ニコニコ大百科

現実的に言うと頼りっぱなしではなく自立しなさいって事か。
ほんで自立して生きる為に汗水垂らして必死こいて働く姿が美しいって言うのがトレーズ閣下の考えか。

要はトレーズは『責任を負おうとしない人間』を嫌っている
兵士は自分の殺人の責任を上層部の命令や国家の命令、戦争という時勢・状況そのものの責任にする
上官は部下や現場の責任にして自らが下した命令の責任から逃れようとする
大衆は国家や軍人に責任をなすりつけて、自らが戦争を支持したり、止めようとしなかった責任から逃げる
ましてや、モビルドールなんか普及させたらますます責任意識が希薄な人間が増えて、簡単に虐殺が起こる

だから、トレーズは『決闘』を讃えるわけだ
決闘は責任の所在が明白な戦闘だから（勝った者も負けた者も、戦った責任も結果も自分に降りかかってくる）
だからトレーズ自身の理想の戦闘観も『決闘』で、責任の所在が自分にあることが明白で、自爆覚悟で戦ってる背水の陣のガンダムを賞賛する
エピオンはまさにその思想を体現したガンダム

無責任に他人のせいにして逃げたり、心を騙して自分のせいではないと言い訳を考えながら殺人をする兵士を最も嫌ってる、ってことだと思う（切腹の覚悟で戦ってる人間の責任感を美しく感じて愛しているというか）
大衆が自らに責任を持って、戦争の責任は自分たちにあると自覚して、だからこそ戦争を大衆が否定して止めてくれる世の中を期待してた、ってことだと思うよ

>>240
百歩譲ってトレーズがキリコを称賛することはあっても、キリコがトレーズの美学を受け入れることは無いだろう。イプシロンならトレーズとも気が合うかもしれんが。

まあキリコの『何者にも従わない、たとえ神にだって俺は従わない』って意志は、トレーズは賞賛すると思うよ
それってつまりはヒイロや五飛のような精神性だし、トレーズはガンダムのパイロットたちの意志、戦士としての姿勢を評価してるわけで
あらゆる権威、権力に屈服しないキリコは、トレーズにとっては理想の戦士像ではあると思う
キリコ自身は五飛と同じでトレーズを否定するだろうけどね（どういう理由であっても戦争を起こして多数の人々を巻き込むような輩をキリコは認めない）

トレーズは「敗者になりたい」と発言していたのか。
これではイプシロンもトレーズとは気が合わないかもしれない。トレーズの方は誇り高いイプシロンの性格を気に入るかもしれないが。

勝者になって目標が無くなってしまうのはイヤだから、
全力を出しきったうえで敗者になって、
(次こそ)勝つぞ！って全力で目標を目指し続ける気持ちのままでいたい
っていう、割と面倒くさい人だからね。

モビルドールが大嫌いな人間至上主義のトレーズもさすがに強化人間だけは受け入れられないだろう。

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>>234の人が指摘してるように、ノベンタ元帥によって平和が与えられたら「個人のカリスマに依存した平和」になってしまうからじゃないかと。
あの世界のモブ達は自分の身に火の粉が降りかからなければ誰が世界のトップでも気にしないわけで。実際EW序盤で大統領府が乗っ取られても民衆は我関せずの姿勢だった。
本編でトレーズやミリアルドといった戦火を生むカリスマが消えたけど五飛の言う通り民衆は変わらなかった。そんな民衆がEW最後になって武器を持たずに独裁者であるマリーメイア軍に立ち向かう。皆が平和を望もう、ってのがガンダムWかと。
ついでにいえば、「特定のカリスマに依存するタカ派の敵勢力」と「特定個人に依存しない、敵勢力の過激なやり方を否定しようとするという目的で繋がっているハト派の主人公勢力」というのはガンダムには割りと見られる構図でもある。

Ｗの世界に限らず大半の一般市民は平穏な暮らしが送れるのなら誰がトップでも気にしないかもしれない。

けれどトレーズさんの思想も凄くすごーく大事な事だとは思いまする。
ゼクス（ミリアルド）は恐らく道化を演じる覚悟で、コロニーと地球の対立を煽りつつコロニーの住民が地球側によって抑圧され自治権を奪われる事を良しとせず、宇宙側にも生活圏の意見を主張出来る様にホワイトファングの代弁者と成った。

