ニコニコ大百科

和約成立が5月でレンネンの勧告が7月だからなぁ……いろいろとひずみが出て大使交換しましょうって話には、将来的にはもってけただろうけど、ハネムーン期間も終わってない2ヶ月程度じゃ無理。

>>119>>120
そこでヤンが悪いとも自分が悪いとも言えないのがレベロの問題ともいえる。
レンネンカンプの身柄を差し出したことは即死案件なわけだが、それこそ証拠はないんで、全部ヤンに押し付けなきゃならないし、それが嫌なら全部自分で被らなきゃならない。どっちもしなかった結果、同盟政府全体の事実として確定してしまった。

読者や後世から見たレベロの対手は「自分から約束を破ったりするタイプじゃないラインハルト」なんだけど
当事者のレベロから見れば「共和主義者相手に何をしてもおかしくない実績がある、約束なんてその気になればいつでも破るだろう専制銀河帝国」だと思う

しかもレベロは、同盟は自身の抵抗力ではなく専制者の慈悲で生かされてる奴隷でしかない、ときちんと理解してるので、「帝国が条約を破る気を起こさないよう、怒らせないようにする」が生存戦略になる
そうすると、基本はひたすら媚びて主の慈悲にすがる、でも不祥事が起きるとその場しのぎで隠す（主をちょっとでも不機嫌にさせれば終わりなので）というやり方になり、結局は隠しきれなくなって死ぬ

>>121で言われてる通りせめて何年か余裕があれば、多少の信頼関係とかある程度の問題はごまかせる伝手とか構築できたんだろうけど……
まあ余裕なく問題が生じた理由が同盟国内の弁務官への密告者と国民の突き上げってのが皮肉ね

>>122
よくよく考えたら、余に訴えずコソコソ陰謀したから攻める！って逆切れ宣戦布告もいいとこだな……あんたが任命した出先がやらかしたことでしょうよと思ってしまう

レンネンカンプのやらかしなのはラインハルトが認めちゃってるからなぁ……独裁者に先に「まず俺が悪い。責任者は処罰（もう死んでるから元帥昇進なしってだけだが）した。で、共犯者であるお前らは？」って言われたら、もうどうしようもあるまい。
強要されたと言うには、先手を打ってヤンを暗殺とか、要求以上のこと自発的にやってるし。
（筋書きかいたのオリなんとかさんだろうけど……状況的にヤンを手土産に転向しようとした密告者の一人かしら？査問会で論争した恨みもあるだろうし）

2ヶ月で何が出来るっても、とりあえずフェザーン人と契約して大使館設置準備室でも作って建物と人員の確保、交通の手配くらいは出来るだろうし、軍同士のホットライン作って哨戒計画を交換、偶発的衝突を防ぐのは本来一刻を争う。
ぶっちゃけヤンをイビる以外に何をやったのかと。

>>120
ラインハルトが同盟領に大して興味が無くて丸投げてるからそうなってるだけで、同盟との風通しが良くなる事は帝国にも十分利益があるんだよって説明は出来るじゃん。
レンネンカンプの仕事ぶりを別ルートから証明出来るんだから、レンネンカンプにだって損な話じゃない。建前を武器に戦うのはレベロのいちばん得意なトコだったはずで。

現役でもチュンは似た様な事やったし、ロックウェルみたいなのがヤンを陥れる為にやるとか、退役ならビュコックロボスシトレパエッタ、全く無関係の宇宙海賊、この時点でヤンに容疑者は絞れないハズ。

>>122
まあレベロがそう考えてただろう事はわかるけど、あの時点で同盟の生存を保障してたのはバーラト和約しかないんだよ。言い方を替えれば、「ラインハルトのサインの信憑性」を人質にとるんだ。
信用できる出来ないじゃなく、トリューニヒトが「信用する」って選択をした以上信用する以外に選択肢は無かった。
（だいたいヤンのご機嫌は取りたくないけどレンネンカンプのご機嫌は取るってのはどうなの）

>>124
お前らは？って問うてくれたら、そこが交渉のスタートでしょう。非を認めて謝罪する、再発防止策を講じる、オリ某でもレベロでも首を政治的にでも物理的にでも差し出す、評議会に帝国から指導員を受け入れる、星系割譲、条件闘争しなきゃ。
ビュコック艦隊出撃ってのはむしろ同盟生存の可能性を捨ててる（ビュコック達は実際捨ててたんだし）

