ニコニコ大百科

逆説的だけど、ホラーゲームってアクション要素とか謎解きやらアイテム管理やらの”ゲームとして面白い部分”が充実し過ぎたものはある意味失敗だと思うんだよ。
そういう意味で、この作品のシナリオとボリュームはいい塩梅だったと思う。手放しでハッピーエンドとは言えないシナリオだけど、最後にオチも付くしｗ
ただ、リプレイ性は失われるというか、この作品の場合「ゲームの側から縛り再プレイを強要する」という軽い禁じ手でボリューム水増ししてるからリプレイ性は良くないだろうな。

ステージ(景観・音楽)はFRAGILE、ホラー面はSIRENを薄めて混ぜた感じの雰囲気。昨今のホラーゲームにありがちなアクション性を潔く切り捨て、ちょっと凝った携帯小説っぽいシナリオも手伝ってホラーゲーム苦手なライトユーザーでも完走できそう。(投げ出さないｷﾞﾘｷﾞﾘのﾗｲﾝ)
逆にホラーゲーム慣れしてて、ガチガチのホラーを求めてる人からしたら中途半端で特筆点がないクソゲーに見えてしまうと思う。
初心者からしたら上の上、上級者からしたら下の下、そんな作品。
ホラーゲームとしてみると正直クソゲだけど、雰囲気ゲーとかホラーゲーム入門として見ると良作だと思う。
ただWiiリモコンのBボタンと人差し指の寿命がヤバい。

Wii向けのゲームとしては終盤（2011年）の発売だったのも痛いな
Wiiのホラーゲームってライトユーザー向けにホラーゲームというジャンルを開拓できるチャンスだった気がするよ
CALLING、恐怖体感呪怨、月蝕の仮面なんかは当時の実況プレイ動画でかなり盛り上がってたし

主人公のダッシュがドカドカ走ってる割りに遅くて笑った

スイッチでリメイクしてほしい作品の一つだったりする