ニコニコ大百科

アンニュイ・プロトコルを実行する。

長らく考えていた事にこんな言葉が用意されていたと最近知った

一年越しですまぬが

>>54
もちろん哲学的ゾンビにもクオリアを語ることはできるはず。
例えばこの記事の「赤色に見えていますね？」って文字だって、ブラウザが「この文字は赤い」と判別したから赤く表示されてるわけで。ただブラウザは「赤い」と感じてはいないだろうってのがクオリアなわけで。ただただ、ブラウザが赤いと「感じていない」かどうかは、ブラウザ自身の主観だから絶対にわからないってのもクオリアなわけで。



個人的には「クオリアがある」のと「ある以上理由があるはずだ」というのがこの問題を語るときにごっちゃになってる気がする。

いわゆる自我ってのはクオリアの集合体なのかな。
だったら科学的観測(客観)ではどうしてもクオリア(主観)を観測し得ない以上、他者(自分以外の人間、動物、植物、AIなど)が自我を持っているかどうかは観測できないんだね。つまりどんなにスゴイAIロボットが涙を流しても、心から泣いているのか、そういう素振りをしているだけなのか(科学では)証明できない…
…ロマンチストとしては寂しいなあ。
そんなこんな考えるといつも「我思う故に我在り」とか「色即是空 空即是色」とか思い出す

>>56
まあ人間の脳みその未熟さに美を見出すものだし
自分は否定はしないかな

見るの何回目か分からんのに久しぶりに劇場版見たらまーた泣いちゃった

>>64の書いている事はAI研究において重要な問題になっている
今現在AIと言われているプログラムの大半は、動物に当てはめると生得的行動(本能行動)と言われる程度の物で、チェスや将棋のAI等が代表だけれど、多数のパターンを規範とすることで選択を決定するAIでようやく学習行動と言えなくもない程度になる
しかし本来研究者が目指していたAIは知能行動をとれるAIであり、クオリアを持たせようとしていた
けれどクオリアどころか、知能行動ですら正しく評価する方法が無い事がAIの開発に大きな問題となっている(評価方法が無いので、良いAIを作れない)
仮にクオリアを観測する方法が見つかれば、この問題は解決しAI技術は大きな転換期を迎えることになるのは容易に想像ができる

言葉の響きが、なんかすこ

このスレでもよく勘違いされているけど、
脳の機能をいくら分析しても、クオリアを取り出すことはできない

どんな情報が流れて、それを受けた脳がどんな仕組みで動くかをいくら緻密に観測したとしても、
人間が主観的に見ている「コレ」としか言えない感覚を説明することは絶対にできないっていう問題なのよ

物心二元論って奴かな

『「4つの力」以外は存在しないこの世界で“客観測”ができない』≒『物理科学的な“もの”ではない』というのはそうだとしても、そのクオリアの“処理”は何某かの“負担”をこの世界にかけているんじゃないだろうか。

もしそうではないなら、クオリア発生機（巨大で複雑な有機体の人口脳,発生感情や思考自体は無意味,刺激は適度に与える）とかを創って、“無限”にクオリアを発生させても、この世界はそれを“処理”しきる、という事になる。
少なくともそれで“処理落ち”や“バグ”を発生させないなら『4つの力』の領域は、“情報”ではなく“実体”だという裏付けができる。…か？

いやできないか。この世がシュミレーターの様な世界だと仮定したとしても、既に“スパコン”を数台内包しても破綻してない世界だもんな。

哲学的ゾンビの代表例って『夢で会話する登場人物』だと思うけど、モブではない複雑な登場人物を多く出現させる夢を見ている時、脳がより多くの糖質を消費していたりしたら、取っ掛かりになるんだけどね。
構造上、登場人物の分のクオリアも、１つの脳で処理してたって事になるから。

>>71
BALDR SKYみたいだぁ……

経験に由来する無意識の判断と遺伝子で設定されている感覚器官と脳の機能
結局は物理的な理屈で働いているけど無意識の領分だから説明しづらいのだと思う
影絵の影ばかり見てどうこう考えて、本体のほうを見てないようなもので

>>71
虚像がいくら増えても質量は増えないし重力にも空間にも影響がないように
空間が回路で質量は情報量で重力は処理の重さと考えたら、無限に増えても影響はないはず
質量増えすぎると事象の地平面みたいに「応答なし」になるし

>>69
「クオリア」って何が問題なのかよくわかんなかったけど結局は「ジブンと感じているような主観とはなにか」に帰結するってことでいいのかな？
よく「赤い」という質を感じるのはなぜかとか言われるけど脳機能が赤を認識させているとしか思わない。だもんで全然理解できなかった。
問題としているのは「赤い」と今感じているモノが何なんなのかって話で、それは「赤と感じている自分」となりではジブンという主観はなんなのかってことでよろしいのかね？

仮にすべての事象を把握できるラプラスの悪魔が存在すると仮定して、その分析能力で脳機能を分析したら全ての感覚を分析可能でしょう。
でも対象が主観を持たない哲学的ゾンビなのか、今このコメントを見ているあなたのように主観を持っているのかは、絶対にわかりません。というのがクオリアをもって提起している問題ってことなのかねぇ。