「レベロ（同盟政府）はベストを尽くしたのか」という命題があって
ラインハルト（帝国）：バーミリオンは完勝じゃなかったし同盟人の心理的準備がないから同盟を属国化にとどめるが、隙あらば再征したい
ヤン：同盟国家の存続より民主主義の芽を残す方が大事で、その日に備えて戦力を温存・育成強化したい
レベロ（同盟政府）：帝国にイチャモンつけられる隙を1mmもつくらないよう和約遵守・対帝国土下座外交

この状況だと、レベロがいかにベストを尽くしても時間の問題では？帝国が隙をねらってるなかでヤンが次々と隙をつくっていき、同盟はヤンが何してるかわからない状態で、ヤンを疑いながらその隙を塞がなきゃならん
ただ、レベロの土下座外交も無防備で時間稼ぎするものだから、同じ時間稼ぎなら方針はヤンのほうが正しい。せめて統合作戦本部長なりで残留して方針を政府とすり合わせて協力して少しでも隙のないことをやっていき（チュンとか実際戦力の温存に成功してたし）、かつホアンやシトレ退役元帥が国防委員長なりで入閣して政府とヤンのあいだを取り持てばね
あるいはそれなりにヤンとの関係構築に成功したアイランズが奇跡の復活をとげるか

>>126
帝国の意志は
ラインハルト：ヤンとイーブンでやりたいにゃー
オーベル：ラインハルトが張り切って迷惑だからヤンを消しておきたい
ヒルダ他：同盟が脅威や負担にならないんなら放置で構わない

同盟完全征服を構想したり準備してたのは帝国には居ない（想定外だからこそレンネンカンプやロイエンタールがやらかした）。基本フェザーン・地球教側の意志。

レベロとしてはヤン関係なくメルカッツ隊は宇宙海賊扱いで逮捕でいいんじゃないの、メルカッツの身に危険が及べばヤンも動かざるを得ないだろうし。

さすがに捜索くらいはしたのでは
隠れてて見つからなかっただけで

本来は見つかるものでもないし犯人を特定できるものでもないんだろう。宇宙は広すぎる。
「メルカッツが生きている」という噂が広がってなければ、密告者の方も「あれはヤンの指示だ」って決めつける（事実だけど）ことも難しかったんじゃないかな。だが噂が既成事実化したことで、わずか２ヶ月のサドンデスとなってしまった。
最初から２ヶ月ってタイムリミットわかってたなら無理してでも和約の修正協議とかやれることあっただろうけど、不安定ながらもしばらくはこの状態が続くって前提だと、オペラハウスとかで接待しながらちょっと踏み込んだ「雑談」振ってみて正式に提案したら帝国がどう反応するのか様子見る、とかの段階だしなぁ……




噂自体は誰の陰謀でもないらしいんで、まあヤン艦隊の一般兵とか、一般兵からそれとなく伝言受けたメルカッツ隊の家族とかから漏れたんだろうな。
もちろん緘口令は出してるだろうけど、ヤンがいくら名将だからといっても「いつまでかはわからないけど死んだふりして隠れてて」なんて話、一万人超の兵士が全員が全員乗り気で承諾するわきゃないだろうし。

真面目に探してたんなら、捜査資料をレンネンのところに持ち込んで精査してくれって言えばいいし、必要なら警察の人間にレクさせてもいいし、帝国と共同捜査だって将来的にあり得た。
でもメルカッツ隊が再長征にでも行ったならともかく、ほぼ戦闘艦だけで万単位の人間が補給なしで宇宙の深淵に隠れ続けるのは不可能で、補給に出没するのは間違いない。航路データは持ってるにしても帝国人なメルカッツじゃ、地元で常時活動してる同盟警察や警備隊から跡も残さず逃げるのは簡単じゃないよ。
フィッシャーさんムライさんコンビで捜査に出したら、真面目にやれば捕まえるしゴマかすの苦手っぽいし、結構困ったんじゃん？

そいやメルカッツ隊の逃走時点で目撃者がけっこうおったな。いや、目撃者どころか逃亡希望者募った時点で残存ヤン艦隊全員が証言者状態だから、片っ端から尋問→証言であっという間に外堀が埋まるちゃん

襲撃犯がメルカッツ（いや指揮官は誰でもいいんだがヤン艦隊の戦死扱い者）だろうと、あたりをつけられればね。多分そこが、ヤンの誤算だったんだろうと思う。


補給をどうするつもりだったのかは……正直わからん。普段から「補給の失敗は云々」と偉そうに語ってるんだから丸投げってことはないだろうし、半年やそこらは何とかなる程度の量は隠してたんだろうけど。

