うけど「たったひとつの冴えたやりかた」のような始末の付け方と思った。

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割り切れないものを合理的に解決しようとする、やるせないようで温かく切ない気持ちにさせられる
たった一つの「冴えた」やり方ってのは名訳だと思う

ほったらかしにしてたのをようやく読んだ…
タイトルで結末はおおよそ予測出来てしまうけど本当響きの良い題名だよね 全部は解決出来ないけど取捨選択で最善を選んだシチュエーションによく合ってる

>>51
冷たい方程式に通じるものがある