逆にトレーズ側もゼクスの意思を受けて、地球側にも宇宙の脅威から守る民が居ると主張しつつ更に戦争の脅威から人類を守る必要が有るとも説いた。更に逆の発想として、地球と宇宙両方に命の奪い合いの愚かさを説きつつも平和の為に言葉や武器を取らずに戦う大切さを人々に示す絶好の機会とも思った。「誰に言われる訳でも命じられる訳でも無く、自分の決心した物の為に戦う人々は美しい。」この感覚は大事だと思う

まだ30話までしか見てないけど「敗者になりたい」って単純にロームフェラとの決別の言葉だと思ったんだけど違うのか？
あんた等が血の通わないMDで勝者になるつもりなら自分はそれと敵対するみたいなニュアンスかと思った

>>252
それで合っていると思う

ついでに言えば新しい時代を作るやつはお前らではなく今お前らが倒している反抗勢力の中から現れるぞってデルマイユ公からしたら聞き捨てならないことを言ってからの自分も反旗を翻します宣言でもある

無人機を嫌っていたトレーズもジェイデッカーたちのような心を持ったＡＩなら受け入れられるだろうか？

ガンダムゲーやスパロボでも感情のあるAIと付き合いがないのか

「我々の後ろには地球がある。我々は退かない。私は地球が好きなんだ」

本心なんだろうな　着飾らない言葉でグっとくる

水星の魔女でのAI多様にはどう思うんだろう

>>258
別にAIを使うだけなら問題ないでしょ。
「AI鬼つええ！もうAIに丸投げしようぜ！は？戦争の被害？責任？AIが勝手にやったことなんで人間に責任なんかないんですけど～？w」ってなるのがトレーズがモビルドールに関して危惧していたことであって。AIを補助に使うなら大丈夫でしょ。

なるほどと思った説明がアニヲタwikiにあったので以下抜粋


トレーズは「人々の戦う姿勢」を美しいものとして愛しているが、命を奪うものとして戦いを「悪」と認識しているなどの真っ当な倫理観も持ち合わせている。

「戦う姿勢」というのは単純に戦いも含まれていると思われるが「自らの手で未来を掴み取る行動」もトレーズは美しいと感じていた。後にリリーナが人々に告げた、「平和とは誰かから与えられるものではなく、自分自身で掴み取るもの」という言葉は、そういったトレーズの考えの良い面を表しているとも言える。

そして、「未来を掴み取ろうとする行動」は勝者ではなく敗者こそが行うものであり、その考えが現れているのが、「敗者になりたい」というセリフである。なお、この場合の「勝者」とは「合理性や効率性を第一とし、ただ勝利のみを求める者」、対して「敗者」とは「非合理な人間性を捨てることなく己の意志を貫き戦う者」といったような意味合いである。

彼がOZに求めていたのも「優れた能力を持った兵士を作る」というより「自身の意思を以て戦う心を持った兵士を育てる」といった役割であり、エピオンにゼロシステムと同様のシステムを搭載したのも、「敗者」の姿勢を追求するのに最適な装置であったが故である。そして、これらの自身の思想に関して「個人の妄想でしかない」と評し決して絶対的肯定はせず、自身が未来を築く存在とは考えていなかった。

>>260
>>252へのレスです
安価忘れた

ヒイロから「こいつ理解できんわ」ってなって、ごひから「うるせえお前は悪人だ死ね」ってなるのも当たり前のこと
ガチに持たざる者からしたらトレーズのエレガントな名言の数々は金持ちの道楽でしかない
>>259
そもそもエピオンに搭載されてるゼロシステムがAIだからな
銃火器を徹底的に排除したエピオンに積まれているものがトレーズの思想に反するものというのは考えにくい

>>255
そこに魂があって戦争は悪であると考え、平和を希求するのであれば、それは人間とどう違いがあると思うかね？
むしろアレらよりはよほど人間らしいのではないか？
とか言いそうではある

稀代の悪党として果てて世の礎になりたいメシア願望に付き合わされる兵もタイヘンだが、そこはカリスマだからの一点でクリアしている

勝ちに徹するゼロシステムから更に大局的には負けないといけない美学に基づくAIなんて組むの大変そう

「自らに責任を持ち戦うこと」は大事だが、「人を死に至らしめる戦争」は悪である。
これは筋は通ってるんだけど、同時に矛盾でもあるんだよね
五飛が「兵器を使わずに戦う」にたどり着いたことでトレーズと決別できたのも、この矛盾を克服できたからかなーと。