分派したのって艦艇60隻ぽっちだからねぇ
2ヶ月ちょい後に強奪した廃棄艦艇と一緒に加わったのが4000人
ヤンが合流したあとの兵力が600隻余／16000人
これは一隻平均26人で、バーミリオン星域会戦の同盟軍（一隻平均116人）と比べて圧倒的に少ない

正直、全面的な艦隊行動をずっとするのでもなければ（そもそも人員的にほぼ不可能だろうし）、
帝国領侵攻のときの「二〇万トン級の輸送船」の一隻くらいついていってればかなり持ちそうな気がする

デカい目立つトロい大型輸送艦はあんまり隠密行動にマッチしないんじゃないかなー。
まあランテマリオやライガールトリプラ、バーミリオンに帝国同盟双方の遺棄物資が転がっててキャゼルヌが簿外に隠し持ってたり、擱座艦艇をスクラップにしてフェザーン人と密貿易くらいはやれるか（やってる事はEveOnlineだ）
そういうのだったら監査頑張れロックウェル、キャゼルヌに劣るにしても一応専門だし使えるリソースは多いんだ。

物資入手に関して困ることはなかったんじゃないかな
バーミリオン前哨戦で同盟のあちこちの基地を移動していったけど、そこで帝国軍の襲撃に備えて物資の分散や秘密基地の建設とかしていても不思議じゃないし、そこまで想像しなくても同盟軍の物資流通情報は把握できている。
何より共犯者のキャゼルヌ先輩が後方勤務本部長代行なわけだから、先輩の手にかかればバレずに物資の横流しなんてわけないだろう

（完全に「シャーウッドの森」検証スレみたいになってるけど）ただ、艦艇戦力となると、ことは艦政関係になるから政府の、最低でも作戦本部や宇宙艦隊の協力は不可欠になる（WW1後のワイマールドイツと国防軍の関係が事例として近いかも）。チュン・ウーチェンあたりなら話は通じそうではあるが

そりゃまキャゼルヌなら帳簿に穴をあけるのは簡単だと思うが（見破れロックウェル）、実物をメルカッツ隊が手に入れるには「受け取る」「盗む」「奪う」どれかを、ハイネセンからリモートでやらせなきゃならない。簡単じゃない。

正攻法で、ヤンやキャゼルヌに横領公文書偽造詐欺とか罪状を付ければ済んだ話（カイザー「ヤンが面白そうな事してたのに邪魔しやがった」って不興を買うかも知れんが）なのに、最初っから正攻法を諦めてるように見えるんだよね。
実のところレベロって、ヤンの忠誠を誰よりも無邪気に信頼してたんじゃん？ロックウェルもキャゼルヌを疑ってるとは思えないし。本当にやってなきゃ、正攻法じゃいくら掘っても出て来るわけはないんだから。

キャゼルヌはもともと辞表出したところを慰留されての本部長代理就任なので、最初から計算に入れてたかは……ヤンと一緒に脱出した途端に「金がないぞ」と言い出した辺り、職権乱用でなんかしてた可能性は確かにあるけど。

「金がないぞ」は12月初頭のエル・ファシル合流直前のはずなので
7月に脱出した途端にというほどでもないと思う

そういやキャゼルヌ、バーミリオンの時点じゃ無役だっけか。じゃヤン艦隊の会計責任者はムライ？フレデリカ？メルカッツ隊艦艇横領、戦没者名簿の偽造、戦没者年金詐欺はこの時点でやってるんだから、艦隊司令と会計責任者に罪状が付くのは間違いない。（キャゼルヌが知らんワケは無いし９９％実行犯だけどｗ）
野に放たれてもボリスと密貿易会社作るくらいキャゼルヌならやれるっしょ、プランＢで軍に残っただけで。

そのあたりをつつきだすと、そもそも無条件停戦命令は降伏命令でも行動停止命令でもないから、メルカッツ独立艦隊の分派はバーミリオン星域会戦時点で艦隊運用の完全なフリーハンドを認められているヤンの裁量権内なのではというのがある
あとでチュン・ウー・チェンあたりに秘密裏に説明しておけば事後承諾とはいえ手続きも整う

まあそこでレベロなり軍部なりと連携がとれるなら、「破棄予定だった軍艦が何者かに強奪された」なんてことあり得ないわけで。

ビュコック（ヤンを売らない）とアイランズ（照会不能）に承諾貰ってるとまでは言えるけど、結局「あ、認めてくれるんですね、じゃその後の反帝国活動の首謀者で逮捕」ヤン「ですよねー」レベロ・新国防委員会の下で非合法秘密作戦してる、が落としどころとしてはあり得るけど、レベロ次第。

