ニコニコ大百科

もしかしてスゲーアホなこと聞くかもしれないけど、なんでフグはその毒持った生物食って平気なの？
生きる上でヤバい部分にはノータッチで、体の一部分に溜め込んでるとかそういうの？

>>31
ヒトとフグはナトリウムチャネルの形が違い、フグはTTXの影響を受けにくい。

“神経というのはいくつもの細胞が連なっており、その神経細胞が外部からの刺激を受けるとナトリウムイオンを取り入れることで情報を伝達しています。テトロドトキシンはこのナトリウムイオンを取り入れる孔の働きを妨害して、神経による情報が伝わらないようにしてしまうため麻痺が生じます。
このナトリウムイオンを取り入れる孔の構造は人間を含めてほ乳類とフグのものとが異なり、フグの場合は影響を受けにくいのです。さらにフグの血液にはテトロドトキシンと結合する蛋白質があり、テトロドトキシンの作用が抑えられると考えられています。”（引用：http://hyogo-nourinsuisangc.jp/6-mame/suisan/7.htm）

>>31
個々の生物を　カギ穴　(この場合、ヒトとフグというカギ穴)
個々の生物に反応する物質を　カギ　(この場合、TTXというカギ)
フグにTTXを差し込んでも開かないが、ヒトにTTXを差し込むと開く(反応する)。
反応する　＝　そのカギの効果がカギ穴に作用する
と考えるともう少しわかりやすいかも知れない。教材やTVなんかでよく見る例え話だけども。

以下のお話は関連したものを箇条書きで、詳しくは調べてちょーだいな
・同じヒトでも、遺伝子の違いでカギが開かない人もいる
・同じようなワードに酵素に対して使う「基質特異性」という単語がある。
・全く別のところを開きたかったカギなのに、偶然別のところが開いちゃったりすることもある。
・アレルギー(花粉症とか)も同じような考え方で、スギ花粉とかブタクサとかイネとか人それぞれ

なお「受けにくい」というだけで濃度がもっと高まればフグもフグ毒で死ぬ

今週のオススメ記事おめでとう。

なるほど、人にとっては猛毒だけど、影響の受け方からフグにとっては微弱な毒にしかならないのね、ありがとう。
ちょいと違うかもしれないけど、玉ねぎとかだって人間には無害だけど犬や猫には猛毒だったりするようなもんか。

今週のオススメ記事から飛んできたけど凄い分かりやすい記事だ
科学知識0でも理解出来て面白い

今、世界仰天でテトロドキシンやってるw

中学の頃の体育の先生が、フグ毒にあたって、すぐ食べるのをやめて助かったらし。「舌がピラピラする」とのこと。食べたときにおかしいと思ったら、店員さんを呼んだ方がいいかもね。

>>31-34 の流れも記事に追加していいくらいの情報だと思う。
うまく纏められる自信がないので、自分にはできませんが。

>>40
>>32ですけど、既に追加しましたよ。

>>41
確かにありました。見落としていましたすみません。

名探偵コナンでこの毒を使った殺人あったな
ジョディ先生とゲームセンターで遊んでいたときの事件
口から入れば毒が効くまで少し猶予あるけど
針で刺して血液に注入されたらあっという間の即効性があるらしい

イルカはフグ毒を使って遊んだりできる。

エチルアルコールだって口内摂取じゃなく血液注入したら即アル中毒で死ぬぐらい危険物だし

あの糠漬け、科学的に理屈が解明された訳じゃ無かったのか……
本当、よくまあわざわざ危ねえって分かってる所を喰おうと思ったな

それぐらい喰うものに困っていたということなのかもしれんが、あそこ水産資源豊富なはずなんだよなｗ
糠漬け卵巣食べてみたけど凄くしょっからい。一切れをお茶づけにして丁度、ってぐらいしょっからいよ

存外、人間って資源が溢れてると極限状態と同じくらい何でもするからかな？

フグの卵巣を糠漬けで食うことは海外でもマジキチ、ゲテモノ扱いだからな
日本人からしても食えないものを食えるまで加工するのはホント頭がおかしい

石川県民「えー？美味しいから大丈夫だよ〜」

でもなんで卵巣にも蓄積されるんだろうか。　毒素の分解･排泄を担う肝臓とか腎臓の蓄積はまだわかるが。

>>51
子孫繁栄的に、喰われたらまずい部位だからじゃね?

体のどこを食われても生存には不利であろうに
子孫繁栄のため卵巣に局在させるフグのストイックさ
肉を食われても卵巣が残っていれば産める的な

しかしそれでも卵巣を食われている現状、日本人の食欲も相当なもの

フグ「テトロドトキシン積んどきゃダイジョブやろ」

日本人「相手が悪かったねｗｗｗ」

>>54
ドクサバフグ「食べられるもんなら食べてみな」

>>46
ぬか漬けが塩を大量に使い、
その結果塩基(アルカリ)性になる事
が鍵になりそう。
そもそも漬物は塩基性の食品だし。
植物である米の殻を使ってるからね。
そしてテトロドトキシンは酸性よりアルカリ性の溶液に弱い。
この事実から考えると…
分かりそうな気がするがなあ？

うちのじいさんがフグの調理免許持ってた。洋食のコックだったけど

>>56
食塩ってNaClだから中性じゃないの?

>>56
>そもそも漬物は塩基性の食品

食品の酸性/塩基性というのは
燃やしたあとの灰（の中のミネラル）が酸性かアルカリ性かで決めているので
たとえば、すっぱい梅干しがアルカリ性食品になっていたりします。
あくまで、食べたあと体内でどうなるかの指標として使われている（あるいは、使われていた）考え方なので
生の食品そのものの性質を示したものではないです。

酸性食品とアルカリ性食品 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%85%B8%E6%80%A7%E9%A3%9F%E5%93%81%E3%81%A8%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%AB%E3%83%AA%E6%80%A7%E9%A3%9F%E5%93%81

純然たる麻痺毒であり
生物の組織を破壊したりはしない感じだよな