それだと「主観」とはなにかの一言で済む話で「赤の質」の話とかは余計にややこしてくしているような気がするんだがやっぱり自分の認識が間違ってるんかね？

主観(意識)とは何かってずいぶん広い問いだなおい。主観って曖昧だよね。人それぞれだから。
いやそれだけじゃない！クオリア問題的な意味でも曖昧だ、っていう位置づけにあるのがクオリア問題よ。
伝わるかな？意識とは何かの下位問題がクオリア問題。意識を記述しないことには意識を解明できないよね。
じゃあある人の意識と他の人の意識の相同性はどう証明されるの？Aが赤だBも赤だと言ったから意識内容は
同じなの？違うよね。言葉が同じだけだよね。脳科学的に分析しても同じことだよね。言葉に過ぎないから。

赤は情熱的な色、暖色、警戒色、人間にとって目に付きやすい色
夜間にはこの色の光は認識しやすいため警告として高層建築物などに取り付けられたり、超高速で遠ざかる恒星はこの色に偏光していくなど様々な評価値がある
これらは物質的に存在する人体器官があるから認識できるものであり、意識としては別のものを認識してるはずなんだよな
…人間自体が哲学的ゾンビなんじゃないの？色盲でもない限りみんなして違うＸＸを赤として意識してるんだし

マジックフルーツを噛んだ後のレモンの味とか、色盲とか、沙耶の唄とか、現実や創作の中にも例えとして使えるものはあると思うんだよね

そもそも赤が赤いか以前に他人は視覚を視覚として感じているのだろうか
本当は色を聞いていてそれを視覚と認識してるのかもしれないし匂いを味わっていてそれを嗅覚と認識してるのかもしれない
あるいは自分には感じたことのないような未知の感覚で物事を認識しているかもしれない

>>79
その「感じ」をクオリアと言うのだよ

クオリアとクリオネは似ている。

ほんとに面白い、科学哲学で一番面白いかもしれない。
クオリアの概念もそうだが、「クオリアの論点を理解できる者は10歳の子供でも分かるのに、最も優秀な哲学者・科学者にさえクオリアの論点が理解できない者がいる」点。
ネド・ブロックの言った「理解できない人は認知に関わるある種の機能障害を持っている」って暴論に聞こえるけど、あながち外れてないかも・・・（煽ってるわけじゃないです）。

逆に、理解できる人こそ何かしらの認知機能障害を持っているかもしれない

認知に関わる機能障害って、全然言葉選びが駄目だなアルツハイマーじゃん
認識に関わる機能障害だよな、すまん

>>76>>82
「クオリア」の定義があいまいというか、科学的に一貫した定義が無いので、「クオリア」を科学的に計測することは現状では難しい・・・ということでは。
（「分かる」の定義次第で、分かったか否かも変わってしまう）

https://bit.ly/2VshFV7
『脳科学辞典』
「哲学者は長くクオリアについて論じてきたが、クオリアという概念に意味があるかどうかですら、意見が分かれている」。
「哲学・心理学の文献では、暗示的にクオリアという言葉が、狭い意味、もしくは広い意味で使われることが多く、どのような意味でクオリアという言葉が使われているかに注意して読まないと混乱をきたす」。
「狭義・広義のクオリアの区別は、『何を同じとみなすか』という問題が背後に隠れている。『同じ』の規準が明示されない時に、クオリアという語の定義に混乱が生じやすい」。

コンピュータ言語学（計算言語学）や自然言語処理でも、「クオリア」を計測したり分析するのは難しそう。

科学的に「クオリア」を計測しようとした場合、現状の問題は

・「クオリア」という言葉でいったい何を指しているのか、科学上で明確に定義できるのか？
・科学上で「クオリア」の語義を明確に定義できるなら、「クオリア」という言葉が指しているのは、哲学的概念（哲学の一部分）ではなく、脳機能（中枢神経機能の一部分）なのでは？

ってあたりかな。

>>85>>86
クオリアを科学的に定義することは不可能だよ
難しい・易しいという次元ではない

なぜならクオリアは観測不可能な現象だから（観測不可能な時点で『現象』とは呼べないけどね）

その考え方だと、クオリアは幽霊、神、見えざるピンクのユニコーンと同じようなものになる
「実験データも証拠も無いけど確かにあるんだよ、色はピンクだよ」、みたいに何でも言える

もし自然科学や応用科学で○○を計測・観測できた場合も
「科学的に測れるならそれは本物の○○じゃないよ」と言って、研究成果を無視することができてしまう

>>88
いやだから、クオリアは観測できないんだよ、“絶対に”ね
クオリアは世界の内側には無く、われわれの思考の中にしか存在していない、観念だから

言い換えると、クオリアは物体やエネルギーとして存在していない(＝観測できない)ということだ

「物体やエネルギーとして存在していない(＝観測できない)」もの　　「“絶対に”観測できない」もの　　「世界の内側には無く、われわれの思考の中にしか存在していない、観念」
それはクオリアに限られない
幽霊、神、見えざるピンクのユニコーン、空飛ぶスパゲッティモンスターなどもそう

つまり、何でもありで何でも言えるもの
反証不可能なもの