ニコニコ大百科

>>329みたいなの読むといつも思うんだが、
海外に多い宗教をやたら叩く輩は、
平安以降の仏教僧の腐敗や大日本帝国の国家神道観などについてはどう思っているんだろう
宗教を利用した悪行なんて古今東西いくらでもあるだろうに

それに宗教そのものの中身については大概がノータッチなんだよな
宗教が悪いのではなく宗教を利用するものが悪いとなぜ分からないのか

一向一揆とか廃仏毀釈とかはなかったことになってるんだろ。

でも、実際どうなんだろうね。
西欧人が単に野蛮（失礼！）だったりとか？
牧畜民族だから血を見るのに慣れているとか？
要するにキリスト教は関係無い？
いやそんな事は無い？

難しすぎ。

牧畜民族だから、といったら、なぜマサイ族は世界制覇できなかったのかって聞かれるんじゃね？
ていうかキリスト教と欧米を結び付けすぎ。東方正教とかガン無視かよ、と。

ヨーロッパが世界進出したのって、せいぜい大航海時代以後の五、六百年程度にすぎない。
それまでただの田舎。十字軍時代も田舎。ユーラシア大陸の陸上の交易ルートを支配してたのはイスラムだった。

アメリカでインカ・アステカが滅んだのは、戦いよりも天然痘のウイルスが大きい。
天然痘ウイルスはユーラシア大陸にしかなく、インディオには免疫がまったくなかった。

『銃・病原菌・鉄』って本によれば、南北アメリカ大陸やアフリカ大陸は南北に長いので
同じ気候で栽培できる作物や家畜化できる動物の数が少なく、中央集権的な国家を複数つくることは難しかった。
また、家畜動物がいないところには天然痘などのウイルスが少ないため、免疫が少ないことにもなる。

一方、ユーラシア大陸は東西に広いため、同じ気候で栽培できる作物や家畜化できる動物の数が多く
いろんなところに、中央集権的な国家をつくることができた。
そして国家間で交易して富をたくわえ、鉄を発明し、銃を発明し、国家間で戦争したりして常備軍を強化した。

この理屈でいけば、当時世界有数の人口密度と常備軍を持っていた日本に仮にスペインの遠征軍が攻めてきても
インカ・アステカのようにはならなかったよ。少なくとも天然痘などの免疫は日本人もある程度持っていたし。

スペインが遠征軍とか送れる時期に中央集権国家なんて日本にないじゃん。

>>335
確かにｗ 中央集権国家がいい、というのも近代ヨーロッパのイデオロギーだしなぁ。
1576年にできたマカオ司教区に日本も組み入れられて、ポルトガル系の宣教師メインだったのが、後にフィリピンからのスペイン系の宣教師がきてカトリック内部で内ゲバやってたのとか
インドネシアを植民地にしたオランダの東インド会社が日本と貿易を求めてくることがなかったら
バテレン追放令、禁教令と鎖国もうまくいかなかったかもしれない、とは思う。
ちょっと血を流しすぎた気もしないではないけど…。

>>334
自分は覇権を握った事については述べていないよ。
残虐性がどこから来たのかなと思ったから書いた。

>>337
ことさら西欧人が残虐だとは思わんがな。
残虐性でいえば東欧人やモンゴル人、中国人も引けを取らないし、
日本人だって昔は、中々残虐だった。
酸鼻極まるキリシタン弾圧はもとより、
江戸時代初期までは攻め落とした城にいた人間や、
逆らった村の村人を撫で切りにするということもよくあった。

西欧人は原住民に酷いことしたよね
鉄砲で虐殺とか黒人奴隷とか

>>339
難癖のレベルのものが目に余るから肩を持っておくと、現代の価値観を過去のすべてに当て嵌めて考えるのは意味が無い。
酷いと言っても当時は合法。植民地が当時の国際法上合法だったのと同様。

>>338
確かに。
結局比較の問題になるし。多分比較出来ないのだと思う。
考える事ではないのかな。

>>340
事実をどのように解釈するかは、個人の自由だと思う。
あと、合法だから酷くないというのは無理があるのでは？
いや、自分は酷いと思っている訳では無いけどね。

合法だから酷くないと言うよりはそれらの行為が合法なのは当たり前だというような
価値観・倫理観が当時の人々の間にはあったというべきかな
無論非人道的行為だと批判していた思想家もいただろうけど

植民地建設や原住民の奴隷化・虐殺なんて紀元前のギリシアやローマ・中華帝国なんかもやってるんだからキリスト教は関係ないだろ。要は強国が周辺の弱小勢力に対して当然にやる政策ってだけでしょ。