>>142
メルカッツの分派そのものに反和平活動防止法を適用するのは法の遡及適用になるから不可能とフンメルが言ってる

>>143
フンメルは横領でやれって言ってる。で、レベロは告発しても握りつぶしてもいい立場に居る。ヤンが関与を認めるか横領等で有罪取れたら、メルカッツ反帝国活動の責任も問えるって順番。

>>144
ヤンが「廃棄艦艇の強奪」への関与まで認めれば反和平活動防止法後だから責任を問えるけど、
「メルカッツを分派させた」を認めただけでは反和平活動防止法施行以後の行動についての関与が証明されていないので反和平活動防止法違反には問えないのでは？
横領で有罪にできたとしても、これはメルカッツ独立艦隊の分派を横領とみなすものなので、やはり「反和平活動防止法施行後のメルカッツ独立艦隊の行動」への関与が証明できなければ反和平活動防止法には問えない理屈だと思うけど……。

>>145
共謀共同正犯が取れるって。そりゃ共謀した時点は成立以前だけど横領の目的は反帝国活動だし（私腹を肥やすとは言えないっしょ）、反和防法成立以後も正確な情報を政府に上げてないんだ。
マフィアのボスが服役中、関与の証拠なしで部下の犯罪に有罪取られるようなやつ。

フンメルは横領でいこうと言っている。ホアンも反和平法は無理だろうと言っている。レベロはいけると考えてたが「ヤンがメルカッツに指示だしたなら」と条件付き。ついでにヤンも、横領で告発されたなら法廷に立つつもりだったと言っている（大分言い訳くさいが）
思うに反和平法自体が適用要件かなり限定されるザル法だし、同盟では法の遡及適用禁止が現代よりも厳しめに運用されてるんだろう。


前者は反対派への配慮、同盟政府の面子、反帝国の「称号」を与えてしまう躊躇、法案自体がザルでも「そんなの関係ねぇ」って言える帝国軍が背後にいるから運用上問題ない等の要因がからみあった結果だろうし、後者は……まあルドルフあたりが「発表が制定前でも、現存してるなら、BL百合作者は全員「不健全罪」の処罰対象ね」とかやらかしたんだろう。

メルカッツのしっぽを掴めてない時点じゃ、まず横領でやろう、反和防法はムリってのはそりゃそうだ。
横領を取れたら状況が変わって、メルカッツの犯罪の首謀・共謀者としてヤンをパクれるんじゃないかって話(だからレベロも間違っちゃいない、ヤンの自白や証拠を取れないから意味は無いが）。
１メルカッツとヤンの関係、これは部下上司で明らか。２ヤンの正犯意志、これも横領の動機で十分。３共謀の存在、でこれは共謀の時点は反和防法以前だけど、その後の黙示的意志連絡を否定するのは難しいだろうと。
まあ横領が取れたらそれ以上訴追せずともヤンを失墜させるなり、取引するなりレベロが圧倒的に強い立場でやれるけど。

「黙示的意志連絡を否定するのは難しい」では足りない、明確な連絡の証拠が必要、「反帝国テロリストの存在知ってたなら進んで情報提供するのが市民の義務」までは求めてない、と少なくとも条文上ではそうなってるんじゃないかという話。
むしろそれでパクれるのはキャゼルヌの方じゃないかな。「ヤンが艦隊を隠したのを知ってて反和防法成立後も黙ってた」は一民間人となったヤンと違って同盟政府職員であるキャゼルヌには大問題。同盟政府は、和約それ自体を遵守する義務があるから。


むろん、ヤンの事例が初だろうから実際に裁判になったらどう転ぶかはわからんだろうけど、どっちに転ぶにしても同盟の法体系では相当に無理のある、帝国同盟双方に禍根を残す面倒な判例が出るんじゃないかなぁ……

原作で「黙示的意志連絡で十分」を否定（肯定も）する話は無い（メルカッツのしっぽを掴む前には意志連絡もへったくれもない）し、
一般同盟法でそれを否定してたら組織犯罪への対処が極めて困難になって常時戦争国家としてそれはどーなのと（現代日本でも産廃の不法投棄で使えるくらいには普通の法解釈）

>運用上問題ない
うーーん、そもそも反帝国活動が起こらず適用せずに済む、法が抑止力として働いて帝国の介入を避ける事が立法趣旨上ベストなはず。
それをいざとなりゃ帝国が介入してくれっからOKってのは二重三重に捻れた話で、帝国もレンネンも同盟もヤンも得しない一体何の為の立法なのかと。
キャゼルヌやムライが裁判に掛かってヤンがお咎め無しの立法ってあんまりに理不尽じゃね？