>>342
ラス＝カサスとか？

血なまぐさい歴史を否定はしないよ。

ただ、カトリックなら前の教皇のヨハネ・パウロ二世が
２０００年３月１２日に公式に謝罪している。

・「真理への奉仕において犯した罪の告白」
（異端審問、魔女狩り、他宗派への差別、十字軍、イスラム迫害に謝罪）
・「イスラエルの民に対して犯した罪の告白」（ユダヤ人差別についての謝罪）
・「愛と平和、諸民族の人々の権利と、彼らの文化と宗教に対する尊敬に反する行為の中で犯した罪の告白」
（アメリカ・インディアンなどの世界各地の先住民に対しての文化と宗教を破壊してきた歴史への謝罪）
・「女性の尊厳・人類の一致を犯した罪」（女性への差別についての謝罪）
など

…まあ、謝っても謝っても謝り足りない、と言われるだろうけどね。
ミサでの抽象的な罪の告白にすぎないし、それで先住民などが楽になったわけでもない。
ガリレオの破門も解かれたけど、それでガリレオが生き返るわけでもない。
当時、謝罪が足りないってあちこちから叩かれたらしい。

あと、今の教皇はどう考えてるかは知らない。

「当時はそれが当たり前だったから」って言い分はそれはそれで歴史学的に正しいけど、
じゃあそれを現在のネイティヴ・アメリカンやアフリカの諸民族に言えるかというとね。
古代に行われた行為で今も禍根が残ってるケースは少ない(とはいってもなくはない)けど、
近世や近代・現代に行われた行為は現在でも尾を引いてることが多いから
全部一括りに「過去と現在の価値観の違い」で一蹴するのはちょっと違うんじゃないのと思う

>>346
まあ、それこそ、そういう問題も、
西欧人やキリスト教徒に限った話ではないがな。
日本の場合、政府や政治家はむしろ謝罪と賠償を惜しまないが、
それが却って国民に憎悪の種をまいている。

無神論者も宗教信者も考えの違いはあっても
人格や知性に大きな差なんてものはない。
仮に気狂い教祖気狂い信者から宗教を取り除いても
取って代わる何かが誕生するだけだ。
宗教は、ただの口実だから
宗教が人々を盲目にさせているわけではない。

テレビのチャンネルと同じで、何もない状態にするのは難しいからね
個人的には不可能と思う

時勢を無視して宗教を語るのは愚かなことだというのを理解したほうがいいな

>ちなみに、このページの最初の編集者は「近代とは、宗教の中から、キリスト教の中から生まれでたものであり、
>キリスト教徒によるキリスト教にたいする闘争にこそ、近代の根幹は存在する。」として、
>「近代教会」だけでなく「近代と言う時代区分」自体がキリスト教由来であると考えているようだ。

これって、マックス・ヴェーバーの理論だよね
宗教改革が個人主義や客観的思考、理性の重視、
経済学的思考など、近代を構成する各要素の下地を作った、という

飢えも戦争もないぬるま湯に浸かってれば
神頼みする必要ないからな。
身売りしなきゃ生きて行けない程、恐慌に陥れば
無神論者でも聖戦おっぱじめるだろ。
日本人は「根拠ないけど俺達は一生快適安全平和主義」って考え方だから
宗教の名を借りてる盲目信者の方が、利益って点で合理主義で現実的なのかもね。

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>>352
異端審問・魔女狩り・十字軍は「利益って点で合理主義で現実的」な人達がやることか？

>>354
十字軍だが、東ローマ帝国の救援と聖地奪還というでかすぎる大義名分があったから、
ヨーロッパ諸国はセルジューク・トルコなどを攻撃するのに都合が良かった
また時のヨーロッパ社会は勢力が飽和しつつあったので、諸国が徒党を組んで遠征することはその発散に繋がった
第四回でその同胞の首都を襲ってるが、あれは金絡み＆東ローマ帝国の自爆
そういう意味で十字軍は「利益って点で合理主義で現実的」だった

異端審問についてはスペインについて少しだけしか言えないが、
レコンキスタ達成後のスペインは国内を統一したかった（実はカルロス1世やフェリペ2世の治世期でも絶対主義ではなかった）
しかし各領邦が自治的であり、たとえ国王といえど1/3ほどしか権限が及ばないこともあり、世間で言われてるほど中央集権がなされていなかった
旧イスラム領ならばその傾向も特に顕著だったし、そういう意味でも異端審問は重要だった
魔女狩りは人口飽和対策という説もあるし、女性の台頭を抑える狙いもある、という説もある
教皇の権威が失墜すれば、キリストの後継者はマグダラのマリアではないか？という風潮になりうるからね

合理的である事とまともである事は実は結構違うと思う。

創世記で「生めよ増やせよ地に満ちよ」と神様からの命令があるのになぜ性に厳しいのか？「子供が出来ないから中絶と同性愛『だけ』はダメ」なら解るが。

>>357
姦淫するなとも言ってるだろうが。

基本的に子供を作る以外の性行為はダメって感じだったはず。
オ○ニーの語源になった人物も避妊をしたから神に殺されてたし。

心の中で婦人にエロい事を想像したら、もうそれで姦淫した事になると聖書に書いてあった気がする。